dim7 (ディミニッシュ・セブンス)

Gdim7コード (Gディミニッシュ・セブンス) の押さえ方 16通り / 指板図・構成音

Gdim7コードの押さえ方をギターの指板図で16通り紹介しています。GdimとGdim7の違い、Gdim7とGm7(♭5)の違いの解説と、Gdim7のコードトーン表(指板上の音の配置)の掲載もしていますので、ぜひコード学習の参考にしてください。

ギタコン運営者:稲垣健太
執筆者:稲垣 健太 Kenta Inagaki
(ケンタトニック)
ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA)2023年入学 ギター歴25年 ドラム歴10年
中学2年の時にギターをはじめ、学生時代は軽音楽部でバンド活動に没頭し、卒業後はCDショップで働きながら多様な音楽に触れる。現在はWebディレクションの仕事をしながら、ESPギタークラフトアカデミーに通いギター製作の専門知識・技術を学んでいる。

Gdim7コードとは

  • Gdim7は、「ルート + 短3度 + 減5度 + 減7度」で構成される減七の和音(ディミニッシュ・セブンス)のコード
    ※減7度は=短7度からさらに半音下げた音(減7度は長6度と異名同音)
  • dim7は短3度(1音半の音程)を積み重ねた四和音
  • Gdim7の読み方は「ジー・ディミニッシュ・セブンス」
    「dim」=「diminished(ディミニッシュト)」の略で、「減少した」という意味
    日本語では「ディミニッシュ」と表記・発音をする
  • 減三和音のGdimコードに減7度の音(Gから数えてE)を足すとGdim7になる
  • 各構成音はすべて短3度(1音半)の音程になっており、ギターの指板上で1音半ずらす=フレット3個分移動すれば簡単に転回できる
Gdim7の度数のインターバルを表した図

同じ構成音を持つ4つのdim7

  • Gdim7、B♭dim7、D♭dim7、Edim7の4つのdim7コードは、
    「G、B♭、D♭、E」という同じ構成音を持つ
    つまり、Gdim7 = B♭dim7 = D♭dim7 = Edim7という関係になる
  • 同じ構成音を持つGdim7、B♭dim7、D♭dim7、Edim7は、
    どれをルート音をするかでコード名が変わる
コード名ルート音短3度減5度減7度
Gdim7
G
B
D
E
Bdim7
B
D
E
G
Ddim7
D
E
G
B
Edim7
E
G
B
D

GdimとGdim7の違い

  • Gdimは三和音Gdim7は四和音
  • Gdimに減7度を加えたのがGdim7
  • ギターコードではGdim7をGdimと表記することがあるが、構成音が異なるので厳密には別のコードである
コード名ルート音短3度減5度
Gdim
G
B
D
コード名ルート音短3度減5度減7度
Gdim7G
B
D
E
Gdim(Gディミニッシュ)のギターコードの押さえ方 ・指板図・構成音
Gdim(Gディミニッシュ) / Gm(♭5)コードの押さえ方 26通り・指板図・構成音Gdimコード(Gディミニッシュ)の押さえ方をギターの指板図で26通り紹介しています。GdimとGm(♭5)は同じコードです。Gdimの...

Gdim7とGm7(♭5)の違い

  • Gdim7は減三和音(ルート + 短3度 + 減5度)に7度(Gから数えてEの音)を加えたコード
  • Gm7(♭5)は減三和音(ルート + 短3度 + 減5度)に7度(Gから数えてFの音)を加えたコード
  • Gdim7は「減七の和音」、Gm7(♭5)は「導七の和音(半減七の和音)」
  • Gm7(♭5)はGm7-5と表記されることも。「- (マイナス)」は「♭ (フラット)」の略記
コード名ルート音短3度減5度減7度
Gdim7
G
B
D
E
コード名ルート音短3度減5度短7度
Gm7(♭5)G
B
D
F
ファ

Gm7(♭5)はこちらの記事で詳しく解説

Gm7(♭5) / Gm7-5のギターコードの押さえ方 / 指板図・構成音
Gm7(♭5)/ Gm7-5コードの押さえ方 9通り / 指板図・構成音Gm7(♭5)コードの押さえ方をギターの指板図で9通り紹介しています。Gm7(♭5)とGdim7の違いの解説と、Gm7(♭5)のコードト...

コードネームの表記

  • Gdim7は「G○7」と表記することがある
  • G○7の読み方は「Gディミニッシュセブンス」
    「○ (まる)」 → 「dim」の略記
Gディミニッシュセブンスの表記の種類読み方
Gdim7Gディミニッシュセブンス
G○7

Gdim7コードの指板図一覧

ギターコード表の見方

  • Gdim7(Gディミニッシュセブンス)コードのローコードの指板図
  • Gdim7(Gディミニッシュセブンス)コードのローコードの指板図(第一転回形)
  • ギターのGdim7(Gディミニッシュセブンス)コードの指板図(6弦3フレットをルート音とするハイコード)
  • ギターのGdim7(Gディミニッシュセブンス)コードの指板図(6弦3フレットをルート音とするハイコード)
  • ギターのGdim7(Gディミニッシュセブンス)コードの指板図(6弦3フレットをルート音とするハイコード)
  • ギターのGdim7(Gディミニッシュセブンス)コードの指板図(6弦3フレットをルート音とするハイコード)
  • ギターのGdim7(Gディミニッシュセブンス)コードの指板図(6弦3フレットをルート音とするハイコード)
  • ギターのGdim7(Gディミニッシュセブンス)コードの指板図(4弦5フレットをルート音とするハイコード)
  • ギターのGdim7(Gディミニッシュセブンス)コードの指板図(5弦10フレットをルート音とするハイコード)
  • ギターのGdim7(Gディミニッシュセブンス)コードの指板図(5弦10フレットをルート音とするハイコード)

押さえ方を変えない転回形

基本形

  • ギターのGdim7(Gディミニッシュセブンス)コードの指板図(5弦10フレットをルート音とするハイコード)
  • ギターのGdim7(Gディミニッシュセブンス)コードの指板図(4弦5フレットをルート音とするハイコードの転回形)
  • ギターのGdim7(Gディミニッシュセブンス)コードの指板図(2弦8フレットをルート音とするハイコードの転回形)
  • ギターのGdim7(Gディミニッシュセブンス)コードの指板図(3弦12フレットをルート音とするハイコードの転回形)

基本形

  • ギターのGdim7(Gディミニッシュセブンス)コードの指板図(4弦5フレットをルート音とするハイコード)
  • ギターのGdim7(Gディミニッシュセブンス)コードの指板図(1弦3フレットをルート音とするハイコードの転回形)
  • ギターのGdim7(Gディミニッシュセブンス)コードの指板図(2弦8フレットをルート音とするハイコードの転回形)
  • ギターのGdim7(Gディミニッシュセブンス)コードの指板図(3弦12フレットをルート音とするハイコードの転回形)

▶ ギターコード一覧

ギターコード表の見方

全国のギター教室を地域別に紹介しています。レッスン料金の安さ・特徴が一目でわかる比較表や、最寄りの教室が探しやすい地図などから、自分に合ったギター教室を探せます。

Gdim7のコードトーン表(指板上の構成音の配置)

Gdim7(Gディミニッシュセブンス)のコードトーン表

※コードトーン:三和音、四和音のコードの構成音

▶ ◯dim7の構成音
指板上の音の配置一覧

ローコードの押さえ方

  • ローコード(オープンコード):開放弦を含む押さえ方
  • ハイコード:開放弦を含まない押さえ方

ローコード①

1、3弦は開放弦

Gdim7(Gディミニッシュセブンス)コードのローコードの指板図

ローコード②(第一転回形)

ローコード①から6弦3フレットの押弦を省略した押さえ方
ルート音を3弦開放弦のGとする第一転回形の押さえ方
1、3弦は開放弦
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート

Gdim7(Gディミニッシュセブンス)コードのローコードの指板図(第一転回形)

Gdim7コードの第一転回形
この押さえ方の最低音は5弦1フレットのB♭であるが、
ルート音を3弦開放弦のGとするとGdim7の第一転回形の押さえ方となる

5弦1フレットのB♭をルート音とするとB♭dim7になるが、
B♭dim7とGdim7は構成音が同じなので、Gdim7の転回形としても使える

ハイコードの押さえ方

6弦ルート①

6弦3フレットをルート音とするハイコード
3フレットの1〜6弦を人差し指でセーハ

ギターのGdim7(Gディミニッシュセブンス)コードの指板図(6弦3フレットをルート音とするハイコード)

6弦ルート②

6弦3フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の付け根あたりで軽く触れてミュート
5弦は薬指の腹あたりで軽く触れてミュート

ギターのGdim7(Gディミニッシュセブンス)コードの指板図(6弦3フレットをルート音とするハイコード)

6弦ルート③

6弦ルート②と同じポジションを別の押さえ方をしたバージョン
2〜4弦は人差し指でセーハ
1弦は人差し指の第二関節あたりで軽く触れてミュート
5弦は中指の腹あたりで軽く触れてミュート

ギターのGdim7(Gディミニッシュセブンス)コードの指板図(6弦3フレットをルート音とするハイコード)

6弦ルート④

6弦ルート③の押さえ方に1弦3フレット(Gの音)の押弦を足したバージョン

ギターのGdim7(Gディミニッシュセブンス)コードの指板図(6弦3フレットをルート音とするハイコード)

6弦ルート⑤

6弦3フレットをルート音とするハイコード
1、2弦は人差し指の第二関節あたりで軽く触れてミュート

ギターのGdim7(Gディミニッシュセブンス)コードの指板図(6弦3フレットをルート音とするハイコード)

5弦ルート①

5弦10フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の付け根あたりで軽く触れてミュート
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート

ギターのGdim7(Gディミニッシュセブンス)コードの指板図(5弦10フレットをルート音とするハイコード)

5弦ルート②

5弦10フレットをルート音とするハイコード
6フレットの1〜3弦を人差し指でセーハ
4弦は中指の腹で軽く触れてミュート
6弦は中指の先で軽く触れてミュート
(中指は5弦を押弦しつつ4弦と6弦をミュートする)

ギターのGdim7(Gディミニッシュセブンス)コードの指板図(5弦10フレットをルート音とするハイコード)

または、2弦11フレットのB♭を小指で押さえる
この押さえ方なら6弦を親指の腹でミュートできる

ギターのGdim7(Gディミニッシュセブンス)コードの指板図(5弦10フレットをルート音とするハイコード)

4弦ルート①

4弦5フレットをルート音とするハイコード
5弦は人差し指の先で軽く触れてミュート
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート

ギターのGdim7(Gディミニッシュセブンス)コードの指板図(4弦5フレットをルート音とするハイコード)

押さえ方を変えない転回形①

基本形

ギターのGdim7(Gディミニッシュセブンス)コードの指板図(5弦10フレットをルート音とするハイコード)

第一転回形: 第3音が最低音になったコード
第二転回形: 第5音が最低音になったコード
第三転回形: 第7音が最低音になったコード

第一転回形

3弦12フレットをルート音とするハイコード
ルート音が3弦にある押さえ方(下記図の人差し指の位置)
押さえ方は5弦ルート①と同じ

ギターのGdim7(Gディミニッシュセブンス)コードの指板図(3弦12フレットをルート音とするハイコードの転回形)

※Gdim7コードの第一転回形
この押さえ方の最低音は5弦13フレットのB♭であるが、
ルート音を3弦12フレットのGとするとGdim7の第一転回形の押さえ方となる

5弦13フレットのB♭をルート音とするとB♭dim7になるが、
B♭dim7とGdim7は構成音が同じなので、Gdim7の転回形としても使える

第二転回形

4弦5フレットをルート音とするハイコード
ルート音が4弦にある押さえ方(下記図の薬指の位置)
押さえ方は5弦ルート①と同じ

ギターのGdim7(Gディミニッシュセブンス)コードの指板図(4弦5フレットをルート音とするハイコードの転回形)

※Gdim7コードの第二転回形
この押さえ方の最低音は5弦4フレットのD♭であるが、
ルート音を4弦5フレットのGとするとGdim7の第二転回形の押さえ方となる

5弦4フレットのD♭をルート音とするとD♭dim7になるが、
D♭dim7とGdim7は構成音が同じなので、Gdim7の転回形としても使える

第三転回形

2弦8フレットをルート音とするハイコード
ルート音が2弦にある押さえ方(下記図の小指の位置)
押さえ方は5弦ルート①と同じ

ギターのGdim7(Gディミニッシュセブンス)コードの指板図(2弦8フレットをルート音とするハイコードの転回形)

※Gdim7コードの第三転回形
この押さえ方の最低音は5弦7フレットのEであるが、
ルート音を2弦8フレットのGとするとGdim7の第三転回形の押さえ方となる

5弦7フレットのEをルート音とするとEdim7になるが、
Edim7とGdim7は構成音が同じなので、Gdim7の転回形としても使える

押さえ方を変えない転回形②

基本形

ギターのGdim7(Gディミニッシュセブンス)コードの指板図(4弦5フレットをルート音とするハイコード)

第一転回形: 第3音が最低音になったコード
第二転回形: 第5音が最低音になったコード
第三転回形: 第7音が最低音になったコード

第一転回形

2弦8フレットをルート音とするハイコード
ルート音が2弦にある押さえ方(下記図の薬指の位置)
押さえ方は4弦ルート①と同じ

ギターのGdim7(Gディミニッシュセブンス)コードの指板図(2弦8フレットをルート音とするハイコードの転回形)

※Gdim7コードの第一転回形
この押さえ方の最低音は4弦8フレットのB♭であるが、
ルート音を2弦8フレットのGとするとGdim7の第一転回形の押さえ方となる

4弦8フレットのB♭をルート音とするとB♭dim7になるが、
B♭dim7とGdim7は構成音が同じなので、Gdim7の転回形としても使える

第二転回形

3弦12フレットをルート音とするハイコード
ルート音が3弦にある押さえ方(下記図の中指の位置)
押さえ方は4弦ルート①と同じ

ギターのGdim7(Gディミニッシュセブンス)コードの指板図(3弦12フレットをルート音とするハイコードの転回形)

※Gdim7コードの第二転回形
この押さえ方の最低音は4弦11フレットのD♭であるが、
ルート音を3弦12フレットのGとするとGdim7の第二転回形の押さえ方となる

4弦11フレットのD♭をルート音とするとD♭dim7になるが、
D♭dim7とGdim7は構成音が同じなので、Gdim7の転回形としても使える

第三転回形

1弦3フレットをルート音とするハイコード
ルート音が1弦にある押さえ方(下記図の小指の位置)
押さえ方は4弦ルート①と同じ

ギターのGdim7(Gディミニッシュセブンス)コードの指板図(1弦3フレットをルート音とするハイコードの転回形)

※Gdim7コードの第三転回形
この押さえ方の最低音は4弦2フレットのEであるが、
ルート音を1弦3フレットのGとするとGdim7の第三転回形の押さえ方となる

4弦2フレットのEをルート音とするとEdim7になるが、
Edim7とGdim7は構成音が同じなので、Gdim7の転回形としても使える

▶ ギターコード一覧

ギターコード表の見方

Gdim7コードの構成音

  • 減7度(♭♭7)は、厳密には「♭♭ (ダブルフラット)」で表すのが正しいが、読みやすさを考慮して実音で表記
  • 減7度は長6度と異名同音だが、dim7は短3度を積み重ねたコードであるため、減7度と表記する
度数ルート音短3度減5度減7度
構成音G
B
D
E
Gdim7(Gディミニッシュセブンス)コードの構成音を五線譜で表記 Gdim7(Gディミニッシュセブンス)コードの構成音を鍵盤で表記
度数表記の読み方
R
P1
ルート音
完全1度
M2長2度m2短2度
M3長3度m3短3度
P4完全4度
♯4増4度
P5完全5度
♯5増5度♭5減5度
M6長6度m6短6度
M7長7度m7短7度
♭♭7減7度
P8完全8度
M9長9度
♯9増9度♭9短9度
P11完全11度
♯11増11度
M13長13度♭13短13度

▶ ギターコード一覧

ギターコード表の見方

画像(指板図やスケール表)は当サイトへリンクを張ってもらえれば転載OKです。

ABOUT ME
執筆者:稲垣 健太(ケンタトニック)
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

音楽関係の仕事の経験、ギター製作の経験、音楽教室に通った実体験をもとに、音楽に役立つ情報を発信。

■音楽歴
中学2年生の時にギターを始める
高校1年生の時にドラムを始める
大学で軽音楽部に所属し、ボーカル、ギター、ベース、ドラムを演奏
39歳からボイトレに通い始める
42歳でギタークラフトを始める
└2023年4月にギタークラフトの専門学校・ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA)に入学
└ギター製作やリペアの専門技術・専門知識を習得中

■音楽関連の仕事歴
[2006〜2009年]
大手CD・レコード販売店でロック、ジャズの仕入・販売を担当。
[2011年〜]
フリーランスのWebライター・Webディレクターとして開業。
大手音楽教室からの委託でボイトレサイトの運営、ボイトレ記事の執筆・編集に携わる。

■音楽教室の通い歴
[1995〜2000年まで]
某大手ギター教室に通う
[1997〜2002年まで]
某大手ドラム教室に通う
[2020年〜現在]
某大手音楽教室のボイトレ・話し方コースに通い中
ESPギタークラフトアカデミーにて月3回プロギタリストによる演奏授業を受講

■愛機
Stilblu #036 / #039 /#099
g'7 special(g7-TLT Type 2S)
Nashguitars S-57
Tom Anderson(Drop Top Classic -Deep Tobacco Fade)
TMG Gatton Thinline
Fender Custom Shop 1956 Stratocaster NOS
Gibson USA Exclusive Model / Les Paul Standard 60s Honey Lemon Burst

所有ギター一覧

■製作したギター
ギタークラフトアカデミー第1作目:
ポリゴンライン
ギタークラフトアカデミー第2作目:
Stand-Alone
ギタークラフトアカデミー第3作目:
Thin-Marauder


■好きなバンド
U2、Sigur Ros、THE 1975、Mr.Children、the band apart、くるり、SIAM SHADE、VAN HALEN

■ブログ
ギタークラフト製作日記
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