Ddimコード(Dディミニッシュ)の押さえ方をギターの指板図で26通り紹介しています。DdimとDm(♭5)は同じコードです。Ddimの構成音の解説とDdimのコードトーン表(指板上の音の配置)の掲載もしていますので、ぜひコード学習の参考にしてください。
Ddimコード / Dm(♭5)コードとは
- Ddimは、ルート音(根音)から短3度を2つ積み重ねてつくる、
減三和音(ディミニッシュ・トライアド)のコード。 - 構成音は「D(ルート音) | F(短3度) | A♭(減5度)」の3音。
※短3度は半音3つ分の音程、減5度は半音6つ分の音程。 - Dから短3度=半音3つ分の音程はF
Fから短3度=半音3つ分の音程はA♭
(Fから数えるとA♭は減5度=半音6つ分の音程) - Dm(♭5)はDdimと同じコード(構成音が同じ)。
Dm(♭5)はDmから完全5度の音(Aの音)を半音下げて減5度(A♭の音)にしたコード。
※ただし、四和音のDdim7とDm7(♭5)は構成音が異なる別のコードである。
→ Ddim7とDm7(♭5)の違い - 「dim」=「diminished(ディミニッシュト)」の略で、「減少した」という意味。
※コード名は「ディミニッシュ」と読む
コード名 | ルート音 | 短3度 | – | 完全5度 |
---|---|---|---|---|
Dマイナー | D | F | – | A |
コード名 | ルート音 | 長3度 | 減5度 | – |
Ddim Dm(♭5) | D | F | A♭ | – |
コードネームの表記・読み方
- Ddimの読み方は「Dディミニッシュ」
- DdimはD○と表記されることも。
「○ (まる)」 は「dim」の略記で、dimと同じく「ディミニッシュ」と読む。 - Dm(♭5)、Dm-5の読み方は「Dマイナー・フラットファイブ(フラットフィフス)」
「-(マイナス)」 は 「♭(フラット)」の略記。
Dディミニッシュの表記の種類 | 読み方 |
---|---|
Ddim | Dディミニッシュ |
D○ | |
Dm(♭5) | Dマイナー・フラットファイブ (フラットフィフス) |
Dm-5 |
Ddim / Dm(♭5)コードの指板図一覧
覚えやすい簡単な押さえ方(トライアド)
全国のギター教室を地域別に紹介しています。レッスン料金の安さ・特徴が一目でわかる比較表や、最寄りの教室が探しやすい地図などから、自分に合ったギター教室を探せます。
Ddimコードの転回形の指板図一覧
- 第一転回形:第三音を最低音に置いた形
- 第二転回形:第五音を最低音に置いた形
- 第三転回形:第七音を最低音に置いた形
※転回形:ルート音以外が最低音となるコードの押さえ方
第一転回形
第二転回形
Ddim / Dm(♭5)とは
- Ddimは「ルート + 短3度 + 減5度」で構成される減三和音(ディミニッシュ・トライアド)のコード
- Dマイナーコードの完全5度の音Aを半音下げて減5度A♭にするとDdimになる
- 四和音のDdim7と区別するために、三和音のDdimをDm(♭5)と表記することもある
- 読み方:Ddim(Dディミニッシュ) / Dm(♭5)(Dマイナー・フラット・ファイブ)
- 「dim」=「diminished(ディミニッシュト)」の略で、「減少した」という意味
コード名 | ルート音 | 短3度 | – | 完全5度 |
---|---|---|---|---|
Dマイナー | D | F | – | A |
コード名 | ルート音 | 短3度 | 減5度 | – |
Ddim | D | F | A♭ | – |
DdimとDdim7の違い
- Ddimは三和音、Ddim7は四和音
- Ddimに減7度を加えたのがDdim7
※減7度は=短7度からさらに半音下げた音(減7度は長6度と異名同音) - ギターコードではDdim7をDdimと表記することが多いが、構成音が異なる別のコードである
コード名 | ルート音 | 短3度 | 減5度 | – |
---|---|---|---|---|
Ddim | D | F | A♭ | – |
コード名 | ルート音 | 短3度 | 減5度 | 減7度 |
Ddim7 | D | F | A♭ | B |
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Ddim / Dm(♭5)のコードトーン表(指板上の構成音の配置)
※コードトーン:三和音、四和音のコードの構成音
ローコードの押さえ方
ローコード①
■ローコードの押さえ方
4弦は開放弦
5、6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
ハイコードの押さえ方
6弦ルート①
■6弦10フレットをルート音とするハイコード
1、4弦は人差し指の腹と第二関節あたりで軽く触れてミュート
6弦ルート②
■6弦10フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の腹あたりで軽く触れてミュート
4弦は小指の腹あたりで軽く触れてミュート
6弦ルート②-2
6弦ルート②の押さえ方から5弦11フレット(A♭の音)の押弦を省略した形
1弦は人差し指の腹あたりで軽く触れてミュート
4、5弦は中指の腹あたりで軽く触れてミュート
6弦ルート③
■6弦10フレットをルート音とするハイコード
1、2弦は人差し指の第二関節あたりで軽く触れてミュート
人差し指と中指の押弦を逆にした場合、
1、2弦は人差し指の腹あたりで軽く触れてミュートできる
6弦10レットを親指で押弦する方法もある
6弦ルート③-2
6弦ルート③の小指を省略した押さえ方
4弦も人差し指で触れてミュートする
5弦ルート①
■5弦5フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の付け根あたりで軽く触れてミュート
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
5弦ルート①-2
5弦ルート①の小指を省略した押さえ方
3弦も人差し指の第一関節あたりで軽く触れてミュート
5弦ルート②
■5弦5フレットをルート音とするハイコード
3弦は薬指の腹で軽く触れてミュート
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
5弦ルート②-2
5弦ルート②の4弦をミュートし、代わりに3弦を押弦した押さえ方
4弦は中指の腹で軽く触れてミュート
5弦ルート②-3
■省略形
上記の押さえ方から3弦7フレットの押弦を省略した形
3、4弦は中指の腹で軽く触れてミュート
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
4弦ルート①
■4弦12フレットをルート音とするハイコード
ローコードの1オクターブ上(12音上)の押さえ方
2弦は人差し指の腹あたりで軽く触れてミュート
5弦は人差し指の先で軽く触れてミュート
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
4弦ルート②
■4弦12フレットをルート音とするハイコード
5、6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
覚えやすい簡単な押さえ方(トライアド)
シンプルな押さえ方① (6弦ルート)
■6弦10フレットをルート音とするハイコード
1、2、3弦は人差し指の腹から第一関節あたりで軽く触れてミュート
シンプルな押さえ方② (5弦ルート)
■5弦5フレットをルート音とするハイコード
1、2弦は人差し指の第一関節と第二関節の間あたりでミュート
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
シンプルな押さえ方③ (4弦ルート)
■4弦12フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の腹あたりで軽く触れてミュート
5、6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
シンプルな押さえ方④ (3弦ルート)
■3弦7フレットをルート音とするハイコード
4弦は小指の先で、5、6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
または押弦していない中指で4、5、6弦をミュート
Ddimの第一転回形
最低音はFだが、ルート音をDとするDdimの転回形コード
Fはルート音のDから見て短3度の音なので第一転回形となる
第一転回形① (4弦ルート)
■4弦12フレットをルート音とするハイコード
1〜3弦は人差し指の第一関節と第二関節の間あたりで軽く触れてミュート
第一転回形② (4弦ルート)
■4弦12フレットをルート音とするハイコード
5弦は中指の腹で軽く触れてミュート
1、2弦は第一関節と第二関節の間あたりで軽く触れてミュート
第一転回形③ (3弦ルート)
■3弦7フレットをルート音とするハイコード
1、2弦は人差し指の第一関節あたりで軽く触れてミュート
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
第一転回形④ (2弦ルート)
■2弦3フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の腹あたりで軽く触れれミュート
5、6弦は親指の腹または中指で軽く触れてミュート
第一転回形⑤ (1弦ルート)
■1弦10フレットをルート音とするハイコード
4弦は中指の先で軽く触れてミュート
5、6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
Ddimの第二転回形
最低音はA♭だが、ルート音をDとするDdimの転回形コード
A♭はルート音のDから見て減5度の音なので第二転回形となる
第二転回形① (5弦ルート)
■5弦5フレットをルート音とするハイコード
1〜3弦は人差し指の腹あたりで軽く触れてミュート
第二転回形② (4弦ルート)
■4弦12フレットをルート音とするハイコード
1、2弦は人差し指の腹あたりで軽く触れてミュート
6弦は親指の腹か中指の先で軽く触れてミュート
第二転回形③ (3弦ルート)
■3弦7フレットをルート音とするハイコード
5弦ルート①の押さえ方から5弦5フレット(Dの音)の押弦を省略した形
1弦は人差し指の付け根あたりでミュート
5弦は人差し指の先で軽く触れてミュート
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
第二転回形④ (2弦ルート)
■2弦3フレットをルート音とするハイコード
4弦は人差し指の先で軽く触れてミュート
5、6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
Ddim / Dm(♭5)コードの構成音
度数 | ルート音 | 短3度 | 減5度 |
---|---|---|---|
構成音 | D レ | F ファ | A♭ ラ♭ |
度数表記の読み方 | |||
---|---|---|---|
R P1 | ルート音 完全1度 | – | – |
M2 | 長2度 | m2 | 短2度 |
M3 | 長3度 | m3 | 短3度 |
P4 | 完全4度 | – | – |
♯4 | 増4度 | – | – |
P5 | 完全5度 | – | – |
♯5 | 増5度 | ♭5 | 減5度 |
M6 | 長6度 | m6 | 短6度 |
M7 | 長7度 | m7 | 短7度 |
– | – | ♭♭7 | 減7度 |
P8 | 完全8度 | – | – |
M9 | 長9度 | – | – |
♯9 | 増9度 | ♭9 | 短9度 |
P11 | 完全11度 | – | – |
♯11 | 増11度 | – | – |
M13 | 長13度 | ♭13 | 短13度 |
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