HERCULESのギタースタンド「GS402BB」を愛用しているのですが、スタンドの構造上、置けるギターと置けないギターがあります。置けなくはないけど、倒れやすかったり、そもそも置けないギターもあるので、万能ではないです。この記事では、手持ちのギターを使って置けるギターと置けないギターを紹介したいと思います。
HERCULES「GS402BB」の使い方
初期状態。折りたたんだ状態は縦282mm × 横105mm × 高さ100mmでかなりコンパクトです。
脚の根本にある銀色のピンを押した状態で脚を左右に広げます。折りたたむときもピンを押しながらたたみます。
ラッカー塗装のギターについて
ギターの塗装には、主にラッカー、ポリウレタン、ポリエステルの3種類が使われます。ラッカー塗装は薄く塗ることができるため、木材の音響特性を活かしやすいというメリットがあると言われていますが、ゴムなどの素材に反応して溶けたり変色したりしやすいというデメリットがあります。
本製品も含め、HERCULESのギタースタンドやギターハンガーは、塗装へのダメージを最小限に抑えるスペシャル・フォーミュレイテッド・フォーム(SFF)を採用していますが、基本的にはラッカー塗装に対応していないようです。なので、ラッカー塗装のギターを置く際は、ギターと接する部分にクロスを巻いたりラッカー塗装対応のカバーを被せたりするほうがいいでしょう。
ポリウレタン塗装、ポリエステル塗装の場合は溶けたり変色したりしにくいので、ラッカー塗装ほど気を使わなくて大丈夫です。
「GS402BB」に置けるギター(テレキャス、ストラト、レスポール)
テレキャス、ストラト、レスポールのようなソリッドボディ、かつボディの形状が左右対称のギターであれば問題なく置けます。
テレキャスターはボディの底面が直線なのでジャストフィットします。
後ろ側から見るとこんな感じ。背もたれの先端がボディの中央付近で支えてくれているので、安定感があります。
ストラトキャスターも問題なく置けます。アームは下まで降ろしても地面にはつかないですね。
後ろから見ると、背もたれがボディの中央でしっかり支えてくれています。
横から見るとエルボーコンターの部分と留め具の間に隙間がありますが、コンターの反対側のボディエンドが留め具にしっかりフィットしますし、背もたれもしっかり支えてくれているのでグラついたりはしないです。ストラトも問題なく置けますね。
レスポールも問題なく置けます。しかし、レスポールは4〜5kgくらいあって重いので、うっかり倒してしまうとネック折れする恐れがあるので、人が通らない場所に置いておくほうがいいかもしれません。
後ろから見たところ。背もたれでしっかり支えられているので安定感はあります。
「GS402BB」に置けないギター(オフセットボディ、アコギ)
ジャズマスターやジャガーのようなボディの形状が左右非対称のオフセットボディのギターは、「GS402BB」に置くとボディが傾いてしまい倒れる恐れがあるので置かないほうがいいでしょう。アコースティックギターに関しては、ボディが厚いのでそもそも「GS402BB」には置けないです。
オフセットボディのジャズマスター。ボディエンドの形が左右で異なるので、「GS402BB」の構造上、置くと傾いてしまいます。
置けなくはないですが、重心が横に向かっているので倒れやすくなっています。オフセットボディに使うのはおすすめできないですね、、、
後ろから見ると、背もたれの先端がボディ中央からかなりズレているので、不安定なのが見てわかります。
どうしてもオフセットボディのギターを置きたい場合は、片側の留め具にクロスやタオルなどを巻くと少し安定します。
オフセットボディのベースギター。かなり傾いているのがわかります。オフセットボディのギターよりも重心が偏るので、かなり倒れやすい状態になっています。ただし、ベースでもオフセットでなければ置けます。
アコギは置けなくはないですが、留め具の中に入らないので固定できません。アコギは置くのは無理ですね、、、
まとめ
テレキャスター、ストラトキャスター、レスポールなど、ボディが左右対称のギターであれば問題なく使えます。ジャズマスターやジャガーなどの左右非対称のオフセットボディのギターは置けなくはないですが、重心が偏るので倒れやすくなる点に注意してください。
私は普段はテレキャスやストラトを置くのに使っています。同じHERCULES製品でネックでロックするタイプのギタースタンドも使っていますが、さっと手にとって練習したいギターは「GS402BB」に置いています。ギターを置いていないときでも場所をあまりとらないので便利なギタースタンドです。
↓HERCULESのギターハンガー「GSP38WBK PLUS」の解説記事も書いています。
