ドロップDチューニングとは
ドロップDチューニングは、レギュラーチューニングから6弦を1音下げて「D」にするチューニングのこと。よりヘヴィでパワフルなサウンドを表現することができ、主にロックやメタルの楽曲で用いられている。
ドロップDチューニングのやり方、方法
ドロップDチューニングのやり方は簡単。まず全ての弦をレギュラーチューニングで正確にチューニングした後、6弦を緩めて1音下げ「D」の音に合わせる。チューナーを用いて合わせるのはもちろん、チューナーが無い場合は6弦の7フレットの音と5弦の開放弦が同じ音(A)になるように合わせる。
6弦 | 5弦 | 4弦 | 3弦 | 2弦 | 1弦 | |
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レギュラーチューニング | E | A | D | G | B | E |
ドロップDチューニング | D | A | D | G | B | E |
簡単にドロップDチューニングができるアイテム『Pitch Key』
ライブなどでレギュラーチューニングとドロップDとを曲によって素早く切り替えたい場合、曲の合間にチューニングをしたりギターを持ち替えることなく一瞬でチューニングを切り替えられる便利アイテムがある。それが『Pitch Key(ピッチキー)』。6弦のナットとストリングポストの間に取り付け、弦を引っ掛けることでホイールを回すとチューニングを変更することができるようになる。
Pitch Keyについては↓の記事で詳しく解説。
ドロップDチューニングにする理由、メリット
- ヘヴィなサウンドを表現できる
- パワーコードを駆使したリフが作れる
ヘヴィなサウンドを表現できる
レギュラーチューニングと比べてドロップDは一番低い音(6弦開放)が1音低い。低音域が広がることによって、よりヘヴィなサウンドを表現でき、メタルや、グランジといった重低音が肝となるジャンルで重宝されている。
また、よりヘヴィなサウンドを求めた「ドロップC♯」といったチューニングもある。これはドロップDの状態から、全ての弦を半音下げにするというもので、半音下げチューニングから6弦をさらに1弦下げるとも言える。
6弦 | 5弦 | 4弦 | 3弦 | 2弦 | 1弦 | |
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半音下げチューニング | D♯ | G♯ | C♯ | F♯ | A♯ | D♯ |
ドロップC♯チューニング | C♯ | G♯ | C♯ | F♯ | A♯ | D♯ |
パワーコードを駆使したリフが作れる
レギュラーチューニングの場合、6弦と5弦とのパワーコードを引く際には2本の指を使うこととなるが、ドロップDチューニングであれば、6弦のルート音に対し5弦の5度の音が同じフレットになるため、指一本のセーハで押さえることができるようになる。
これは非常に大きなメリットであり、レギュラーチューニングでは難しいパワーコードの演奏が可能であることから、新たなフレーズを生むことにもつながる。
ドロップDチューニングが使われている楽曲
Nirvana『Drain You』
Rage Against The Machine 『Killing In the Name』
hide with Spread Beaver 『ROCKET DIVE』