ネックベンドとは
ネックベンド(neck bend)は、ギターやベースの奏法の一つ。ネックに力を加えて曲げることで、音程を変化させ、アーミングに似たベンディングやビブラートの効果を得ることができる。「ネックベンディング」とも呼ばれる。
ネックベンドのやり方
基本的なネックベンドのやり方は、音を出した後に右手でボディを押さえつつ、左手でネックやを裏から前に押し出すように力を加える。弦のテンションが低くなることによって、音程が下がる。逆方向に力を加えれば、音程が高くなる。
右手はストラップピンの辺り、右手はヘッドをおさえると力がかかりやすい。(力の入れ過ぎには注意)。左手で押弦したまま行う場合は、右手でヘッドを押す。
連続的に行うことで、ビブラートをかけることもできる。
ネックベンドを使った演奏
マイケル・シェンカー
マイケル・シェンカーによる奏法解説動画。マイケルはネックベンドを多用することから、何度もネックを折っているという。
ジェイク・E・リー
ジェイク・E・リーは、ヘッドを床に押し付ける激しいネックベンドが印象的。
ビリー・シーン
ビリー・シーンによる、ベースのネックベンド解説。
ネックベンドの注意点
ネックベンドは、ネックに無理な力を加えて強引に音程を変化させるテクニック。そのため、ネックには非常に負担が大きくかかることとなり、故障の原因にもつながる。
アーミングと似たような効果を得ることができるものの、アーミングほどの大きな音程の変化はできず、無理に大きな変化を得ようと力を加えると、最悪ネックが折れてしまうケースもあるため注意が必要。ボルトオンネックの場合、ジョイント部分にも負荷がかかる。
アームが付いているギターの場合、ネックベンドをするメリットは見た目のパフォーマンス以外には無いと言えるだろう。