今回はセットネックギターのボディ外周加工とボディサイドの生地調整をします。
↓前回作業
中子のザグリ加工のために残していたホーン周りをバンドーで切り落とします。
これからエコノミーサンダーで実線近くまで削るのですが、その前に指板の位置を確認します。
ボディのセンターを出すためにジョイント部分にマスキングテープを貼ります。
表側からだとセンターを合わせられないので、ジョイントフレット(16フレット)の指板裏にマスキングテープを貼ってセンターを罫書きます。
ジョイント部分のセンターは上面からは見えないので、指板の裏側に罫書いたセンターに合わせます。
ではエコノミーサンダーで実線まで削っていきます。
実線が消えないくらいの位置まで削ります。
はい、外周加工ができました。
ところどころ外周が凸凹しているので、このあと生地調整で整えます。
ジョイント周りの直線のラインは残し気味にします。
このラインが指板よりも内側になってしまうとカッコ悪いので、落としすぎないように注意。
ボディサイドは#150のサンドペーパーで生地調整します。
今回はボディにバインディングを巻くので、ボディサイドの凸凹をなくしておきます。
ボディサイドが凸凹していると、トリマーでバインディング溝を掘る時に凸凹になっちゃうので、先に生地調整しておく必要があります。
ジョイント周りは磨きすぎないように注意しつつ、しっかり凸凹を取っていきます。
左右で傾いていないかスコヤで確認。
今回はトップがメイプル、バックがマホガニーのラミネートなので、それぞれ硬さが異なります。
メイプルは硬めで、マホガニーは柔らかいので、どうしてもマホガニーのようがよく削れて傾いてしまいやすいです。
凸凹を取りつつ、傾きを修正していきます。
アーチトップ加工をしてからだとコントロール穴をあけにくいので、この時点であけておきます。
今回使うポットのシャフトの直径は9.4mm。
Φ10.8のビットで穴をあけます。
先にコントロールザグリを肉抜きしていたので、本来ならボール盤で穴をあけるときに捨て木を置くのですが、後の工程で裏側からルーターでコントロールザグリの深さを調整するので、捨て木なしでOKがです。
捨て木なしでボール盤で穴あけするとちょっと割れてしまいましたが、削るので大丈夫でしょう。