シトカスプルースとは
シトカスプルースは、主にアコースティックギターのトップ材に用いられる木材。「スプルース」には様々な種類があるが、その中でも最も多く使われているのがシトカスプルース。そのため、単に「スプルース」とだけ呼ばれることも多い。
「イングルスマン・スプルース」がカナダ内陸の山岳部に自生するのに対し、シトカ・スプルースは北米のアラスカからカナダにかけての西海岸に自生。「シトカ」は、アラスカ州の「シトカ市」に由来している。「アラスカ檜」と呼ばれることも。
シトカスプルースの特徴
- ホワイトクリームから淡い黄色
- 「ベアクロウ」と呼ばれる独特な杢
- クセの無い、バランスの良いサウンド
ホワイトクリームから淡い黄色
イングルスマン・スプルースがほとんど白い見た目なのと比べると、シトカスプルースはややクリームがかったホワイトから淡い黄色い見た目をしている。
① まずはボディ材。TOPにはシトカスプルースを。
トップ材の選定はマウントPUタイプのアーチトップを製作する場合、アンプリファイド時の音の張り出し方とピッキング時の音のピークをイメージすることが重要です。
今回は目の詰まった程よく重厚で、なおかつ粘りのある材を使用します。#kohaku pic.twitter.com/trDchTS2rH
— Nishgaki Guitars (@nishgaki_g) December 26, 2018
【Martin Factory Tour】
アコースティックギター担当の佐用です♪
2本目のカスタムオーダー選定材は、シトカスプルースのプレミアムグレード、しかもVTSを施したトップ材と、良質なインディアンローズウッドをチョイス♪#アコギ #マーティン #Martin pic.twitter.com/58TbF00BjH— 山野楽器 本店 クラシックギター/マンドリン (@yamano_guitar) June 9, 2017
「ベアクロウ」と呼ばれる独特な杢
シトカスプルースには「ベアクロー(bear claw)」と呼ばれる独特な木目が出ることがある。その名の通り、熊が引っ掻いた爪痕のような杢で、この杢が有るのと無いのとでは見た目の印象もかなり異なる。
こちらが押尾さんが弾かれていたヤマハの、トップがシトカスプルース、サイドとバックがハワイアンコアのカスタムギター、ベアクロウ(Bear Claw熊の爪痕)と呼ばれる木目が特徴的なモデルとオールハワイアンコアの貴重なオリジナルモデル。 pic.twitter.com/YJw6LDUzUv
— 渡辺香津美通信-Kazumi Watanabe News (@KW50_kazuminews) January 26, 2020
【新着楽器|クローズアップ!】
■Martin D-45DX TOL 1993年製
指板にツリー・オブ・ライフを配し、ブリッジ&ピックガードにはアバロン・インレイ!トップはベアクロー入りシトカスプルース、サイド&バックはハカランダ!https://t.co/KFwdJyuEjH pic.twitter.com/dK9jxWHQ9K— J-GuitarNEWS (@JGuitarNEWS) October 12, 2017
【本日入荷のヤイリ】
K.Yairi YW-800 CUSTOM ¥226800
表板のシトカスプルースは 迫力のあるベアクロー入りの特別仕様! pic.twitter.com/pdG3BBpZI9— 下倉アコースティック専門店 (@shimo_aco) November 9, 2016
クセの無い、バランスの良いサウンド
「よく耳にするアコースティックギターの音」をイメージすれば、それがシトカスプルースのサウンド、と言われるくらいアコースティックギターの標準的な音質。クセが無くバランスが良いそのサウンドは、どんなジャンルにも幅広く使え、初心者から上級者まで人を選ばない。
シトカスプルースを使ったギター
Gibson J-45
Gibsonの定番モデルである『J-45』でもトップ材にはシトカスプルースが用いられている。
Matrin D-28
Martinの定番『D-28』も、トップにソリッド・シトカスプルースが使われている。
Martin CTM D-18 Quilted Mahogany
Martinのカスタムショップ製で、限定35本のみ生産された特別モデル。サイド/バック材のキルテッド・マホガニーが目を引くが、それに負けず劣らずトップ材のベアクロー・シトカスプルースも存在感を放っている。