今日はトラスロッド溝の加工をします。
↓前回作業
今作はネックエンド側にアジャストを設置するので、ヘッド側にトラスロッドのエンドの溝を掘ります。
0Fから前後3mmの位置にエンドのロッド溝が掘れるようにセッティングし、縦幅6mmの溝を掘ります。
トリマーは2mm内側に掘れるので、治具の穴の縦幅は10mmになっています。
溝の深さは12mm。
次はアジャスト側のロッド溝です。
アジャストの位置は、ネックエンドから7mmの位置に22mm幅の溝を掘ります。
なので、ネックエンドから25mm+2mm=27mmの位置に治具の穴の内径が来るようにセッティングします。
溝の深さは14mm。
次はトラスロッド溝を掘ります。
センターラインの左右に、3mm(青の線)と5mm(赤の線)を引きました。
3mmが実線で、5mmが加工線です。
スペーサは、アジャスト側とエンド側ともに3mmのものを使います。
溝掘り治具をビスでネックに固定するために、穴を開ける必要があります。
2フレット、7フレット、13フレットあたりで固定するので、その3箇所の穴に千枚通しで目打ちします。
溝掘り治具は、センターの左右に引いた加工線(赤の線)のどちらかに寄せてセッティングします。
開けた穴にビスを埋め込み、治具を固定します。
左右均等になっているか150mmスケールで確認。
次は実際に彫る時のトリマーの位置を確認します。
溝掘り治具の左右どちらかにトリマーを寄せて掘っていきます。
今回は、右側に寄せるとちょうど仕上がり線に収まるようなので、右寄せで掘ります。
次は掘る深さのセッティングです。
ロッドは湾曲して埋め込むので、1フレットと最終フレット側と、中心になる7フレットでは掘る深さが異なります。
ロッドの溝掘り治具は1フレットと最終フレット側は高く、7フレットで最も低くなるように取り付けています。
なので、最深部となる7フレットで13mm掘れるようにセッティングすればOKです。
掘り過ぎたらネック材が使い物にならなくなる恐れがあるので、掘り過ぎに注意。
上述したように、トリマーは溝掘り治具の左右のどちらかに寄せて掘ります。
今回は写真で見て下側に寄せた状態で、左右に往復して掘っていきます。
トリマーが寄せた反対側に動くと溝が大きくなってしまうので、終始片側に寄せて掘ります。
溝掘り治具を取り外す前に、溝の形に合わせて埋木に罫書きをしておきます。
この時点ではまで埋木は切らなくてもOK。長いままで罫書きします。
写真では位置がずれていますが、アジャスト溝とエンド溝の内側の位置も埋木に罫書きしておきます。
次は、溝の内側の丸みを削って角を作ります。
叩きノミとマイクロチゼルを使います。
今日はここまで。
明日はトラスロッドの溝切りと埋め込みをします。