ツインギターとは
ツインギターは、ギタリストが2人いるバンド編成のこと。2人のギタリストが、それぞれ別のパートを演奏することで、ギタリスト1人では生み出せないような音の厚みやハーモニーを生み出すことができる。
リードギターとリズムギター
ツインギターの編成をとるバンドでは、多くの場合で「リードギター」と「リズムギター」に役割が分担される。常時その役割を担う場合もあれば、曲によってその役割を入れ替えるバンドもある。
リードギターとは
リードギターは、曲の中で印象的なフレーズを演奏したり、ギターソロを演奏したりと、わかりやすく言えば「目立つ方」のギターとなる。バンドの中ではヴォーカルに次いで花形のパートと言えるかもしれない。
リズムギターとは
リズムギターは、文字通り主にリズムを刻むバッキングを担当するパート。コードストロークやパワーコード、アルペジオといった奏法を主体とすることが多く、ドラムやベースとともに楽曲全体を支えるような存在となる。「サイドギター」や「バッキングギター」などと呼ばれる場合も。
実際の例
リードギターとリズムギター、実際のツインギター・バンドを例にしてみると次のようになる。
LUNA SEAの場合
リードギター → SUGIZO
リズムギター → INORAN
LUNA SEAは、派手なサウンドとステージングのリードギターSUGIZOと、落ち着いたプレーでバンドを支えるリズムギターINORANNという、2人の役割がハッキリと分かれた非常にわかりやすい例と言える。
SIAM SHADEの場合
リードギター → DAITA
リズムギター → KAZUMA
SIAM SHADEは、日本人ギタリストでも屈指のテクニックを持つDAITAがリードギターとして文字通りバンドをリードし、ツインボーカルの1人でもあるKAZUMAがボーカルとリズムギターでサウンドに厚みを与えている。
スピッツの場合
リードギター → 三輪テツヤ
リズムギター → 草野マサムネ
スピッツのようなボーカリストがギターを弾き、さらにもう1人ギターがいるタイプのバンドもツインギター編成と言える。多くの場合はギター・ボーカルがリズムギターを担当し、もう1人がリードギター担当となる。
ツインリード
バンドによっては、リードギターとリズムギターの区別があまりなく、2人ともがリードギターのような主張の強いプレイスタイルの「ツインリード」という形態も存在する。ヘヴィメタル系のバンドに多く見られる。
例えばX JAPANの場合、バンドの中でギタリストとして目立つのはHIDEの方ではあったが、どちらがリード/リズムということはあまりなく、ツインリードと言えるような編成となっている。
2人が絶妙なハモリを聞かせてくれる、『紅』のギターソロ。
「ツインギター」は「ツインネック・ギター(ダブルネックギター)」とも混同されがち。