ギタークラフト

【7作目】弦止めブッシュの穴あけ&埋め込み:ギタークラフト学校日誌(338)

ギターのボディバックにボール盤で弦止めブッシュ穴を開けているところ

前回は塗装のマスキング剥がしをしました。
今回は弦の裏通しのための弦止めブッシュの穴あけと埋め込みをします。

↓前回作業

ギターボディのネックポケットに貼ったマスキングを剥がしているところ
【7作目】塗装マスキング剥がし:ギタークラフト学校日誌(337)前回はヘッドにペグを取り付けました。 今回は塗装用に貼っていたマスキングを剥がします。 ↓前回作業 https://gui...

弦止めブッシュはボディのバック側に埋め込みます。
弦止めブッシュ穴の位置は正確に出さないとズレが目立ってしまうので、きっちりと測って穴あけをします。
まずはセンターラインを引きます。
塗装後のボディバックのセンターラインは、材のセンター(2ピースのボディであれば左右の材の接着面)がわかれば簡単ですが、潰し着色やセンターがわかりにくい材の場合は、ネックプレート穴の中心でセンターを測ります。
ギターのボディのバックにセンターラインを引く

塗装前にボディトップ側からΦ3.5の穴を開けているので、マスキングテープを貼り、穴を目印にセンターラインに対して垂直のラインを引きます。
ギターのボディのバックに弦止めブッシュ穴の位置を罫書き

ボディトップ側からは均等な間隔で穴を開けましたが、ボディバック側は穴同士の前後左右の間隔がズレていますね。
Φ3.5という細いビットで45mmの厚みのボディに穴あけをしようとすると、硬いフシなどがあると先端が左右にズレてしまうことがあります。
弦止めブッシュ穴はそれよりも大きいΦ8で開けるので、穴位置の修正は可能です。
ギターのボディのバックに弦止めブッシュ穴の位置を罫書き

今回使うブリッジ(GOTHO BS-TC1S)のプレートに空いている弦通し穴の間隔をノギスで測ります。
10.8mmですね。
ギターのテレキャスターブリッジの弦通し穴同士の間隔をノギスで測定

弦止めブッシュはセンターラインを境に均等に3つずつ配置するので、センターラインから左右5.4mm(ブリッジプレートの弦通し穴の間隔10.8mmの半分)の位置が3弦と4弦の弦止めブッシュ穴の中心になります。
その位置をマスキングテープ上に罫書きします。
ギターの弦止めブッシュ穴の位置をノギスで測って罫書き

次は、今罫書きした3弦と4弦の穴位置から10.8mmの間隔で罫書きをします。
これでブリッジプレートの弦通し穴の間隔と同じになったはずです。
ギターの弦止めブッシュ穴の位置をノギスで測って罫書き

穴の大きさも罫書きしておきます。
Φ8のビットで穴を開けるので、罫書きした穴の中心点から上下に4mmの線を書き、それに収まるように穴を罫書きします。
ギターの弦止めブッシュ穴の大きさをテンプレートで罫書き

では穴を開けます。
弦止めブッシュの長さは10mmですが、ボディバック面から弦止めブッシュが飛び出ないようにしたいので、穴の深さは10.5mmにします。
ギターの弦止めブッシュ長さをノギスで計測

マスキングテープを貼ったままボール盤で穴を開けます。
ギターのボディバックにボール盤で弦止めブッシュ穴を開けているところ

10.4mと0.1mm浅いですが、この深さでいきます。
ギターのボディバックにボール盤で開けた弦止めブッシュ穴の深さをノギスで測定

ブッシュを埋め込む前に軸付砥石で穴の縁を面取りします。
面取りをしておかないとブッシュを埋め込んだときに塗装が割れてしまいます。
ギターの弦止めブッシュ穴の縁を軸付砥石で面取り

弦止めブッシュの穴の径に合うように先端の幅を加工した当て木をし、玄能で叩いて埋め込みます。
ギターの弦止めブッシュ穴を埋め込み

弦止めブッシュの埋め込みができました。
ギターの弦止めブッシュ

↓次の作業

シンラインタイプのギターボディにブリッジのビス穴をボール盤で開ける
【7作目】テレキャスブリッジ&ジャック取り付け、ネックセット:ギタークラフト学校日誌(339)前回は弦止めブッシュの穴あけと埋め込みをしました。 今回はブリッジとジャックの取り付け、ネックセットをします。 ↓前回作業 ...
ABOUT ME
監修・執筆:稲垣 健太(ケンタトニック)
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

音楽関係の仕事の経験、ギター製作の経験、音楽教室に通った実体験をもとに、音楽に役立つ情報を発信。

■音楽歴
中学2年生の時にギターを始める
高校1年生の時にドラムを始める
関西外国語大学外国語で軽音楽部に所属し、ボーカル、ギター、ベース、ドラムを演奏
39歳からボイトレに通い始める
42歳でギタークラフトを始める
└2023年4月にギタークラフトの専門学校・ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA大阪)に入学し、ギター製作やリペアの専門技術・専門知識を学ぶ
2026年3月 ESP GCA大阪校 マスタークラス課程を修了・卒業
ギタークラフト製作日記
YouTubeでも投稿中

■音楽関連の仕事歴
[2006〜2009年]
大手CD・レコード販売店でロック、ジャズの仕入・販売を担当。
[2011年〜]
フリーランスのWebライター・Webディレクターとして開業。
大手音楽教室からの委託でボイトレサイトの運営、ボイトレ記事の執筆・編集に携わる。
[2026年4月〜]ESP GCA大阪校のアシスタント講師として勤務
ギター製作の基礎から高度なリペア技術までを直接指導
ギタークラフトの知見を活かし、単なるユーザー目線ではない、技術者目線での教室選びを提案しています。


■音楽教室の通い歴
[1995〜2000年まで]
某大手ギター教室に通う
[1997〜2002年まで]
某大手ドラム教室に通う
[2020年〜現在]
某大手音楽教室のボイトレ・話し方コースに通い中


■愛器
Stilblu #036 / #039 /#099
g'7 special(g7-TLT Type 2S)
J.W.BLACK Guitars JWB JP-T THINLINE
Tom Anderson(Drop Top Classic -Deep Tobacco Fade)
TMG Gatton Thinline
Fender Custom Shop 1956 Stratocaster NOS
Gibson USA Exclusive Model / Les Paul Standard 60s Honey Lemon Burst
Rittenhouse Guitars J-Master Sharwood Green Metallic
K.nyui Custom Guitar KNTE Mercedes Blue Metalic
Taylor 614ce-N(ナイロン弦バージョン)
CAT'S EYES CE-1200CF
所有ギター一覧

■製作したギター
ギタークラフトアカデミー第1作目:
ポリゴンライン
ギタークラフトアカデミー第2作目:
Stand-Alone
ギタークラフトアカデミー第3作目:
Thin-Marauder
ギタークラフトアカデミー第4作目:
Focus Point
ギタークラフトアカデミー第5作目:
Uroboros LP ギタークラフトアカデミー第6作目:
PB-5S

■好きなバンド
U2、Sigur Ros、THE 1975、Mr.Children、the band apart、くるり、SIAM SHADE、VAN HALEN

■ブログ
運営者情報

■ギタコン運営会社
株式会社ケタケタ
関連記事