現在、紹介でのみギターリペア・メンテナンスを受け付けております。

リペアマンプロフィール

リペアマン:稲垣健太(いながきけんた)

2023年4月にギタークラフトの専門学校・ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA大阪)に入学し、ギター製作やリペアの専門技術・専門知識を学ぶ
2026年3月 ESP GCA大阪校 マスタークラス課程を修了・卒業
ギタークラフト製作日記
2026年4月〜からESP GCA大阪校のアシスタント講師として勤務
ギター製作の基礎から高度なリペア技術までを直接指導

リペア実績

R様よりK.YairiのLO-90-Nのメンテナンスのご依頼をいただきました

ご依頼日:2025年9月29日
お渡し日:2025年10月5日

リペア内容
・ナット交換
・フレットすり合わせ
・指板クリーニング
・弦高調整

本リペアの内容は以下の記事で詳しく紹介しています。

K.Yairiのアコースティックギター「LO-90-N」のナットの溝の幅を罫書き
アコギのナット交換 、フレットすり合わせ 、弦高調整の記録(K.Yairiギター)知り合いのアコギを預かって調整をしましたので、その記録です。 フレットがすり減っていて、ナットも1弦がビビる寸前の高さまで減ってい...

ナット交換前の状態
K.Yairiのアコースティックギター「LO-90-N」の交換前のナットの状態

ナット交換後の状態
K.Yairiのアコースティックギター「LO-90-N」のナットの溝を切り終えて弦を張った状態

フレットすり合わせ前の状態
K.Yairiのアコースティックギター「LO-90-N」のフレット

フレットすり合わせ後の状態
K.Yairiのアコースティックギター「LO-90-N」の1弦の弦高をスケールで測っているところ

リペア後の状態
調整が済んだK.Yairiのアコースティックギター「LO-90-N」

N様よりYAMAHA Pacificaのメンテナンスのご依頼をいただきました

ご依頼日:2026年5月5日
お渡し日:2026年6月6日

リペア内容
・フレットすり合わせ
・指板クリーニング
・弦高調整
・オクターブチューニング

7〜9フレットあたりでビビりが生じるということでご相談いただきました。
ネックの反りは問題ないものの、フレットの高さにバラツキがあることがビビリの原因と判断。
フレットの残りが十分にあったため、すり合わせを実施。
合わせて弦高調整、オクターブチューニング、指板クリーニングを実施しました。

メンテナンス前の状態。
フレットに押弦による凹みがあり、指板の汚れも目立ちます。
メンテナンス前のyamaha pacificaのフレット・指板の状態

メンテナンス前のyamaha pacificaのフレット・指板の状態

マスキングテープを貼って指板を保護した状態でフレットすり合わせを行います。
yamaha pacificaのフレットすり合わせ

フレットすり合わせ後は、指板をオレンジオイルでクリーニング&保湿をしました。
yamaha pacificaの指板をオレンジオイルでクリーニング

ナット溝にバラツキが見られたのでナットヤスリで削って調整。
yamaha pacificaのナット溝を調整

メンテナンス後の状態。
パーツは金属ポリッシュで洗浄し、ビスは超音波洗浄機でサビ取りを実施。
メンテナンス後のyamaha pacifica

ピックアップ弦高は通常リアピックアップで6弦側3.0mm、1弦側で2.5mm(最終フレットを押さえた状態でのポールピースと弦下の距離)でセッティングをしますが、本機のダンカン製のフロントピックアップはスタッガードで6弦のポールピースが高く、押弦時に磁力で弦が引っ張られてピッチが揺れてしまうため、リアピックアップで6弦側4.0mm、1弦側で3.5mmで調整しました。
メンテナンス後のyamaha pacificaのボディ

メンテナンス後のyamaha pacificaのボディと指板 メンテナンス後のyamaha pacificaのヘッドストック

今回のリペア・メンテナンスの内容

ギターの状態 ・6弦7フレット、4弦9フレットあたりにビビりがある
・ペグのナットが傾いている
・ブリッジサドルのネジ穴がなめていてオクターブ調整が困難
・指板の汚れ
メンテナンス
内容
■フレットすり合わせ
フレットの山が十分に残っていたためすり合わせを実施しました。
ネックの大きな反りはありませんでしたが、7〜9フレットが高い箇所があったため、すり合わせを実施して弦のビビリを解消。
■ナット溝調整
3弦のナット溝が他の弦の溝よりも少し高かったため、溝を少し削って高さを調整しました。
■ロッド調整
ネックの大きな反りはありませんでしたが、フレットの状態に合わせて、ロッドを逆反り方向(反時計回り)に1/8ほど回しました。
■オクターブチューニング
開放弦の実音と12フレット押弦の実音でピッチが合うように調整しました。
■弦高調整
6弦2.0m、5弦1.9mm、4弦1.8mm、3弦1.7mm、2弦1.6mm、1弦1.5mm
※標準的な弦高にセッティング
■ピックアップの高さ調整
フロントピックアップ、ミドルピックアップはスタッガードタイプ(ポールピースの高さが均一ではなく凹凸がある)で、高くすると6弦が磁力で弦が引っ張られてしまい「ピッチが揺らぐ」「サスティーンが短くなる」状態が確認されたため、低めに設定しています。

通常、リアピックアップの高さは6弦側3.0mm、1弦2.5mm(最終フレットを押さえた状態での高さ)の設定にするのが一般的ですが、フロントとミドルとのバランスと取り、リアピックアップを6弦側4.0mm、1弦3.5mmで設定しています。

■パーツの状態チェック&修正
ペグのナットの緩みによりペグが傾いていたため、ナットを適正な状態に修正しました(ジャックのナットが緩んでいたため締め直し)
トレモロスプリングを適正な締め具合に調整しました。(ノンフローティングの状態で調整)
■指板クリーニング
ポリッシュで指板の汚れを除去&保湿。
■ビスのクリーニング
ネジ穴の中にサビが溜まっていたため、超音波洗浄機でネジ穴のサビ落としを実施しました。
※無理にサビを落とすとネジ穴が潰れてしまうため、落とせる範囲で洗浄。
■パーツのくすみ取り
金属用ポリッシュでパーツのくすみを洗浄。
※無理に洗浄するとメッキが剥がれる可能性がある部分は未処置です。
■電装系チェック
特に問題なし。ジャック内部のくすみ、サビ取りを実施。
■弦交換
お持ち込みのアーニーボールのSuper Slinky #2223に交換。