ギタークラフト

【4作目】ウッドシーラー、サンディングシーラー:ギタークラフト学校日誌(211)

サンディングシーラーを吹いて1日乾燥させた後のギターボディとギターネック

指板やネックポケット周りなどのマスキングができたので、塗装を進めていきます。

↓前回作業

ギターのローズウッド指板に貼ったマスキングテープ
【4作目】塗装前のマスキング:ギタークラフト学校日誌(210)生地調整と2スタッドトレモロのアンカー穴あけができたので、塗装の準備をします。 ↓前回作業 https://guitar-c...

まずはウッドシーラーから。
ウッドシーラーはヤニ止めが目的です。
塗膜の基盤を作ることで塗料同士を密着しやすくします。

はい、ウッドシーラーを吹き終わりました。
吹き付けは1回のみで、1日乾燥させます。
ウッドシーラーを吹いた後のギターボディ

ウッドシーラーの工程は3作目の日記に書いています。

3作目の塗装準備(指板マスキング)、ウッドシーラー:ギタークラフト学校日誌(164)#320のペーパーでの磨きが終わったので、塗装の準備をします。 #320まで磨き終わった状態。 指板には塗装が乗らないよ...

こちらがウッドシーラーを1日乾燥させた状態です。
ウッドシーラーを吹いて1日乾燥させた後のギターボディ

ウッドシーラーを吹いた後は表面がザラザラしています。
#600のサンドペーパーで軽く磨いて平面にします(ケバ取り)。
力を入れて磨くとシーラーが剥がれるので、軽く撫でる程度でOK。
ウッドシーラー後のギターボディを#600のサンドペーパーでケバ取り

ほんとにごくごく軽ーい力でケバは取れます。
ウッドシーラー後のギターボディを#600のサンドペーパーでケバ取り

次はサンディングシーラーです。
今回は20分のインターバルを置いて、4回吹きます。
ネックを吹く順番は以下です。

1:ヘッドサイドを吹く
2:ヘッドの頂点を吹く
3:ヘッドバックを吹く
4:ヘッドトップを吹く
5:ネックポケットの角(側面の角)を吹く
6:ネックエンドを吹く
7:ネックポケットの表面を吹く
8:指板エッジからグリップにかけて吹く

サンディングシーラーを吹いた後のギターネック

赤枠で囲んだところが垂れてしまいました、、、
ヘッドの頂点は狭いうえに塗りが重なりやすいので、垂れてしまいやすいですね、、、
あと、スプレーガンを動かすスピードが遅いと1箇所に乗る塗料の量が増えて垂れやすくなるので、手早くサッと吹かないといけません。
サンディングシーラーを吹いた後のギターヘッド

ボディも垂らしてしまいました(エルボーカットあたり)。
吹くスピードと距離感を考えねば、、、
サンディングシーラーを吹いた後のギターボディのトップ

サンディングシーラーを吹いた後のギターボディのバック サンディングシーラーを吹いた後のギターボディのバック

こちらがサンディングシーラーから1日乾燥させた状態です。
サンディングシーラーを吹いて1日乾燥させた後のギターボディとギターネック

ゴムパッドに#320のサンドペーパーを巻いて磨いていきます。
形を整えるのと、次の工程の塗料の密着を良くするのが目的です。
#320のサンドペーパーでサンディングシーラー後のギターヘッドを磨いているところ

ヘッド裏の上側がサンディングシーラーが垂れてしまってますね。
サンディングシーラーを吹いて1日乾燥させた後のギターヘッド

これくらいの垂れなら磨いたら取れます。
#320のサンドペーパーでサンディングシーラー後のギターヘッドを磨いているところ

完全に垂れは取れました。
#320のサンドペーパーでサンディングシーラー後のギターヘッドを磨いているところ

ネックは磨けました。
磨く前のボディと比べるとビフォーアフターがわかりやすいですね。
サンディングシーラー後に#320のサンドペーパーで磨いたギターネック

次はボディ。
めちゃくちゃ垂れてますな、、、
#320のサンドペーパーでサンディングシーラー後のギターボディを磨いているところ

シーラーを剥がし過ぎないように気をつけつつ、垂れを取りました。
サンディングシーラー後に#320のサンドペーパーで磨いたギターボディ

ボディも磨き終わりました。
これでサンディングシーラーは完了。
サンディングシーラー後に#320のサンドペーパーで磨いたギターボディ

ABOUT ME
稲垣 健太(ケンタトニック)
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

音楽関係の仕事の経験、ギター製作の経験、音楽教室に通った実体験をもとに、音楽に役立つ情報を発信。

■音楽歴
中学2年生の時にギターを始める
高校1年生の時にドラムを始める
関西外国語大学外国語で軽音楽部に所属し、ボーカル、ギター、ベース、ドラムを演奏
39歳からボイトレに通い始める
42歳でギタークラフトを始める
└2023年4月にギタークラフトの専門学校・ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA)に入学
└ギター製作やリペアの専門技術・専門知識を習得中
└ギター製作の経験をほぼ毎日日記で更新
ギタークラフト製作日記

■音楽関連の仕事歴
[2006〜2009年]
大手CD・レコード販売店でロック、ジャズの仕入・販売を担当。
[2011年〜]
フリーランスのWebライター・Webディレクターとして開業。
大手音楽教室からの委託でボイトレサイトの運営、ボイトレ記事の執筆・編集に携わる。

■音楽教室の通い歴
[1995〜2000年まで]
某大手ギター教室に通う
[1997〜2002年まで]
某大手ドラム教室に通う
[2020年〜現在]
某大手音楽教室のボイトレ・話し方コースに通い中
ESPギタークラフトアカデミーにて月3回プロギタリストによる演奏授業を受講

■愛機
Stilblu #036 / #039 /#099
g'7 special(g7-TLT Type 2S)
Nashguitars S-57
Tom Anderson(Drop Top Classic -Deep Tobacco Fade)
TMG Gatton Thinline
Fender Custom Shop 1956 Stratocaster NOS
Gibson USA Exclusive Model / Les Paul Standard 60s Honey Lemon Burst

所有ギター一覧

■製作したギター
ギタークラフトアカデミー第1作目:
ポリゴンライン
ギタークラフトアカデミー第2作目:
Stand-Alone
ギタークラフトアカデミー第3作目:
Thin-Marauder


■好きなバンド
U2、Sigur Ros、THE 1975、Mr.Children、the band apart、くるり、SIAM SHADE、VAN HALEN

■ブログ
運営者情報
関連記事