今日はトラスロッドの埋木の続きからやっていきます。
ロッド溝に対して埋木のほうの厚みがあるので、豆平鉋でざっくり削ったのち、スクレイパーで微調整しながら合わせていきます。
ロッド溝にはめ込んだときに、軽く押し込んでスッと入るくらいの幅にするのが理想です。
2作目は少し削りすぎてブカブカになってしまったので新聞紙を巻いて補正したのですが、今回は新聞紙なしでいけました。天才。
厚みの調整ができたので、ロッド溝に埋め込んだときに柔軟にはまるように切れ込みを入れます。
前回のロングスケールのネックでは切れ込みは5箇所入れましたが、今回はミディアムスケール、かつ最も短いロッドを使っているので切れ込みは4箇所でいきます。
埋木の下側から5mm残しくらいの位置までバンドソーで切れ込みを入れました。
切りすぎたネックジョイントの接着ができたので、再度罫書きをします。
ネックの仕込み角があるので、ネックグリップあたりからネックエンドまでのラインは斜めになっています。
次は埋木の接着と、ヘッドの耳材の接着をします。
埋木は側面にのみ接着剤を塗り、ロッドと接する底面は接着剤を塗りません。
ヘッドの耳材は余裕をもたせた大きさで接着します。
ヘッドの耳材を接着する際は、ほんの少し段差をつけておきます。
段差をつけすぎると後で削るときに手間がかかるので、触って段差があることがわかるくらいの高さでOKです。
接着で1日置いておくので、その間に指板の調整を進めます。
今回選んだ指板はこちらのローズウッド。
ヴィンテージっぽいくすんだ色合いにしたいのですが、少し緑がかったというか黄身がかった色の指板を選びました。
接着をするともう二度と見ることがないであろう指板の裏面。
ミディアムスケールを示す「628」と書かれています。
さよなら、裏面。
まずは指板の長さを調整します。
今回は22フレットなので、その1フレット後ろが最終フレットになります。
その最終フレットの少し先で切断します。
次は0フレット側を切断します。
今回は角度ありヘッドなので、0フレットの半分くらいの位置で切断。
次は指板幅を調整します。
今回は0フレットで43mm、最終フレットで57mmの幅にしたいので、罫書き+マスキングテープで印をつけます。
と、今日はここまで。
明日も指板とネックをやっていきます。