今日はトップコートを吹きます。
トップコートは着色を保護して塗装表面にツヤを出すための工程です。
20〜30分くらいのインターバルで全体を4回吹きます。
これまでは先生が吹付けが難しいヘッド部分などをやってくれていましたが、今回は全部一人で吹付けします。
ボディのトップ面とバック面は、スプレーを横方向に動かして吹付け「横吹き」と、スプレーを斜めに傾けて吹く「斜め吹き」をします。
ボディサイドやカッタウェイは、Rに対してスプレーを真っ直ぐにして吹くと塗料が垂れてしまうので、Rに対してスプレーを斜めに傾けて吹きます。
この動画は3回目のトップコートの様子で、スプレーを傾けて斜め吹きをしています。
ボルトオンのボディであればハンドルを持って吹付けできますが、スルーネックはそれができないので、ボディを掛けた状態でザグリなどを持って吹付けをします。
どこを持って吹付けをするかはホディの形状によりますし、人によっても異なります。
例えば、指板をマスキングしているので指板を手で支えながら吹付けをするなど、塗料を乗っている部分を持たなければOKです。
トップコートは、目視でツヤが出ているかを確認しながら吹いていきます。
スプレーで吹く時に塗料が垂れないようにしつつ、塗料がしっかり重なるように吹いていきます。
ツヤが出ていない箇所があれば再度吹付けをし、全体にツヤが出ていればそのターンは完了です。
ツヤを出ている状態というのは、塗料の粒子同士がしっかり重なっている証拠です。
ツヤが出ていない状態だと、塗料の粒子同士がちゃんと重なっていません。
なぜツヤが出ているかを確認するかというと、この後の工程の「水研ぎ」において、塗料の粒子が剥がれないようにするためです。
粒子同士がくっついていないと水研ぎで粒子が剥がれてしまい、着色を保護するというトップコートの効果が薄れてしまいます。
なので、塗料の粒子同士をしっかり重ねてツヤを出す必要があるのです。
ここからの写真は、4回目のトップコートが終わった状態です。