ギタークラフト

【5作目】ボディ外周加工、ボディサイドの生地調整(#150)、コントロール穴あけ:ギタークラフト学校日誌(238)

ギターボディと指板の位置を確認

今回はセットネックギターのボディ外周加工とボディサイドの生地調整をします。

↓前回作業

ギターボディにピックアップザグリを掘り終えたところ
【5作目】P-90のピックアップザグリ:ギタークラフト学校日誌(237)前回はボディ側の中子のザグリを掘りました。 今回はピックアップザグリを掘ります。 ↓前回作業 https://guitar...

中子のザグリ加工のために残していたホーン周りをバンドーで切り落とします。
バンドソーでギターボディの外周粗加工

粗加工なので切るのは加工線まで。
バンドソーでギターボディの外周粗加工

これからエコノミーサンダーで実線近くまで削るのですが、その前に指板の位置を確認します。
ボディのセンターを出すためにジョイント部分にマスキングテープを貼ります。
ギターボディと指板の位置を確認

表側からだとセンターを合わせられないので、ジョイントフレット(16フレット)の指板裏にマスキングテープを貼ってセンターを罫書きます。
ギター指板のジョイントフレットの位置をマスキング

センターとジョイントフレットの位置に合わせます。
ギターボディに指板を置いて位置を確認

ジョイント部分のセンターは上面からは見えないので、指板の裏側に罫書いたセンターに合わせます。
ギターボディに指板を置いて位置を確認

指板外周に沿ってボディに罫書きをします。
ギターボディに指板外周の位置を罫書き

ではエコノミーサンダーで実線まで削っていきます。
実線が消えないくらいの位置まで削ります。
エコノミーサンダーでギターボディの外周を加工

はい、外周加工ができました。
ところどころ外周が凸凹しているので、このあと生地調整で整えます。
エコノミーサンダーでギターボディの外周を加工

ジョイント周りの直線のラインは残し気味にします。
このラインが指板よりも内側になってしまうとカッコ悪いので、落としすぎないように注意。
ギターボディのジョイント周り

指板から少しはみ出るくらい残っていればOK。
ギターボディのジョイント周り

ボディサイドは#150のサンドペーパーで生地調整します。
今回はボディにバインディングを巻くので、ボディサイドの凸凹をなくしておきます。
ボディサイドが凸凹していると、トリマーでバインディング溝を掘る時に凸凹になっちゃうので、先に生地調整しておく必要があります。
ギターのボディサイドを#150のサンドペーパーで生地調整

ジョイント周りは磨きすぎないように注意しつつ、しっかり凸凹を取っていきます。
ギターのボディサイドを#150のサンドペーパーで生地調整

左右で傾いていないかスコヤで確認。
今回はトップがメイプル、バックがマホガニーのラミネートなので、それぞれ硬さが異なります。
メイプルは硬めで、マホガニーは柔らかいので、どうしてもマホガニーのようがよく削れて傾いてしまいやすいです。
凸凹を取りつつ、傾きを修正していきます。
ギターのボディサイドの直角をスコヤで確認

アーチトップ加工をしてからだとコントロール穴をあけにくいので、この時点であけておきます。
今回使うポットのシャフトの直径は9.4mm。
Φ10.8のビットで穴をあけます。
ボール盤でギターボディにコントロール穴をあけているところ

先にコントロールザグリを肉抜きしていたので、本来ならボール盤で穴をあけるときに捨て木を置くのですが、後の工程で裏側からルーターでコントロールザグリの深さを調整するので、捨て木なしでOKがです。
捨て木なしでボール盤で穴あけするとちょっと割れてしまいましたが、削るので大丈夫でしょう。
ボール盤でギターボディにコントロール穴をあけたところ

トグルスイッチ穴もあけます。
Φ12.8のビットで穴あけ。
ボール盤でギターボディにトグルスイッチ穴をあけているところ

ABOUT ME
稲垣 健太(ケンタトニック)
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

音楽関係の仕事の経験、ギター製作の経験、音楽教室に通った実体験をもとに、音楽に役立つ情報を発信。

■音楽歴
中学2年生の時にギターを始める
高校1年生の時にドラムを始める
大学で軽音楽部に所属し、ボーカル、ギター、ベース、ドラムを演奏
39歳からボイトレに通い始める
42歳でギタークラフトを始める
└2023年4月にギタークラフトの専門学校・ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA)に入学
└ギター製作やリペアの専門技術・専門知識を習得中
└ギター製作の経験をほぼ毎日日記で更新
ギタークラフト製作日記

■音楽関連の仕事歴
[2006〜2009年]
大手CD・レコード販売店でロック、ジャズの仕入・販売を担当。
[2011年〜]
フリーランスのWebライター・Webディレクターとして開業。
大手音楽教室からの委託でボイトレサイトの運営、ボイトレ記事の執筆・編集に携わる。

■音楽教室の通い歴
[1995〜2000年まで]
某大手ギター教室に通う
[1997〜2002年まで]
某大手ドラム教室に通う
[2020年〜現在]
某大手音楽教室のボイトレ・話し方コースに通い中
ESPギタークラフトアカデミーにて月3回プロギタリストによる演奏授業を受講

■愛機
Stilblu #036 / #039 /#099
g'7 special(g7-TLT Type 2S)
Nashguitars S-57
Tom Anderson(Drop Top Classic -Deep Tobacco Fade)
TMG Gatton Thinline
Fender Custom Shop 1956 Stratocaster NOS
Gibson USA Exclusive Model / Les Paul Standard 60s Honey Lemon Burst

所有ギター一覧

■製作したギター
ギタークラフトアカデミー第1作目:
ポリゴンライン
ギタークラフトアカデミー第2作目:
Stand-Alone
ギタークラフトアカデミー第3作目:
Thin-Marauder


■好きなバンド
U2、Sigur Ros、THE 1975、Mr.Children、the band apart、くるり、SIAM SHADE、VAN HALEN

■ブログ
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