Fmaj7(13)コードの押さえ方をギターの指板図で18通り紹介しています。Fをルート音とした基本形に加え、ルート音以外が最低音になる転回形の指板図も掲載しています。Fmaj7(13)の構成音の解説と、Fmaj7(13)のコードトーン表(指板上の音の配置)の掲載もしていますので、ぜひコード学習の参考にしてください。
Fmaj7(13)コードとは
- Fmaj7(13)は、メジャーセブンスのFmaj7に長13度の音を加えたテンションコード。
- ルート音のFから数えて長13度の音はD
※長13度は長6度と同じ音だが、四和音のメジャーセブンスにテンションとして加えるので長13度として扱う。 - コードネームはFmaj7(13)の7を省略してFmaj13と表記されることも。
- ギターでFmaj7(13)を押さえる場合は、コードの性格への影響が少ない完全5度の音(Fから数えてC)が省略されることが多い。
※長7度を省略した場合は長13度を長6度として扱うのでF6になる。 - Fmaj7(13)の読み方は「エフ・メジャーセブンス・サーティーンス」
- Fmaj7(13)はジャズで使われることが多いコード。
- 構成音は「ルート・長3度・完全5度・長7度・長13度 (R・M3・P5・M7・M13)」
コード名 | ルート音 | 長3度 | 完全5度 | 長7度 | 長13度 |
---|---|---|---|---|---|
Fmaj7(13) | F | A | C | E | D |
コードネームの表記
コードネームの表記は「Fmaj7(13)」「FM7(13)」「F△7(13)」「Fmaj13」「FM13」「F△13」など
「M」は「maj(major)」を省略した表記
「△」は「maj」を省略した表記
「maj13」は「7」を省略した表記
ただし、「Fmaj13」「FM13」「F△13」というように「7」の表記を省略すると、13thより若い数字の9thや♯11thといったアヴェイラブルテンションを含むコードと解釈される場合もあるため、13thだけ加えたい場合は「Fmaj7(13)」「FM7(13)」「F△7(13)」のいずれかの表記を使うほうが正確に伝わる
表記の種類 | 読み方 |
---|---|
Fmaj7(13) | Fメジャーセブンス・サーティーンス |
FM7(13) | |
F△7(13) | |
Fmaj13 | Fメジャー・サーティーンス |
FM13 | |
F△13 |
Fmaj7(13)コードの指板図一覧
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Fmaj7(13)のコードトーン表 (指板上の音の配置)
ローコードの押さえ方
- ローコード(オープンコード):開放弦を含む押さえ方
- ハイコード:開放弦を含まない押さえ方
ローコード①
1、4、5弦は開放弦
ローコード②
1弦は開放弦
5、6弦は親指で軽く触れてミュート
※完全5度のCの音を省略した押さえ方
ローコード③(第一転回形)
ローコード②に5弦開放を追加した形
1、5弦は開放弦
6弦は親指で軽く触れてミュート
※完全5度のCの音を省略した押さえ方
※Fmaj7(13)コードの第一転回形
この押さえ方の最低音は5弦開放のAであるが、
ルート音を4弦3フレットのFとする第一転回形のコード
ハイコードの押さえ方
- 第一転回形:第三音を最低音に置いた形
- 第二転回形:第五音を最低音に置いた形
- 第三転回形:第七音を最低音に置いた形
※転回形:ルート音以外が最低音となるコードの押さえ方
6弦ルート①
■6弦1フレットをルート音とするハイコード
6弦は親指で押弦
1弦は人差し指の付け根あたりで軽く触れてミュート
6弦ルート②
■6弦1フレットをルート音とするハイコード
6弦ルート①から5弦3フレットの押弦を省略した押さえ方
1弦は人差し指の付け根あたりで軽く触れてミュート
5弦は人差し指の腹あたりで軽く触れてミュート
※完全5度のCの音を省略した押さえ方
6弦ルート③
■6弦13フレットをルート音とするハイコード
1〜4弦を人差し指でセーハ
5弦は中指の腹で軽く触れてミュート
※完全5度のCの音を省略した押さえ方
6弦ルート④
■6弦13フレットをルート音とするハイコード
1〜3弦を人差し指でセーハ
※完全5度のCの音を省略した押さえ方
5弦ルート①
■5弦8フレットをルート音とするハイコード
1、2弦を小指でセーハ
6弦は人差し指の先で軽く触れてミュート
5弦ルート②
■5弦8フレットをルート音とするハイコード
5弦ルート①から4弦10フレットの押弦を省略した押さえ方
4弦は人差し指の腹で軽く触れてミュート
6弦は人差し指の先で軽く触れてミュート
※完全5度のCの音を省略した押さえ方
5弦ルート③
■5弦8フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の腹で軽く触れてミュート
6弦は親指で軽く触れてミュート
※完全5度のCの音を省略した押さえ方
5弦ルート④
■5弦8フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の第二関節あたりで軽く触れてミュート
6弦は人差し指の先で軽く触れてミュート
※完全5度のCの音を省略した押さえ方
4弦ルート①
■4弦15フレットをルート音とするハイコード
ローコード②のオクターブ上(12音上)の押さえ方
5、6弦は親指で軽く触れてミュート
※完全5度のCの音を省略した押さえ方
4弦ルート②
■4弦3フレットをルート音とするハイコード
5弦は人差し指の先で軽く触れてミュート
6弦は鳴らさないように弾く
※完全5度のCの音を省略した押さえ方
4弦ルート③(第一転回形)
■4弦15フレットをルート音とするハイコード
4弦ルート①に5弦12フレットの押弦を追加した形
ローコード③のオクターブ上(12音上)の押さえ方
1〜5弦は人差し指でセーハ
6弦は人差し指の先で軽く触れてミュート
※完全5度のCの音を省略した押さえ方
※Fmaj7(13)コードの第一転回形
この押さえ方の最低音は5弦12フレットのAであるが、
ルート音を4弦15フレットのFとする第一転回形のコード
3弦ルート①(第三転回形)
■3弦10フレットをルート音とするハイコード
1〜3弦は人差し指でセーハ
5、6弦は押弦していない中指か薬指で軽く触れてミュート
※完全5度のCの音を省略した押さえ方
※Fmaj7(13)コードの第三転回形
この押さえ方の最低音は4弦14フレットのEであるが、
ルート音を3弦10フレットのFとする第三転回形のコード
3弦ルート②(第一転回形)
■3弦10フレットをルート音とするハイコード
1〜3弦は人差し指でセーハ
6弦は中指の先で軽く触れてミュート
※Fmaj7(13)コードの第一転回形
この押さえ方の最低音は5弦12フレットのAであるが、
ルート音を3弦10フレットのFとする第一転回形のコード
2弦ルート①(第一転回形)
■2弦6フレットをルート音とするハイコード
5弦は中指の先で軽く触れてミュート
6弦は鳴らさないように弾く
※完全5度のCの音を省略した押さえ方
※Fmaj7(13)コードの第一転回形
この押さえ方の最低音は4弦7フレットのAであるが、
ルート音を2弦6フレットのFとする第一転回形のコード
1弦ルート①(第三転回形)
■1弦1フレットをルート音とするハイコード
5、6弦は親指で軽く触れてミュート
※完全5度のCの音を省略した押さえ方
※Fmaj7(13)コードの第三転回形
この押さえ方の最低音は4弦2フレットのEであるが、
ルート音を1弦1フレットのFとする第三転回形のコード
Fmaj7(13)コードの構成音
音程 | ルート音 | 長3度 | 完全5度 | 長7度 | 長13度 |
---|---|---|---|---|---|
構成音 | F ファ | A ラ | C ド | E ミ | D レ |
度数表記の読み方 | |||
---|---|---|---|
R P1 | ルート音 完全1度 | – | – |
M2 | 長2度 | m2 | 短2度 |
M3 | 長3度 | m3 | 短3度 |
P4 | 完全4度 | – | – |
♯4 | 増4度 | – | – |
P5 | 完全5度 | – | – |
♯5 | 増5度 | ♭5 | 減5度 |
M6 | 長6度 | m6 | 短6度 |
M7 | 長7度 | m7 | 短7度 |
– | – | ♭♭7 | 減7度 |
P8 | 完全8度 | – | – |
M9 | 長9度 | – | – |
♯9 | 増9度 | ♭9 | 短9度 |
P11 | 完全11度 | – | – |
♯11 | 増11度 | – | – |
M13 | 長13度 | ♭13 | 短13度 |
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