Em7コード (Eマイナーセブンス) の押さえ方をギターの指板図で25通り紹介しています。Eをルート音とした基本形に加え、ルート音以外が最低音になる転回形の指板図も掲載しています。
Em7コード(Eマイナーセブンス)とは
- 読み方:イー・マイナー・セブンス (セブン)
- Em7は、短三和音のEマイナーに短7度(マイナー7th)の音を加えた四和音のコード
- ルート音のE(ミ)から見て短7度はD(レ)
※短7度:ルート音から数えて半音10個分の距離にある音 - Em7の構成音はE(ミ)・G(ソ)・B(シ)・D(レ)
=ルート音・短3度・完全5度・短7度 (R・m3・P5・m7)
コード名 | ルート音 | 短3度 | 完全5度 | – |
---|---|---|---|---|
Eマイナー | E | G | B | – |
コード名 | ルート音 | 短3度 | 完全5度 | 短7度 |
Em7 (Eマイナーセブンス) | E | G | B | D |
コードネームの表記
Em7のほか、Emin7、Emi7、E-7といった表記が使われる
「m」「min」「min」「-」は「minor」を省略した記号
いずれも「マイナー」と読む
省略記号として「- (マイナス)」がよく使われる
Eマイナーセブンスの表記の種類 |
---|
Em7 |
Emin7 |
Emi7 |
E-7 |
Em7とE7の違い
- Em7とE7は、3度の音が短3度(マイナー3rd)か長3度(メジャー3rd)かが異なる
- 7度の音はEm7もE7も同じ短7度(マイナー7th)だが、3度の音がマイナーかメジャーかで音の響きが変わる
- Em7:
Eマイナートライアド=E・G・Bに短7度Dを足したコード - E7:
Eメジャートライアド=E・G♯・Bに短7度のDを足したコード
コード名 | ルート音 | 長3度 | 完全5度 | 長7度 |
---|---|---|---|---|
Em7 | E | G | B | D |
コード名 | ルート音 | 長3度 | 完全5度 | 短7度 |
E7 | E | G♯ | B | D |
E7コードは以下の記事で詳しく解説
Em7コードの指板図一覧
Em7コードの指板図一覧(転回形)
- 第一転回形:第三音を最低音に置いた形
- 第二転回形:第五音を最低音に置いた形
- 第三転回形:第七音を最低音に置いた形
※転回形:ルート音以外が最低音となるコードの押さえ方
第一転回形
第二転回形
第三転回形
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Em7のコードトーン表(指板上の構成音の配置)
※コードトーン:三和音、四和音のコードの構成音
ローコードの押さえ方
- ローコード(オープンコード):開放弦を含む押さえ方
- ハイコード:開放弦を含まない押さえ方
ローコード①
5弦以外は開放弦(弦を押さえない)
GやAmなど他のコードに移行しやすいように中指で押さえる
ローコード②
1、3、6弦は開放弦
ローコード③
ローコード②の押さえ方から4弦2フレットの押弦を省略したバージョン
ローコード④
3弦は開放弦
5、6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
※完全5度(Bの音)の音を省略した押さえ方
ハイコードの押さえ方
6弦ルート①
■6弦12フレットをルート音とするハイコード
ジャズなどでよく使われる押さえ方
2、3、4弦を人差し指でセーハ
1弦は人差し指の第二関節あたりで、5弦は中指の腹あたりでミュート
6弦を親指で押さえる方法もある
5弦は親指の腹か、人差し指の先で触れてミュートする
6弦ルート②
■6弦12フレットをルート音とするハイコード
1、2弦は人差し指の第二関節あたりでミュート
※完全5度(Bの音)の音を省略した押さえ方
5弦ルート①
■5弦7フレットをルート音とするハイコード
7フレットの1〜5弦を人差し指でセーハ
6弦は人差し指の先で軽く触れてミュート
(セーハ…1本の指で複数弦を同時に押さえる)
5弦ルート②
5弦ルート①の押さえ方を省略した形、ジャズなどでよく使われる
1、2、3弦を人差し指でセーハ
4弦は中指の腹でミュート、6弦は中指の先でミュート
(中指は5弦を押さえながら、4弦と6弦をミュートする)
5弦ルート③
■5弦7フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の付け根あたりでミュート
6弦は中指の先で軽く触れてミュート
※完全5度(Bの音)の音を省略した押さえ方
5弦ルート④
■5弦7フレットをルート音とするハイコード
2、3、4弦を人差し指でセーハ
6弦は親指の腹で軽く触れてミュートするか、人差し指の先で触れてミュート
5弦ルート⑤
■5弦6フレットをルート音とするハイコード
5弦ルート④から1弦7フレットの押弦を省略した押さえ方
1弦は人差し指の付け根あたりでミュート
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
※完全5度(Bの音)の音を省略した押さえ方
5弦ルート⑥
■5弦7フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の腹で軽く触れてミュート
6弦は小指の先で軽く触れてミュート
4弦ルート①
■4弦2フレットをルート音とするハイコード
5弦は人差し指の先で、6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
4弦ルート②
■4弦14フレットをルート音とするハイコード
5弦は人差し指の先で触れてミュート
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
※完全5度の音(Bの音)を省略した押さえ方
4弦ルート③
■4弦14フレットをルート音とするハイコード
5弦は可能であれば小指の先で軽く触れてミュート
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
Em7の第一転回形
最低音はGだが、ルート音をEとするEm7の転回形コード
Gはルート音のEから見て短3度の音なので第一転回形となる
第一転回形① (4弦ルート)
■4弦2フレットをルート音とするハイコード
1、2弦は人差し指の第一関節と第二関節の間あたりで軽く触れてミュート
Em7の第一転回形① (4弦ルート)のギターコードの響きを聴く
第一転回形② (3弦ルート)
■3弦9フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の第一関節あたりで軽く触れてミュート
6弦は中指の先で軽く触れてミュート
Em7の第一転回形② (3弦ルート)のギターコードの響きを聴く
第一転回形③ (2弦ルート)
■2弦5フレットをルート音とするハイコード
1〜4弦を人差し指でセーハ
5、6弦は押弦していない中指で軽く触れてミュート
Em7の第一転回形③ (2弦ルート)のギターコードの響きを聴く
Em7の第二転回形
最低音はBだが、ルート音をEとするEm7の転回形コード
Bはルート音のEから見て完全5度の音なので第二転回形となる
第二転回形① (5弦ルート)
■5弦7フレットをルート音とするハイコード
1、2弦は人差し指の第一関節と第二関節の間あたりで軽く触れてミュート
Em7の第二転回形① (5弦ルート)のギターコードの響きを聴く
第二転回形② (4弦ルート)
■4弦14フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の付け根あたりで軽く触れてミュート
6弦は親指で軽く触れてミュート
Em7の第二転回形② (4弦ルート)のギターコードの響きを聴く
第二転回形③ (3弦ルート)
■3弦9フレットをルート音とするハイコード
5弦と6弦を親指の腹でミュート
Em7の第二転回形③ (3弦ルート)のギターコードの響きを聴く
Em7の第三転回形
最低音はDだが、ルート音をEとするEm7の転回形コード
Dはルート音のEから見て短7度の音なので第三転回形となる
第三転回形① (3弦ルート)
■3弦9フレットをルート音とするハイコード
3、4弦を人差し指でセーハ
1、2弦は人差し指の第一関節から第二関節あたりで軽く触れてミュート
Em7の第三転回形① (3弦ルート)のギターコードの響きを聴く
第三転回形② (2弦ルート)
■2弦5フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の付け根あたりで軽く触れてミュート
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
Em7の第三転回形② (2弦ルート)のギターコードの響きを聴く
第三転回形③ (1弦ルート)
■1弦12フレットをルート音とするハイコード
5、6弦は押弦していない中指で軽く触れてミュート
Em7の第三転回形③ (1弦ルート)のギターコードの響きを聴く
Em7コードの構成音
度数 | ルート音 | 短3度 | 完全5度 | 短7度 |
---|---|---|---|---|
構成音 | E ミ | G ソ | B シ | D レ |
Em7のピアノコード
関連コード:
Em7の短7度Dを半音上げて長7度D♯にするとEmMaj7(Eマイナー・メジャーセブンス)に。EmMaj7は以下の記事で詳しく解説。
度数表記の読み方 | |||
---|---|---|---|
R P1 | ルート音 完全1度 | – | – |
M2 | 長2度 | m2 | 短2度 |
M3 | 長3度 | m3 | 短3度 |
P4 | 完全4度 | – | – |
♯4 | 増4度 | – | – |
P5 | 完全5度 | – | – |
♯5 | 増5度 | ♭5 | 減5度 |
M6 | 長6度 | m6 | 短6度 |
M7 | 長7度 | m7 | 短7度 |
– | – | ♭♭7 | 減7度 |
P8 | 完全8度 | – | – |
M9 | 長9度 | – | – |
♯9 | 増9度 | ♭9 | 短9度 |
P11 | 完全11度 | – | – |
♯11 | 増11度 | – | – |
M13 | 長13度 | ♭13 | 短13度 |
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