Daugコード (Dオーギュメント) の押さえ方をギターの指板図で21通り紹介しています。Daugの構成音の解説とDaugのコードトーン表(指板上の音の配置)の掲載もしていますので、ぜひコード学習の参考にしてください。
Daugコード(Dオーギュメント)とは
- Daugは、ルート音(根音)のDから長3度を2つ積み重ねてつくる、
増三和音(オーギュメント・トライアド)。
※【英】Augmented triad - Daugの構成音は「D(ルート音) | F♯(長3度) | A♯(増5度)」の3音。
※長3度は半音4つ分の音程、増5度は半音8つ分の音程。 - Dから長3度=半音4つ分の音程はF♯
F♯から長3度=半音4つ分の音程はA♯
(Dから数えるとA♯は増5度=半音8つ分の音程) - 「aug」は「augmented(オーギュメンテッド)」の略で「拡大された」「増加された」を意味する英単語で、音楽のコードでは「半音上げた音程」という意味で使われる。
- コード名として読むときは、「aug」=「オーギュメント」と読む。
なので、Daugの読み方は「ディー・オーギュメント」となる。
- 下記表のように、Dメジャーコードの完全5度の音Aを半音上げて増5度A♯にするとDaugになる。
コード名 | ルート音 | 長3度 | 完全5度 | – |
---|---|---|---|---|
Dメジャー | D | F♯ | A | – |
コード名 | ルート音 | 長3度 | – | 増5度 |
Daug | D | F♯ | – | A♯ |
コードネームの表記
コードネームの表記は「Daug」「D♯5」「D+5」など
「+」は「♯(シャープ)」の略
「♯5」と「+5」はいずれも増5度を表す
Dオーギュメントの表記の種類 | 読み方 |
---|---|
Daug | Dオーギュメント |
D(♯5) | Dシャープフィフス |
D+5 | Dシャープフィフス |
Daugコードの指板図一覧
覚えやすい簡単な押さえ方(トライアド)
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Daugのコードトーン表(指板上の構成音の配置)
※コードトーン:三和音、四和音のコードの構成音
ローコードの押さえ方
- ローコード(オープンコード):開放弦を含む押さえ方
- ハイコード:開放弦を含まない押さえ方
ローコード①
4弦は開放弦
5、6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
ハイコードの押さえ方
6弦ルート①
■6弦10フレットをルート音とするハイコード
2、3弦は人差し指でセーハ
1弦は人差し指の第一関節あたりで軽く触れてミュート
6弦ルート①-2
上記の形から2弦の押弦を省略した押さえ方
1,2弦は人差し指の腹あたりで軽く触れてミュート
6弦ルート①-3
上記から2弦ではなく、3弦の押弦を省略した押さえ方
3弦は人差し指の先で軽く触れてミュート
6弦ルート②
■6弦10フレットをルート音とするハイコード
1,2弦は人差し指の第二関節あたりで軽く触れてミュート
6弦ルート②-2
■6弦10フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の第二関節あたりで軽く触れてミュート
5弦は中指の腹で軽く触れてミュート
6弦ルート②-3
上記の形から人差し指を5弦へと移動させた押さえ方
4弦は人差し指の腹で軽く触れてミュート
6弦ルート③
■6弦10フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の付け根あたりで軽く触れてミュート
5弦は人差し指の腹あたりで軽く触れてミュート
6弦ルート③-2
上記の形から4弦の押弦を省略した押さえ方
人差し指は6弦10フレットを押さえながら1、4、5弦をミュート
6弦ルート③-3
■6弦10フレットをルート音とするハイコード
1、2弦は人差し指の第二関節あたりで軽く触れてミュート
5弦ルート①
■5弦5フレットをルート音とするハイコード
2、3弦は人差し指でセーハ
1弦は押弦している人差し指の第一関節あたりで軽く触れてミュート
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
5弦ルート①-2
5弦ルート①に1弦6フレットの押弦を加えたバージョン
5弦ルート②
■5弦5フレットをルート音とするハイコード
4弦は人差し指の腹で軽く触れてミュート
6弦は人差し指の先で軽く触れてミュート
5弦ルート②-2
■5弦5フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の第二関節あたりで軽く触れてミュート
6弦は人差し指の先で軽く触れてミュート
4弦ルート①
■4弦12フレットをルート音とするハイコード
5、6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
4弦ルート②
■4弦12フレットをルート音とするハイコード
5、6弦は親指の腹、もしくは空いている薬指で軽く触れてミュート
4弦ルート③
■4弦12フレットをルート音とするハイコード
ローコード①の1オクターブ上(12音上)の押さえ方
5弦は人差し指の先で軽く触れてミュート
6弦は鳴らないように弾く
覚えやすい簡単な押さえ方(トライアド)
シンプルな押さえ方① (6弦ルート)
■6弦10フレットをルート音とするハイコード
1、2、3弦は人差し指の腹から第一関節あたりで軽く触れてミュート
シンプルな押さえ方② (5弦ルート)
■5弦5フレットをルート音とするハイコード
1、2弦は人差し指の第一関節と第二関節の間あたりでミュート
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
シンプルな押さえ方③ (4弦ルート)
■4弦12フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の腹あたりで軽く触れてミュート
5、6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
シンプルな押さえ方④ (3弦ルート)
■3弦7フレットをルート音とするハイコード
4弦は中指の先で軽く触れてミュート
5、6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
Daugコードの構成音
度数 | ルート音 | 完全3度 | 増5度 |
---|---|---|---|
構成音 | D レ | F♯ ファ♯ | A♯ ラ♯ |
度数表記の読み方 | |||
---|---|---|---|
R P1 | ルート音 完全1度 | – | – |
M2 | 長2度 | m2 | 短2度 |
M3 | 長3度 | m3 | 短3度 |
P4 | 完全4度 | – | – |
♯4 | 増4度 | – | – |
P5 | 完全5度 | – | – |
♯5 | 増5度 | ♭5 | 減5度 |
M6 | 長6度 | m6 | 短6度 |
M7 | 長7度 | m7 | 短7度 |
– | – | ♭♭7 | 減7度 |
P8 | 完全8度 | – | – |
M9 | 長9度 | – | – |
♯9 | 増9度 | ♭9 | 短9度 |
P11 | 完全11度 | – | – |
♯11 | 増11度 | – | – |
M13 | 長13度 | ♭13 | 短13度 |
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