Aaugコード (Aオーギュメント) の押さえ方をギターの指板図で20通り紹介しています。Aaugの構成音の解説とAaugのコードトーン表(指板上の音の配置)の掲載もしていますので、ぜひコード学習の参考にしてください。
Aaugコード(Aオーギュメント)とは
- Aaugは、ルート音(根音)のAから長3度を2つ積み重ねてつくる、
増三和音(オーギュメント・トライアド)。
※【英】Augmented triad - aug(オーギュメント)は長3度(半音4つ)を積み重ねて作るコードであるため、
Aaugの構成音AC♯Fはそれぞれ長3度音程の関係になる。 - Aaugの構成音は「A(ルート音) | C♯(長3度) | F(増5度)」の3音。
※長3度は半音4つ分の音程、増5度は半音8つ分の音程。 - Aから長3度=半音4つ分の音程はC♯
C♯から長3度=半音4つ分の音程はF
(Aから数えるとFは増5度=半音8つ分の音程) - 「aug」は「augmented(オーギュメンテッド)」の略で「拡大された」「増加された」を意味する英単語で、音楽のコードでは「半音上げた音程」という意味で使われる。
- コード名として読むときは、「aug」=「オーギュメント」と読む。
なので、Aaugの読み方は「Aオーギュメント」となる。
- 下記表のように、Aメジャーコードの完全5度の音Eを半音上げて増5度FにするとAaugになる。
コード名 | ルート音 | 長3度 | 完全5度 | – |
---|---|---|---|---|
Aメジャー | A | C♯ | E | – |
コード名 | ルート音 | 長3度 | – | 増5度 |
Aaug | A | C♯ | – | F |
コードネームの表記
コードネームの表記は「Aaug」「A(♯5)」「A+5」など
「+」は「♯ (シャープ)」の略
「♯5」と「+5」はいずれも増5度を表す
Aオーギュメントの表記の種類 | 読み方 |
---|---|
Aaug | Aオーギュメント |
A(♯5) | Aシャープフィフス |
A+5 | Aシャープフィフス |
Aaugコードの指板図一覧
覚えやすい簡単な押さえ方(トライアド)
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押さえ方を変えない転回形
aug(オーギュメント)は1オクターブ(半音12個)を長3度(半音4個)の音程で三等分する和音であるため、構成音同士の距離が均等になる。
シンメトリカル(対称的)の構造を持つため、下記のように同じフォームで長3度の音程を水平移動すると第一転回形、第二転回形に転回することができる。
6弦ルートの転回形
シンプルな押さえ方① (6弦ルート)のフォームを水平に移動
5弦ルートの転回形
シンプルな押さえ方② (5弦ルート)のフォームを水平に移動
4弦ルートの転回形
シンプルな押さえ方③ (4弦ルート)のフォームを水平に移動
3弦ルートの転回形
シンプルな押さえ方④ (3弦ルート)のフォームを水平に移動
Aaugのコードトーン表(指板上の構成音の配置)
※コードトーン:三和音、四和音のコードの構成音
ローコードの押さえ方
- ローコード(オープンコード):開放弦を含む押さえ方
- ハイコード:開放弦を含まない押さえ方
ローコード①
5弦は開放弦(弦を押さえない)
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
ハイコードの押さえ方
6弦ルート①
■6弦5フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の付け根あたりで軽く触れてミュート
5弦は人差し指の腹あたりで軽く触れてミュート
6弦ルート①-2
上記の形から4弦の押弦を省略した押さえ方
人差し指は6弦5フレットを押さえながら1、4、5弦をミュート
6弦ルート②
■6弦5フレットをルート音とするハイコード
2、3弦は人差し指でセーハ
1弦は人差し指の第一関節あたりで軽く触れてミュート
6弦ルート②-2
上記の形から2弦の押弦を省略した押さえ方
1,2弦は人差し指の腹あたりで軽く触れてミュート
6弦ルート②-3
上記から2弦ではなく、3弦の押弦を省略した押さえ方
3弦は人差し指の先で軽く触れてミュート
6弦ルート③
■6弦5フレットをルート音とするハイコード
1,2弦は人差し指の第二関節あたりで軽く触れてミュート
6弦ルート③-2
■6弦5フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の第二関節あたりで軽く触れてミュート
5弦は中指の腹で軽く触れてミュート
6弦ルート③-3
上記の形から人差し指を5弦へと移動させた押さえ方
4弦は人差し指の腹で軽く触れてミュート
6弦ルート④
■6弦5フレットをルート音とするハイコード
1、2弦は人差し指の第二関節あたりで軽く触れてミュート
5弦ルート①
■5弦12フレットをルート音とするハイコード
2、3弦は人差し指でセーハ
1弦は人差し指の第一関節あたりで軽く触れてミュート
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
5弦ルート②
5弦ルート①に1弦13フレットの押弦を加えた押さえ方
5弦ルート③
■5弦12フレットをルート音とするハイコード
4弦は人差し指の腹で軽く触れてミュート
6弦は人差し指の先で軽く触れてミュート
4弦ルート①
■4弦7フレットをルート音とするハイコード
5弦は人差し指の先で軽く触れてミュート
6弦は鳴らないように弾く
4弦ルート②
■4弦7フレットをルート音とするハイコード
5、6弦は親指の腹、もしくは空いている薬指で軽く触れてミュート
4弦ルート②
■4弦7フレットをルート音とするハイコード
5、6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
覚えやすい簡単な押さえ方(トライアド)
シンプルな押さえ方① (6弦ルート)
■6弦5フレットをルート音とするハイコード
1、2、3弦は人差し指の腹から第一関節あたりで軽く触れてミュート
シンプルな押さえ方② (5弦ルート)
■5弦12フレットをルート音とするハイコード
1、2弦は人差し指の第一関節と第二関節の間あたりでミュート
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
シンプルな押さえ方③ (4弦ルート)
■4弦7フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の腹あたりで軽く触れてミュート
5、6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
シンプルな押さえ方④ (3弦ルート)
■3弦2フレットをルート音とするハイコード
4弦は中指の先で軽く触れてミュート
5、6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
Aaugコードの構成音
度数 | ルート音 | 完全3度 | 増5度 |
---|---|---|---|
構成音 | A ラ | C♯ ド♯ | F ファ |
度数表記の読み方 | |||
---|---|---|---|
R P1 | ルート音 完全1度 | – | – |
M2 | 長2度 | m2 | 短2度 |
M3 | 長3度 | m3 | 短3度 |
P4 | 完全4度 | – | – |
♯4 | 増4度 | – | – |
P5 | 完全5度 | – | – |
♯5 | 増5度 | ♭5 | 減5度 |
M6 | 長6度 | m6 | 短6度 |
M7 | 長7度 | m7 | 短7度 |
– | – | ♭♭7 | 減7度 |
P8 | 完全8度 | – | – |
M9 | 長9度 | – | – |
♯9 | 増9度 | ♭9 | 短9度 |
P11 | 完全11度 | – | – |
♯11 | 増11度 | – | – |
M13 | 長13度 | ♭13 | 短13度 |
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