今日はヘッド外周の調整とヘッド厚の調整をします。
↓前回作業
エコノミーサンダーでヘッドに罫書きした仕上げ線まで削ります。
エコノミーサンダーのベルトが回っている方向に注意しながら削っていきます。
#150での磨きが終わったので、次はヘッド厚を調整します。
今回は一部に落とし込みを入れたいので、先にそれをやります。
落とし込み用の治具を作成。
治具をくり抜きしたいので、ボール盤で穴を開け、ミシンノコの刃を通します。
トリマーで落とし込みをするので、仕上がりから2mm外側のラインまで治具の穴を広げます。
ではトリマーで掘る深さを設定します。
現状のヘッド厚をノギスで測ったところ、20.5mmありました。
全体のヘッド厚は14mmで、今回の落とし込みは14mmから2mmほど段差を付けたいと思います。
なので、落とし込み部分の仕上がりの厚みは12mmになります。
現状のヘッド厚が20.5mmあるので、20.5mm-12mm=8.5mmが落とし込み部分の掘る深さになります。
落とし込み部分は後で手作業で加工するのは難しいので、できるだけ12mmに近いところまで掘ります。
厚み12.1mmまで落とし込みをしました。0.1mmは誤差なのでOK。
次は全体のヘッド厚の落とし込みをします。
今度はハンディルーターを使います。
今回は段差付きヘッドなので、ネックからヘッドにかけての傾斜を作る必要があります。
なので、ここで削るのは6弦ペグの少し下側あたりまでです。
仕上がりのヘッド厚は14mmですが、ペーパーでの整形を見越して0.5mm高くします。
なので、ルーターでの仕上がりが14.5mmになるように設定します。
「現状のヘッド厚20.5mm」-「目標の仕上がり14.5mm」=「ルーターで削る深さ6.5mm」
ということで、ルーターのメモリを6.5mm浮かせます。
注意点として、ヘッドと治具との間に隙間があると、その部分だけ少し深く掘れてしまいます。
なので、その差分も考慮して掘り進めていきます。
ノギスでヘッド厚を確認。
6弦ベグ側はジャスト14.5mm。
1弦ペグ側は浮き気味だったので、14.2mmと少し深く掘れています。
ただ、14mmを下回らなければ問題ないので、6弦ペグ側が14.5mmになることを優先しました。
今週はここまで。
週明けはヘッド整形の続きと指板の整形をします。