ギターの基礎・知識

押弦(おうげん)の意味・読み方 – 弦楽器において弦を指で押さえること

押弦(おうげん)の意味・読み方

「押弦」とは

押弦とは、弦楽器において弦を指で押さえることを指す言葉。押弦はギター、ベース、ウクレレ、ヴァイオリン、チェロ、マンドリン、三味線、三線といった弦楽器の奏法の解説に用いられることが多い。楽器の種類は違えど、「押弦」=「弦を押さえる」と解釈して問題ない。

「押弦」の読み方

読み方は「おうげん」が一般的だが、「おしげん」と読む人もいる。

「押印」を「おういん」と読むように、「押」を音読みで「おう」と読み、「押弦(おうげん)」と読む場合が多い。

「押」を訓読みで「おす」「おし」と読む場合は、「押し紙(おしがみ)」「押し花(おしばな)」「押し寿司(おしずし)」のように、送り仮名を用いる熟語が多いことからも、「おうげん」と読むほうが自然と考えられる。「押し●●」は名詞形として使うのに対し、「押弦」は「弦を押さえる」という動詞的な意味で用いる。

ただし、押弦は辞書に載っていないケースが多く、正しい読み方は不明。音楽用語としては広く用いられる言葉だが、一般的な熟語としての認知度は低いのかもしれない。

押弦の対義語とも言える「開放弦(かいほうげん)」=「押さえていない状態の弦を」「弦を押さずに演奏すること」は、解説しているウェブの辞書はいくつか見られる。

開放弦の定義やレギュラーチューニングの関係は以下の記事で解説。

開放弦(かいほうげん)− 指で押さえていない状態の弦、または弦を押さえずに音を出している状態
開放弦(かいほうげん)− 指で押さえていない状態の弦、または弦を押さえずに音を出している状態開放弦(かいほうげん)とは 開放弦は、ギターやヴァイオリンなどの弦楽器において、指で押さえていない状態の弦のこと、または弦を押さえずに...

東京事変のベーシストでプロデューサーの亀田誠治氏は、「押弦」を「おうげん」と読むとのこと。

1本の指で複数本を押弦する「セーハ」

「セーハ」は押弦の一種で、複数の弦を一本の指で同時に押さえる奏法。「バレー」とも言う。主にバレーコードで用いられる。人差し指で1フレットの1〜6弦を押弦する「Fメジャー」が代表的なセーハを用いたコード。

↓セーハについて詳しくは別記事で解説。

https://guitar-concierge.jp/guitar-terms/ceja/

「押弦」と「ミュート」の違い

弦を押さえず、弦に軽く触れて音を弱める奏法を「ミュート(mute)」と呼ぶ。音を弱めるために楽器に取り付ける「弱音器」を「ミュート」と呼ぶ場合もある。

「ミュート」は「消音する」という意味でも使われるが、その場合は奏法と区別する必要がある。「消音」の意味で使う場合は、ギターやアンプのボリュームを0にし、音が全く出ない状態にすることを指す。

奏法としての押弦とミュートは、以下が異なる。

  • 押弦:弦を押さえた状態
  • ミュート:弦に軽く触れて音を弱めた状態

「指板図」と「押弦」

ギターのコードの押さえ方を示したものを指板図と呼ぶ。指板図の表記方法に決まりはないが、押弦する位置を丸などで示すのが一般的。

たとえば、当サイトで作成しているギターコード辞典の指板図は、以下のように押弦位置を丸で示し、かつ、どの指で押弦するかを表記している。

  • 「人」=「人差し指」で押弦
  • 「中」=「中指」で押弦
  • 「薬」=「薬指」で押弦
  • 「小」=「小指」で押弦

例:C7(Cセブン)コードの指板図
ギターのC7コードのローコードの指板図

↓ギタリストなら知っておきたい基礎知識

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稲垣 健太(ケンタトニック)
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

音楽関係の仕事の経験、ギター製作の経験、音楽教室に通った実体験をもとに、音楽に役立つ情報を発信。

■音楽歴
中学2年生の時にギターを始める
高校1年生の時にドラムを始める
大学で軽音楽部に所属し、ボーカル、ギター、ベース、ドラムを演奏
39歳からボイトレに通い始める
42歳でギタークラフトを始める
└2023年4月にギタークラフトの専門学校・ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA)に入学
└ギター製作やリペアの専門技術・専門知識を習得中
└ギター製作の経験をほぼ毎日日記で更新
ギタークラフト製作日記

■音楽関連の仕事歴
[2006〜2009年]
大手CD・レコード販売店でロック、ジャズの仕入・販売を担当。
[2011年〜]
フリーランスのWebライター・Webディレクターとして開業。
大手音楽教室からの委託でボイトレサイトの運営、ボイトレ記事の執筆・編集に携わる。

■音楽教室の通い歴
[1995〜2000年まで]
某大手ギター教室に通う
[1997〜2002年まで]
某大手ドラム教室に通う
[2020年〜現在]
某大手音楽教室のボイトレ・話し方コースに通い中
ESPギタークラフトアカデミーにて月3回プロギタリストによる演奏授業を受講

■愛機
Stilblu #036 / #039 /#099
g'7 special(g7-TLT Type 2S)
Nashguitars S-57
Tom Anderson(Drop Top Classic -Deep Tobacco Fade)
TMG Gatton Thinline
Fender Custom Shop 1956 Stratocaster NOS
Gibson USA Exclusive Model / Les Paul Standard 60s Honey Lemon Burst

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■製作したギター
ギタークラフトアカデミー第1作目:
ポリゴンライン
ギタークラフトアカデミー第2作目:
Stand-Alone
ギタークラフトアカデミー第3作目:
Thin-Marauder


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U2、Sigur Ros、THE 1975、Mr.Children、the band apart、くるり、SIAM SHADE、VAN HALEN

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