ギターピック滑り止めとは
ギターやベースの演奏中にピックが滑ってズレたり落としてしまうといったトラブルは、指が乾燥しやすい人や汗をかきやすい人には大きな問題となる。滑り止めの加工が施されたピックも販売されているが、そういった商品の中から素材や厚さを気に入る物が見つかるとも限らない。
滑り止め防止アイテムを使えば、自分のお気に入りのピックを使いつつ対策することができる。
ギターピック滑り止めアイテム
シールタイプ
シールを貼り付けて滑り止めできるタイプ。貼るだけで簡単に使用でき、カットすれば好みの形状にして使うこともできる。厚みもほとんどないので、ピックを持つ感覚が変わらないのが大きなメリットとなる。
PICKSTICK
momiji musicから発売されている『PICKSTICK』。シリコンラバー製のシールで厚さは0.05mm。透明のシールなのでデザインが気になることもない。
Greco G-GRIP
ギターメーカーのグレコから発売されている『G-GRIP』。ごく小さな凹凸による「滑動停止材」を使ったシール。水中での滑り止め効果も実証されているという。
Fujigen ピタプラス
ギターメーカーのフジゲンから発売されている『ピタプラス』。ダースボンドという滑り止め素材の専門会社によって製造されたゴム素材が使われている。
塗るタイプ
Gorilla Snot(ゴリラスノット)
ロージン(松脂)素材を使用した滑り止め剤の『Gorilla Snot』。粘着性のある剤を指先に付けて使用するタイプで、ドラムスティックにも使える。ちなみに「snot(スノット)」は英語で「鼻水」「鼻くそ」を意味するので、「Gorilla Snot」は「ゴリラの鼻水」となる。
SLIP GUARD
ピック側に塗るタイプの『SLIP GUARD』。こちらの商品には松脂は含まれておらず、Gorilla Snotと比べると粘着性には劣るがベタ付きは少なく、使用時にギター本体やエフェクター等に触れても汚れる心配がない。金属に付着しないため、ピック弾きと指弾きを併用する場合には使いやすい。
ピックに装着するタイプ
P‐Velt
スリット部分にピックを入れ、親指を装着するタイプの『P‐Velt(ピーベルト)』。基本的に消耗品となる他のタイプと違い、繰り返し使うことが可能。ピックが常に指に付いた状態になるので、サムピックと同じ使い方ができる。お気に入りのピックをサムピック化するアイテムとしても有用。
その他、自作、100均アイテム
上記のような滑り止め用の専用アイテムを使わず、身近なアイテムを使って自作で滑り止め対策をすることもできる。コスパを求める人にはもってこい。
カッター、紙やすりで傷を付ける
カッターや紙やすりを使ってピック表面に傷を付け、滑りを防止するという方法。非常に手軽にでき、傷の位置や度合いなども好きなように調整できる。想像している以上に効果もあり、カッターさえあればできるので、コスパは最強か。
両面テープを貼る
100均やコンビニ等でも手軽に手に入る両面テープを貼る方法。こちらも非常に手軽で、効果も高い。タッピング等の際に指に貼り付いたままなのも嬉しい。一度使うと粘着力は落ちるので、毎度貼り替える必要があるのは少し面倒かも。
穴を空ける
市販のピックに滑り止めのために穴が空けられているものがあるが、ピンバイス等を使えば自分で穴を空けることもできる。
指サック
練習時の左手の痛みを緩和するために使われる指サック。100均でも入手可能。親指に装着する、あるいはハサミで切ってピックに装着するという方法。ただし、ある程度の厚みがあるため、ピックを持つ感覚が素手の時と変わってしまうというデメリットも。
ピックホルダー
どんなに対策をしても落ちる時は落ちる……。それならば、ピックホルダーを使い、落ちても予備のピックをすぐに手にできるようにしておくことも対策としては重要。マイクスタンドに取り付けるタイプ、ボディ、ストラップに取り付けるタイプなど様々なピックホルダーがある。詳しく↓の関連記事から御覧ください。