モンキーグリップとは
「モンキーグリップ」は、ギターのボディに空けられた取っ手のような穴のこと。
主にスティーヴ・ヴァイの愛機であるJEMシリーズに空けられた、指がフィットする形状の穴が「モンキーグリップ」と呼ばるが、それ以外のギターにおいてもボディに空けられた取っ手のような穴=モンキーグリップと呼ばれることが多い。
スティーヴ・ヴァイのJEMシリーズ
モンキーグリップと言えば、IBANEZから発売されているスティーヴ・ヴァイのシグネイチャーモデル『JEM』シリーズ。
1985年にヴァイ自身がデザインしたもので、モンキーグリップは音響的にはこれといったメリットはないそうだが、「誰も真似しないような、象徴になるような仕様が欲しかった」と語っており、その言葉通り独創的なルックスはモンキーグリップと言えばスティーヴ・ヴァイ、スティーヴ・ヴァイと言えばモンキーグリップというほどヴァイの代名詞となっている。また、ライブ等ではグリップを持っての演奏やパフォーマンスにも使われている。
JEMを作る以前にハリウッドの『Performance Guitar』というショップで購入したというボディに、グリップがある。
進化したJEM、『PIA』
JEMシリーズの登場から30周年を記念して新たに作られ、2020年のNAMMショーで発表されたのが、スティーヴ・ヴァイのシグネイチャーモデル『PIA』シリーズ。このモデルではモンキーグリップが花弁をイメージした形状に変化している。
発表時の記者会見では、PIAの製作にあたり最初に変更したのがグリップであり、JEMのモンキーグリップほど実用的なグリップは無く、花弁型のグリップは見た目を重視したと話している。
その他のモンキーグリップ
形状は異なるが、ボディに穴の空けられたギターやベースは他にも存在しており、それらも同様に「モンキーグリップ」と呼ばれる。
テスコのTG-64は、1965年に公開された加山雄三主演の映画『エレキの若大将』でも登場。田中邦衛が弾いているギターにモンキーグリップがあることがわかる。
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ESPやEDWARDSから発売されているDragon Ashの故・馬場育三シグネチャーモデルにもグリップがある。
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前述の動画で登場したJEMのプロトタイプをコピーしたフェルナンデスのSTX-85
フェルナンデスで80年代後期に製作されたSTX-85。スティーブ・ヴァイJEMのプロトタイプをコピーしているそうです。
^御茶ノ水本店https://t.co/KPz48FY7vI pic.twitter.com/LW9YA5GOaK— イシバシ楽器 (@ishibashimusic) October 4, 2018