ギター用語

ロック式ペグ(ロッキングチューナー)とは ‐ ストリングポストで弦を固定する方式

ギタコン運営者:稲垣健太
執筆者:稲垣 健太(ケンタトニック)
ギター歴25年 ドラム歴10年
ヤマハ音楽教室のアコースティックギターコースに5年、ドラムコースに5年に通う。シアーミュージックのボイトレに4年、話し方コースに3年通う。2023年からESPギタークラフトアカデミーでギター製作の技術を学ぶ。2026年より同校のアシスタント講師として勤務。日々プロ視点で楽器の構造やメンテナンスに携わる。これらの知見を活かし、単なるユーザー目線ではない「技術者・指導者目線」での教室選びを提案しています。
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ロック式ペグとは

「ロック式ペグ」は、弦をストリングポストに固定する方式のペグのこと。弦をストリングポストに巻き付けず、いくつかの方法で固定する。「ロックペグ」や「ロッキングチューナー」とも呼ばれれ、スペック表に「Locking」等と書かれている場合はこの方式。

ロック式ペグの特徴、メリット・デメリット

ロック式ペグは、弦交換が早く済むことやチューニングが狂いづらいのが最大の特徴。

通常の巻きつけるタイプの場合、演奏中に巻きつけた部分が緩んだりすることでチューニングが狂ってしまうことがある。ロック式の場合はこのストリングポストが原因で起こるチューニングの狂いを無くすことができるため安定する。

また、巻きつけるタイプは、ポストに巻いた回数によってナットへの角度に差が生じてしまう場合がある。巻く回数が多くなるほど角度が付いてテンションがきつくなり、逆に少ないとゆるくなる。弦交換の度にテンションが変化してしまうとサウンドが安定しなくなってしまうが、ロック式であればナットへの角度は一定になるため、この点を気にする必要が無い。

メリット

  • チューニングが安定する
  • 弦交換が楽チン
  • テンションが安定する

デメリット

  • 見た目の印象が大きく変わる
    (通常のペグと比べてゴツゴツした物が多く、好みが分かれる)
  • 巻きつける回数でテンションを調整できない
    (シャフトの高さを調整できる物もある)
  • 重量が大きくなり、サウンドにも変化が起きる

ロック式ペグの種類

シュパーゼルタイプ(バックロック)

現在最も多く採用されているのが、ヘッドの裏側からロッドで弦を固定する「バックロックタイプ」。このタイプを開発したペグメーカー「SPERZEL(シュパーゼル)」の名前から、「シュパーゼルタイプ」と呼ばれることが多い。シュパーゼルが持っていた特許期間が終了し、各社から同タイプのペグが発売されている。

裏側に付いているサムホイールと呼ばれる部分を回すことで、ポスト内のロッドがせりあがり弦を押し付けてロックする。

シュパーゼルの「Trim Lock

GOTOH社の「MG-T」

こちらはFender社製

マグナムロック

GOTOH社に代表される、「マグナムロック」タイプ。ペグを回すことで上からキャップが沈んでいき、弦を固定する。GOTOH社が特許を持っており、このタイプはほとんどがGOTOH社製となっている。

マグナムロックは、シュパーゼルタイプのようにサムホイールがないため、一見すると通常のペグと見た目があまり変わらないのが特徴。ルックスや重量が気になるという人にも支持されている。

ロトマチックタイプ

マグナムロック1
マグナムロック ‐ GOTOH独自の機構を持つロックペグマグナムロックとは 「マグナムロック」は、日本の楽器パーツメーカーであるGOTOHから発売されているロック式ペグのこと。GOTOHが特...

トップロック

PRSのギターに搭載されているのが「トップロック」というタイプのロックペグ。構造はバックロックに似ていて、サムホイールが裏ではなく表側にあり、ネジを回して上から弦をロックする。

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タケ
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

ギター歴23年。

愛器:Gibson Les Paul Custom、Black Cloud Aging Label #022、Stilblu #100、Legator Ninja N7FX

日々、ギターのお勉強中。