HERCULES(ハーキュレス)とは
「HERCULES」は、ギタースタンドをはじめとした楽器スタンドのブランド。台湾の楽器メーカーであるKHS Musical Instrumentsのブランドの一つで、日本ではモリダイラ楽器が代理店となっている。
読み方は「ハーキュレス」。「hercules」はギリシャ神話の「ヘラクレス」が由来の英単語で、「怪力の持ち主」という意味も持つ。その名の通り、丈夫で信頼性の高い楽器スタンドを提供するメーカーである。
HERCULESのギタースタンド
この記事では、主にHERCULESから発売されているギタースタンドを紹介。
GS414B PLUS
HERCULESのギタースタンドの中でも、最も人気が高いのが『GS414B PLUS』。
- ネックへの負担が少ない
- ネック幅28mmから52mmまで対応
- ボディが触れる部分には特殊ゴムを採用
オーソドックスな立て掛けタイプのスタンドの場合、ネックに負担がかかり、反りなどのリスクが懸念されるのに対し、こちらは「吊り下げタイプ」となっており、ネックへの負担を低減してくれる。
吊り下げ部分は、AGS(オートグラブシステム)と呼ばれる機構が搭載されており、ギターの重量によって自動的にアームが上がり、前に倒れるのを防いでくれる。
使用できるネック幅は最大では52mmまでで、7弦のように太いネックに対応しているのはもちろん、付属のアタッチメントを使用することで最小幅が28mmまでとなり、ウクレレなどのギターより細い弦楽器でも使用が可能となっている。
ボディが触れる各部分には、SFF(スペシャル・フォームレイテッド・フォーム)と呼ばれる柔らかいゴムが採用されている。楽器を保護してくれるのはもちろん、ラッカー塗装にも変化を及ぼしにくい素材とされている。ただし、メーカー公式ではあくまでも「ラッカー非対応」とされているので注意。
ボディエンド側は三脚のゴムに触れている。
高さの調整は「Instant Height Adjustment Clutch」という機構で、グリップを握るだけで簡単に可能。ネジを回したりする必要が全くなく、ストレスなく操作できる。
ほぼ同じに見える「GS415B PLUS」は、吊り下げ部分を折りたたむことが可能で、持ち運びが便利な仕様となっている。
GS412B PLUS(バックレストタイプ)
「GS412B PLUS」は、GS414B PLUSと同じ吊り下げタイプで、ボディは三脚部ではなくバックレストで支えるタイプとなっている。ボディエンドではなく背面で支えるため、左右が非対称な変形ギターでも問題なく使用できるタイプとなっている。
GS422B PLUS、GS432B PLUS(複数タイプ)
「GS422B PLUS」、「GS432B PLUS」はそれぞれ2本、3本という複数のギターを一本のスタンドで設置できるマルチスタンド。複数のギターを省スペースで設置することができる。
吊り下げ部分はGS415B PLUSのように折りたたみ可能、ボディがもたれる部分はGS412B PLUSのようにバックレストが採用されている。
GS422B PLUS
GS432B PLUS
GS401B、GS402B(コンパクトタイプ)
コンパクトなミニ・ギタースタンド「GS401B」と「GS402B」。「401」はフルサイズのアコースティックギター用、「402」はソリッドのエレキギター用となっている。
285×100mmという非常にコンパクトなサイズにまで折りたたむことができ、持ち運びに重宝するギタースタンド。
ギターハンガー
HERCULESからは、壁掛けタイプのギターハンガーも発売されている。スタンドと比べて、より省スペースでの設置が可能。
GSP39WB PLUS(壁固定タイプ)
スタンドと同様のAGS機構やSFFゴムが採用されており、安心して大切なギターを任せることができる。また、軸は左右30度まで回転し、自動的にギターを垂直に保持してくれる。壁にはネジで固定するタイプ。
GSP39HB PLUS(網掛けタイプ)
こちらはメタルラックやグリッドウォールなどの網に引っ掛けて固定するタイプ。