ヒールカットとは・意味
「ヒールカット」は、ハイポジションを弾きやすくするためにヒール部(ネックとボディの接合部)に施される加工のこと。「ヒールレス」「ヒールレス・カット」とも呼ばれる。
セットネックやボルトオンネックの場合、強度の確保やネックの振動をしっかりボディに伝えるために接合部分に厚みが必要となる。しかし厚みがあるとハイポジションを弾く際に物理的に邪魔になってしまう。この問題点を解決するために接合部を削って演奏性を高める加工がヒールカットである。
様々なヒールカット
ヒールカットの形状はメーカーやモデルによって多種多様。弾きやすくするための様々な工夫が見られる。
通常四角形のジョイントプレートだが、ヒールカットの場合台形のものが使われる。
通常の組み込み工程に加え、お客様お持ち込みのジョイントプレートに合わせたヒール部分の加工や、スタックタイプPUに合わせたギャビティの追加工など実施しています。 pic.twitter.com/qer90ACrPq
— Y.O.S.ギター工房 (@YOSguitars) July 30, 2020
Ibanez
Ibanezなどで見られる「ラウンドカット」「ラウンドヒール」などと呼ばれる加工。
My new gear.
ちょっと時間経ってしまったがお披露目です。
ヒール周りの処理が最高!美しい...
暫くは物欲落ち着くかなww#NGD #Ibanez #AZ pic.twitter.com/21aAvg7VHe— ギタリストタナカ (@vaifreak) March 21, 2019
Tom Anderson
Tom Andersonのジョイント部分は、台形にカットされ2点止めされた「A-Wedgie」と呼ばれる独特な形状。プレートが無く、なめらかな曲面に加工されている。
TOM ANDERSON Classic
ハイエンドギターの定番!TOM ANDERSON!
スイッチルーシステムでパフォーマンスも素晴らしく、
ネックジョイントも特徴的でハイポジションもなんのその!
どんな場面でもこなしてくれる非常にオススメの一本です!スタッフ コイデ pic.twitter.com/82Uqo8mjFV
— ガクヤ中古楽器店 通販部 (@gakuya_gakkiten) October 7, 2017
Gibson
レスポール(セットネック)のヒールカット
【遂に入荷!】Gibson USAの『Hi Performance』シリーズが遂に日本上陸!
ヒールカット、G-Force、チタン・ナット等々、世界最先端のレスポール!https://t.co/DQ2yAD1d9x pic.twitter.com/ZO6JjINQTr— クロサワ楽器 G-CLUB TOKYO 【メインアカウント】 (@GCLUB_TOKYO) June 17, 2016
#Gibson 2017年新機軸のSシリーズが入荷!
伝統にとらわれない木材構成と大胆なヒールカットが特徴的!
<Studio>https://t.co/s3d4LQhSsp
<Special>https://t.co/AppEWKMQL9 pic.twitter.com/2LtlaDZMu8— 島村楽器 ミーナ町田店 (@shima_machida) June 20, 2017
その他
スルーネックなら、そもそもジョイント部分がないので自由度が高い。
【#ロックイン難波】 #アイバニーズ の国産RG「Preatage」シリーズ『RGT220H SOL』の中古。2005年頃製。スルーネック構造でピックアップはディマジオ&アイバニーズコラポモデル搭載。ヌケまくるトーン!!希少品です。落とし込み型フライトケース付き。
♪デジマート⇒https://t.co/Qf1MXnzF62 pic.twitter.com/crolahkE45— 山野楽器 ロックイン難波 (@ROCKINN_namba) September 12, 2020
ヒールカットされていないギターでも、工房等に依頼して加工してもらうことができる。
ミュージシャンの方からの依頼でテレのヒールカット処理。
塗装はしなくて良いとのことでオイルフィニッシュにしました。
ボディをカットしただけでなくネックも少しジョイントに合わせて落としています^^ これでハイポジジョンめちゃ弾き易くなりました。 pic.twitter.com/p3AYWdsXbi— Addictone LLC (@addictone_gtr) June 3, 2018