ヘッド落ちとは・意味
「ヘッド落ち」は、ストラップを装着して立ってギターを構え両手を離した際に、ギターのヘッド側が下向きに傾いてしまうバランスのことを指す。SGタイプのギターなどは、特にヘッド落ちしやすいと言われている。
SGタイプのギターは、薄くアームも付いておらず軽いボディに対し、22フレット部分でのジョインとでネックが突き出ていてヘッド側に重心が寄っているというバランスから、ヘッド落ちがしやすい構造となっている。
ヘッド落ちしてしまうと、左手でネックを支える必要があるため、演奏に支障をきたす可能性がある。また、見た目にちょっとかっこ悪いといったデメリットもある。
ヘッド落ちするからと言って、サウンド面で直接問題があるということはない。
ヘッド落ちの対策・改善方法
ヘッド落ちは、ヘッド側に重心が傾いていることが原因であるため、なんらかの方法でバランスを取ることで改善できる。
- ストラップを滑りにくい素材に変える
- ストラップピンの位置を変える
- 重りでバランスを調整する
ストラップを滑りにくい素材に変える
ストラップ(の裏面)がツルツルとした滑りやすい素材のものだと、ギターのバランス次第でヘッドが落ちてしまう。ストラップを滑りにくい素材のものにすることで、構えた位置からずれることを防ぐことができる。
ヘッド落ち対策には、滑りにくい革製のストラップがおすすめ。中でも、裏側の素材がスエードになっているものが効果的。
ナイロンやポリエステルといった化学繊維のストラップは、滑りやすい。激しいパフォーマンスには向いているが、ヘッド落ちには弱い。
ストラップピンの位置を変える
ストラップピンの位置を変え、バランスを調整することでもヘッド落ちを防ぐことができる。ただし、ピンを取り付けるために新たに穴を開ける必要があるため、リスクも大きい。
重りでバランスを調整する
ストラップやボディのどこかに重りを取り付けることで、バランスを調整するという方法もある。しかし、ボディの鳴りを阻害することになったり、単純に重くて疲れやすくなるなど、デメリットが大きい。