0フレット(ゼロフレット)とは
「0フレット(ゼロフレット)」は、ナットのすぐ隣(ブリッジ側)に配置されたフレットのこと。1フレットよりも前の「0番目のフレット」である。
ゼロフレットは、主に1960年台〜1970年台頃のギターに見られる仕様。当時はナットの品質が低く、すぐにすり減ってしまうことが多かったことから、その問題を解消するために生まれたのが0番目のフレットだと言われている。
ゼロフレットのメリット
- 開放弦と押弦時の音色の差が無くなる
- 音程の精度が上がる
- 弦高を低くできる
- サスティーンの向上
通常のギターの場合、開放弦では弦に触れているのはナット、押弦した時触れているのはフレットと、素材の違いから音色にも微妙な差が出てしまう。ゼロフレットは開放弦の場合も同じ素材のフレットによる音色となることから、音色の差を無くせることが大きなメリットとされている。
ゼロフレットのデメリット
ゼロフレットの唯一のデメリットとされているのが、フレットの減りが早いという点。ゼロフレットは他のフレットと違い常に弦を支えている状態となることから、減るのが早いと言われている。
ゼロフレット搭載のギター
有名なところではMosriteやGRETSCH、STEINBERGER等がこのゼロフレットを採用している。
モズライトをコピーした「モラレス」もゼロフレット。
ヤフオクで、約50年前に作られた、モラレス(全音)製のギターを落札しました!♪
当時大学新卒の初任給が2万円だった頃、3〜5万円のラインナップだったモデルです。
もちろん、本物のモズライトが一番ですが、これはこれで価値のあるギター!
手に入れられて凄く嬉しいです(^^) pic.twitter.com/ip2S9UcCPM— トリトン海野 (@aikokutei) December 6, 2020
STEINBERGER等のヘッドレスギターではよく見られる仕様。
GRETSCH
56年頃から、現れ始めたホースシューのヘッドインレイ。
魔除けや幸運を運ぶとされるこのU時のマークは、馬のひずめを表しており、グレッチの顔ともなっています。ゼロフレットによりオープンコード時も自然な鳴りを実現。
^新宿店 https://t.co/oZQxogcTNm pic.twitter.com/qxTJMaya2c— イシバシ楽器 (@ishibashimusic) July 24, 2017
近年では、2015〜2016年頃のGibsonの一部のモデルでゼロフレットが採用されていた。ナットと別にフレットが打たれているのではなく、ナットとフレットが一体化したパーツ(ゼロフレット・ナット)となっている。
2015年モデルではブラスナット、2016年モデルではチタン製のゼロフレット・ナットが採用された。
@gibsonguitar #Gibson non Memphis 2015 range to have an adjustable Zero Fret/ Nut combo installed! THOUGHTS PLEASE? pic.twitter.com/lhr0cXxcFk
— Derringers Music (@DerringersMusic) November 18, 2014
Lecturas Gibson
Todo lo que necesitas saber sobre el Gibson Zero Fret Adjustable Nut
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ベースでは、IbanezのBTBシリーズでゼロフレットが採用されている。
【 #機材情報 】
▷Ibanez BTB1805高田馬場店にて、5弦ベースを導入しました!
ピックアップにはAguilarがチョイスされており、ダイナミックなサウンドが特徴です。
ゼロフレットを採用しており、より安定したサウンドを提供してくれます!#スタジオノア #ibanez #aguilar pic.twitter.com/s20soXBATN— サウンドスタジオノア高田馬場店 (@noah_baba) October 29, 2020