ギタークラフト

ネックグリップの加工、ボリュートとヒールの加工:ギタークラフト学校日誌(67)

出席者が少ないと講義できないので、今日も講義はなし、実習のみ。

ネック材の左右の削り出しが終わったので、次はネック材の厚みを実寸に近づけていきます。

まず、1Fと12Fに実際のネックの厚み+1mmで削ります。
今回はネックの厚みを1Fを22mm、12Fを24mmで作ります。
指板材の厚みが6mmなので、1Fは22mm-6mm+1mmで17mm、12Fは24mm-6mm+1mmで19mmの厚みになるようにエコノミーサンダーで削ります。

横からの写真。1Fと12Fが削れているのがわかります。1Fと12Fの間をエコノミーサンダーで真っ直ぐに削っていきます。
スケールで真っ直ぐに削れているかチェックしながら削ります。

1Fと12Fの凹みがなくなり、ストレートになりました。

次は、ネックグリップの丸みをつけていきます。
エコノミーサンダーでは細かい加工はできないので、ざっくりと丸くなればOK。
真ん中まで削ってしまうとネックの厚みが変わってしまうので、赤い線のあたりを丸くなるように削ります。

次は、ボリュートとヒールの形を小刀で整えていきます。
こちらは加工前の状態。

ボリュートのなめらかな曲線が出るように削っていきます。

粗加工の段階なので、一旦これでOK。

次はネック材のトップ面(ボディ部分)に3mmの段差をつけるので、ルーターで削ります。
削る範囲は指板エンドからボディエンドまで。
ただし、指板エンドぎりぎりだとズレる恐れがあるので、3mmボディエンド側に寄せた位置から削り始めます。

削るラインを超えないように、当て木をルーターの脚が当たるように設置します。
これで削り過ぎを防げます。

一気に3mmは削らず、1mmずつ削っていきます。
今日は2mmまでしか削れませんでしたが、こんな感じでトップ面を落とし込みます。

ABOUT ME
稲垣 健太(ケンタトニック)
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

音楽関係の仕事の経験、ギター製作の経験、音楽教室に通った実体験をもとに、音楽に役立つ情報を発信。

■音楽歴
中学2年生の時にギターを始める
高校1年生の時にドラムを始める
大学で軽音楽部に所属し、ボーカル、ギター、ベース、ドラムを演奏
39歳からボイトレに通い始める
42歳でギタークラフトを始める
└2023年4月にギタークラフトの専門学校・ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA)に入学
└ギター製作やリペアの専門技術・専門知識を習得中
└ギター製作の経験をほぼ毎日日記で更新
ギタークラフト製作日記

■音楽関連の仕事歴
[2006〜2009年]
大手CD・レコード販売店でロック、ジャズの仕入・販売を担当。
[2011年〜]
フリーランスのWebライター・Webディレクターとして開業。
大手音楽教室からの委託でボイトレサイトの運営、ボイトレ記事の執筆・編集に携わる。

■音楽教室の通い歴
[1995〜2000年まで]
某大手ギター教室に通う
[1997〜2002年まで]
某大手ドラム教室に通う
[2020年〜現在]
某大手音楽教室のボイトレ・話し方コースに通い中
ESPギタークラフトアカデミーにて月3回プロギタリストによる演奏授業を受講

■愛機
Stilblu #036 / #039 /#099
g'7 special(g7-TLT Type 2S)
Nashguitars S-57
Tom Anderson(Drop Top Classic -Deep Tobacco Fade)
TMG Gatton Thinline
Fender Custom Shop 1956 Stratocaster NOS
Gibson USA Exclusive Model / Les Paul Standard 60s Honey Lemon Burst

所有ギター一覧

■製作したギター
ギタークラフトアカデミー第1作目:
ポリゴンライン
ギタークラフトアカデミー第2作目:
Stand-Alone
ギタークラフトアカデミー第3作目:
Thin-Marauder


■好きなバンド
U2、Sigur Ros、THE 1975、Mr.Children、the band apart、くるり、SIAM SHADE、VAN HALEN

■ブログ
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