今日の講義は、昨日やったフレット打ちの続きから。
オーバー・バインディング(バインディングの上にフレットが乗る形)と、フレット・エッジ・バインディング(バインディングがフレットの端に合わせた形になっている)の違いなど。
実習はピックアップのザグリ、ネックバインディングの加工を進めていきます。
今回は2ハムなので、フロント、リアそれぞれのPUの位置に幅410mm、深さ200mmの罫書き(仕上げ線)をします。
仕上げ線の内側2〜4mmほどの位置に加工線を書いておきます。
ピックアップザグリ周りにRをつけるので、加工線は少し余裕を持たせて内側4mmほどにします。
荒削りなので、バンドソーで大雑把に削ります。
はい、できました。
これは下手くそなのではなく、バンドソーの刃が入る角度が限られるので、できる範囲で削ればOKなのです。
決して下手くそではないのです。
今回はネック材にピックアップの配線材を設けるので、この段階で配線穴を開けておく必要があります。
配線穴を開けずにボディを接着したら配線できないので、大事な工程です。
配線穴ザグリ用の治具を使い、フロントとリアをつなぐように穴を開けます。
トリマーで深さ10mmほど掘っていきます。
これで配線穴ザグリができました。
不格好ですが、今はこれでいいのです。
次はネックバインディングの加工をします。
昨日、指板サイドにバインディングを接着し、一日乾燥させました。
問題なく接着しています。
ちなみに、指板エンドは木工用瞬間接着剤を使うのに、指板サイドにセルボン(素材を溶かして接着する剤)を使う理由は以下です。
1.木工用瞬間接着剤だとすぐに固まってしまい、バインディングを指板サイドにぴったり合わせるのが難しい
2.セルボンは素材(この場合はバインディング)を溶かして接着するため、長さのある指板サイドでもぴったりできる
指板からはみ出ているバインディングを豆平鉋で削ります。
細かい部分はスクレイパーで削ります。
指板とバインディングに段差がなくなるように加工。
表側も同じように加工。
時間が中途半端に余ったので、ブロックインレイの隙間を埋める作業をします。
ローズウッドの指板の端材をヤスリで削り、粉にします。
エポキシ系接着剤と粉を混ぜます。
エポキシは混ぜる物によって性質を変える樹脂で、今回は指板の端材を削った粉と混ぜてインレイの穴埋めに使います。
エポキシのA液とB液を混ぜたものと粉を1対1の割合で混ぜます。
終業時間が近づいてきたので、先生がサッとやってくれました。
こんな感じでインレイの隙間を埋めていきます。
1日乾燥させた後、すり板+サンドペーパーで、はみ出たエポキシを綺麗にしていきます。
今日はここまで。ほなまた明日。