ギタークラフト

【8作目:7弦ギター】指板接着面の平面出し、指板接着:ギタークラフト学校日誌(364)

7弦ギター用のネックとジリコテ指板を接着する準備

前回はネックエンドに取り付けるホイールナット用のザグリ加工をしました。
今回は指板接着をします。

↓前回作業

7弦ギター用のネックのエンドホイールナットを取り付け
【8作目:7弦ギター】ホイールナット用のザグリ加工:ギタークラフト学校日誌(363)前回はフレット溝の切り直しとサイドポジションマークの埋め込みをしました。 今回はホイールナットを取り付けるためのザグリ加工をします。 ...

まだヒールの加工をしていなかったので、指板接着前に荒加工をします。
ヒールカットの形を罫書き。
高音弦側のほうがカットが深い形にします。
7弦ギター用のネックにヒールの形を罫書き

ネックサイドにもヒールの形を罫書き。
高音弦側。
7弦ギター用のネックにヒールの形を罫書き

低音弦側。
7弦ギター用のネックにヒールの形を罫書き

エコノミーサンダーで荒加工します。
7弦ギター用のネックのヒールをエコノミーサンダーで荒加工

実線までは削らず、ざっくりと形を作りながら削ります。
7弦ギター用のネックのヒールをエコノミーサンダーで荒加工

指板接着面の平面出しをします。
トラスロッドがフラットの状態で指板を貼ると、順反り方向にロッドを効かせられないので、少しロッドを時計回りに回して逆反りの状態にし、そこから指板接着面を削って平面にします。
逆反りにするのは、フレットを打ったときの逆反りした時に補正する役割もあるわけです。
フレットは20数個も打つので、スタッドによってネックによってかかる反る力は大きく、ネックが逆反り方向に動いてしまいます。

どれくらいロッドを効かせるかはロッドの効き具合や弦の張力(6弦ギターか多弦ギターかなど)によります。
今回は約2周回しました。
7弦ギター用のネックの指板接着面に600mmスケールをあてて状態を確認

これはあくまでも目安ですが、ロッドを回して0フレットあたりが少し隙間ができるくらいの状態にします。
7弦ギター用のネックの指板接着面に600mmスケールをあてて状態を確認

豆平鉋で削って平面にします。
鉋だけでは完全には平面にできないので、あるていど平面にしたらエコノミーサンダーで削ります。
7弦ギター用のネックの指板接着面を豆平鉋で削っているところ

縦方向は600mmスケールをあててストレートを確認。
横方向は150mmスケールをあてて平行か確認。
7弦ギター用のネックの指板接着面に150mmスケールをあてて平面を確認

細かい部分はスクレイパーで削って調整します。
7弦ギター用のネックの指板接着面をスクレイパーで削っているところ

エコノミーサンダーで平面を仕上げます。
7弦ギター用のネックの指板接着面をエコノミーサンダーで削っているところ

600mmスケールでストレートを確認します。
横向きだと重力でたわむので、縦向きにしてスケールをあてます。
ストレートになっていますね。
7弦ギター用のネックの指板接着面に600mmスケールをあててストレートを確認

横方向にもスケールをあてて平行を確認。
問題なさそうです。
7弦ギター用のネックの指板接着面に600mmスケールをあててストレートを確認

指板をネックに合わせてみて隙間がないか確認します。
荒加工した7弦ギター用のネック

大きな隙間はありませんでしたが、指板を密着させるために指板裏を#320のサンドペーパーで軽く磨いておきます。
ジリコテ指板の裏を#320のサンドペーパーで磨いているところ

再度、隙間がないか確認します。
問題なさそうです。
7弦ギター用のネックとジリコテ指板

では指板接着をします。
指板裏と指板接着を濡れ雑巾で軽く拭きます。
接着前に濡らすのは、接着面に付着したゴミやホコリを取り除くこと、導管に水分を含ませることで水性の接着材を浸透しやすくするのが目的です。
7弦ギター用のネックとジリコテ指板を接着する準備

指板裏に木工用ボンドを塗ります。
ボンドが多すぎると接着時にズレてしまうので注意。
7弦ギター用のネックとジリコテ指板を接着するところ

指板をネックにこすりつけて木工用ボンドを全体に行き渡らせます。
7弦ギター用のネックとジリコテ指板を接着するところ

当て木の上からFクランプで固定します。
7弦ギター用のネックとジリコテ指板を接着

指板とネックのセンターを合わせます。
7弦ギター用のネックとジリコテ指板を接着

見えにくいですが、ヘッド側もセンターを合わせます。
1日置いて乾燥させます。
7弦ギター用のネックとジリコテ指板を接着

ABOUT ME
監修・執筆:ケンタトニック(稲垣健太)
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者
株式会社ケタケタの代表取締役

音楽関係の仕事の経験、ギター製作の経験、音楽教室に通った実体験をもとに、音楽に役立つ情報を発信。

■音楽歴
中学2年生の時にギターを始める
高校1年生の時にドラムを始める
関西外国語大学外国語で軽音楽部に所属し、ボーカル、ギター、ベース、ドラムを演奏
39歳からボイトレに通い始める
42歳でギタークラフトを始める
└2023年4月にギタークラフトの専門学校・ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA大阪)に入学し、ギター製作やリペアの専門技術・専門知識を学ぶ
2026年3月 ESP GCA大阪校 マスタークラス課程を修了・卒業
ギタークラフト製作日記
YouTubeでも投稿中

■音楽関連の仕事歴
[2006〜2009年]
大手CD・レコード販売店でロック、ジャズの仕入・販売を担当。
[2011年〜]
フリーランスのWebライター・Webディレクターとして開業。
大手音楽教室からの委託でボイトレサイトの運営、ボイトレ記事の執筆・編集に携わる。
[2026年4月〜]ESP GCA大阪校のアシスタント講師として勤務
ギター製作の基礎から高度なリペア技術までを直接指導
ギタークラフトの知見を活かし、単なるユーザー目線ではない、技術者目線での教室選びを提案しています。


■音楽教室の通い歴
[1995〜2000年まで]
某大手ギター教室に通う
[1997〜2002年まで]
某大手ドラム教室に通う
[2020年〜現在]
某大手音楽教室のボイトレ・話し方コースに通い中


■愛器
Stilblu #036 / #039 /#099
g'7 special(g7-TLT Type 2S)
J.W.BLACK Guitars JWB JP-T THINLINE
Tom Anderson(Drop Top Classic -Deep Tobacco Fade)
TMG Gatton Thinline
Fender Custom Shop 1956 Stratocaster NOS
Gibson USA Exclusive Model / Les Paul Standard 60s Honey Lemon Burst
Rittenhouse Guitars J-Master Sharwood Green Metallic
K.nyui Custom Guitar KNTE Mercedes Blue Metalic
Taylor 614ce-N(ナイロン弦バージョン)
CAT'S EYES CE-1200CF
所有ギター一覧

■製作したギター
ギタークラフトアカデミー第1作目:
ポリゴンライン
ギタークラフトアカデミー第2作目:
Stand-Alone
ギタークラフトアカデミー第3作目:
Thin-Marauder
ギタークラフトアカデミー第4作目:
Focus Point
ギタークラフトアカデミー第5作目:
Uroboros LP ギタークラフトアカデミー第6作目:
PB-5S

■好きなバンド
U2、Sigur Ros、THE 1975、Mr.Children、the band apart、くるり、SIAM SHADE、VAN HALEN

■ブログ
運営者情報
ケンタトニック(ギタコンnote)

■著書
基本だけで終わりたくない人のギターコードブック: 4つのコードで対応力をつける

■ギタコン運営会社
株式会社ケタケタ
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