ギタークラフト

【5弦ベース製作】塗装後のマスキングの剥がし、フレットエッジの丸め加工、フレットすり合わせ(300)

5弦ベースのフレットをサンドペーパーで磨いているところ

前回は5弦ベースにトップコートを吹き、水研ぎとバフがけをしました。
今回は塗装後のマスキングの剥がし、フレットエッジの丸め加工、フレットすり合わせをします。

↓前回作業

5弦ベースのボディにトップコートを吹いたあとに水研ぎをし終わった状態
【5弦ベース製作】トップコート、水研ぎ、バフがけ(299)前回はメタリックの着色をしました。 今回はトップコートとバフです。 ↓前回作業 https://guitar-concie...

指板のマスキングの上に塗料が載っていて、そのままマスキングを剥がすとネック側に載った塗料まで剥がれてしまうので、指板エッジの塗料をスクレイパーで落とします。
スクレイパーは指板の内側に向かって動かします。
(外側に動かして剥がすとネック側の塗料までめくれてしまうので)
5弦ベースの指板に貼った塗装マスキングをスクレイパーで剥がしているところ

ナットのマスキングにも塗料が載っているのでスクレイパーで剥がします。
5弦ベースのナットに貼った塗装マスキングをスクレイパーで剥がしているところ

指板エッジの塗料を剥がせたら、マスキングを剥がしていきます。
このときもネック側の塗料が剥がれないように内側に向かって剥がします。
5弦ベースの指板に貼った塗装マスキングを剥がしているところ

マスキングを剥がしたら、指板エッジに残っている塗料をスクレイパーで削っていきます。
このときもスクレイパーを内側に向かって動かしながら削ります。
5弦ベースの指板エッジに残った塗装をスクレイパーで剥がしているところ

フレットエッジに残っている塗料はデザインナイフで切れ込みを入れて切り落とします。
5弦ベースのフレットエッジに残った塗装をデザインナイフで剥がしているところ

次はフレットエッジの丸め加工をします。
精密ヤスリだけでは完全に丸めることはできないので、角を落としイメージです。
5弦ベースのフレットエッジを精密ヤスリで丸めているところ

フレットエッジの丸め加工のやり方は4作目のクラフト日誌に詳しく書いています

#320のサンドペーパーで磨き終わった後のフギターフレット
【4作目】フレットエッジ丸め加工:ギタークラフト学校日誌(218) フレットすり合わせが終わったので、今日はフレットエッジ丸め加工をします。 ↓前回作業 https://guitar-con...

あまり上手ではありませんが、ある程度フレットエッジの角を落としたら、あとはこの後ろの高低のフレットすり合わせのときにペーパーで角を丸めます。
5弦ベースのフレットエッジの角を落とした状態

フレットエッジの角を取る際に精密ヤスリが指板エッジにあたってしまい少し凹んでしまいました。
これは、、、下手くそです、、、
5弦ベースのフレットエッジの角を落とした状態

指板エッジをスクレイパーで少し削って誤魔化します。
製品ならできないことですが、、、
5弦ベースの指板エッジをスクレイパーで削っているところ

削りすぎると別の違和感が出てくるので、ほどほどに、、、
5弦ベースの指板エッジをスクレイパーで削ったところ

次はフレットすり合わせをします。
指板にマスキングをし、スケールでストレートを確認します。
5弦ベースのフレットの高さが揃っているか600mmスケールで確認しているところ

ある程度のフレットに高さのバラつきはフレットすり合わせで修正しますが、明らかにフレットが高い箇所がある場合は、フレットが埋まりきっていない可能性を疑います。
当て木をして玄能で打ち込んでみます。
5弦ベースのフレットがで埋まり切っていないところを玄能で埋めているところ

あとは#320のサンドペーパーを貼ったすり板ですり合わせをします。
すり板で5弦ベースのフレットすり合わせをしているところすり板で5弦ベースのフレットすり合わせをしているところ

ストレートを確認。
5弦ベースのフレットの高さが揃っているか600mmスケールで確認しているところ

次はフレット上面の角を落とします。
削れた箇所をわかりやすくするために、油性マジックでフレット上面に色をつけておきます。
5弦ベースのフレットの上面に油性マジックで色をつけたところ

フレットヤスリでフレット上面の角を落とします。
5弦ベースのフレット上面の角をフレットヤスリで落としているところ

角を落とせたら#320のサンドペーパーでヤスリのキズを取りつつ、丸みをつけていきます。
キズが取れてきたら、#600→#800→#1000→#1200と番手をあげてキズを細かくしていきます。
5弦ベースのフレットをサンドペーパーで磨いているところ

仕上げにバフがけをします。
5弦ベースのフレットにバフがけをしているところ

5弦ベースのフレットにバフがけをしているところ

ピカピカになりました。
と思ったら、フレットエッジをペーパーがけするの忘れていました、、、
5弦ベースのフレットにバフがけをした状態

フレットエッジもペーパーで磨いて丸みをつけます。
5弦ベースのフレットをサンドペーパーで磨いているところ

フレットエッジもコンパウンドで磨いてキレイにします。
これでフレットは終わりです。
5弦ベースのフレットエッジをコンパウンドで磨いているところ

ABOUT ME
監修・執筆:稲垣 健太(ケンタトニック)
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

音楽関係の仕事の経験、ギター製作の経験、音楽教室に通った実体験をもとに、音楽に役立つ情報を発信。

■音楽歴
中学2年生の時にギターを始める
高校1年生の時にドラムを始める
関西外国語大学外国語で軽音楽部に所属し、ボーカル、ギター、ベース、ドラムを演奏
39歳からボイトレに通い始める
42歳でギタークラフトを始める
└2023年4月にギタークラフトの専門学校・ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA)に入学
└ギター製作やリペアの専門技術・専門知識を習得中(2023年〜現在)
└ギター製作の経験をほぼ毎日日記で更新
ギタークラフト製作日記

■音楽関連の仕事歴
[2006〜2009年]
大手CD・レコード販売店でロック、ジャズの仕入・販売を担当。
[2011年〜]
フリーランスのWebライター・Webディレクターとして開業。
大手音楽教室からの委託でボイトレサイトの運営、ボイトレ記事の執筆・編集に携わる。

■音楽教室の通い歴
[1995〜2000年まで]
某大手ギター教室に通う
[1997〜2002年まで]
某大手ドラム教室に通う
[2020年〜現在]
某大手音楽教室のボイトレ・話し方コースに通い中
ESPギタークラフトアカデミーにて月3回プロギタリストによる演奏授業を受講

■愛器
Stilblu #036 / #039 /#099
g'7 special(g7-TLT Type 2S)
Nashguitars S-57
Tom Anderson(Drop Top Classic -Deep Tobacco Fade)
TMG Gatton Thinline
Fender Custom Shop 1956 Stratocaster NOS
Gibson USA Exclusive Model / Les Paul Standard 60s Honey Lemon Burst

所有ギター一覧

■製作したギター
ギタークラフトアカデミー第1作目:
ポリゴンライン
ギタークラフトアカデミー第2作目:
Stand-Alone
ギタークラフトアカデミー第3作目:
Thin-Marauder
ギタークラフトアカデミー第4作目:
Focus Point
ギタークラフトアカデミー第5作目:
Uroboros LP

■好きなバンド
U2、Sigur Ros、THE 1975、Mr.Children、the band apart、くるり、SIAM SHADE、VAN HALEN

■ブログ
運営者情報

■運営会社
株式会社ケタケタ
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