ギタークラフト

【5弦ベース製作】ネックポケットザグリ:ギタークラフト学校日誌(282)

5弦ベースのボディ

前回はスプリットコイル用のピックアップカバーの作成とピックアップザグリをしました。
今回はネックポケットのザグリを掘ります。

↓前回作業

5弦ベースのピックアップ用カバー
【5弦ベース製作】ウェンジ材でピックアップカバー製作&ピックアップザグリ:ギタークラフト学校日誌(281)前回は5弦ベースのヘッドの段差の成形をしました。 今回はピックアップカバーを作ります。 ↓前回作業 https://gui...

ネックエンドの形は先に作っておき、その幅に合わせてネックポケットザグリを掘ります。
ネックにセンター確認治具を貼り、センターラインを合わせてネックポケットの位置を罫書きします。
5弦ベースのボディにネックを合わせてネックポケットの位置を確認しているところ

ルーターで掘る前に肉抜きをしておきます。
5弦ベースのボディにネックポケットの位置を罫書き

ネックポケットの深さは16.5mmで設計してあるので、それよりも2〜3mm浅い深さで肉抜きします。
5弦ベースのボディにネックポケットの位置を罫書き

集合体恐怖症には肉抜きはつらい、、、
5弦ベースのネックポケットをボール盤で肉抜きしているところ

実線から2mmの位置に引いた加工線に沿って治具を設置。
5弦ベースのネックポケットを掘る準備

加工線は実線の真ん中から2mmの位置に引いています。
そして治具は加工線が隠れる位置に貼ります。
幅が広く掘ってしまうとネックを入れたときにガバガバになってしまうので、シビアに2mmきっちり取れているか確認。
5弦ベースのネックポケットを掘る準備

治具のセッティングができたら、深さ0.5mmだけ掘り、ネックを合わせてみます。
写真ではわかりにくいですが、位置は問題なさそうなので、このまま掘り進めます。
5弦ベースのネックポケットの位置を確認しているところ

掘り終えました。
5弦ベースのネックポケットを掘り終えたところ

深さは16.5mm。
5弦ベースのネックポケットの深さをノギスで測っているところ

今回はボディにガラスを埋め込むので、そのザグリを掘ります。
ザグリはブリッジ前面に少し潜り込ませるような形で掘るので、スケールエンドを出してブリッジの位置を罫書きします。
5弦ベースのスケールエンドの位置を測っているところ

5弦ベースのボディにブリッジをおいて位置を確認しているところ

ネックポケットの横からブリッジの下までまっすぐに掘ります。
ブリッジはビス留めの位置を考慮しつつ、ガラスが少しブリッジ下に潜り込むような配置にします。
5弦ベースのボディにザグリ用の治具を設置したところ

掘り終えました。
5弦ベースのボディにガラス埋め込み用のザグリを掘り終えたところ

深さは5mm。
ガラスの厚みが約3mmで、その上にレジンを流し込むので+2mmで5mmにしました。
5弦ベースのボディのザグリの深さをノギスで測っているところ

5弦ベースのボディにブリッジとピックアップカバーを置いて位置を確認

ネックポケットを掘るために残しておいた部分を切ってしまいます。
5弦ベースのネックポケット周りの余分な部分をバンドソーで切っているところ

5弦ベースのネックポケット周りの余分な部分をバンドソーで切っているところ

設計したボディの形になりました。
5弦ベースのボディ

次はネックポケット周りの加工をします。
まずはセンター確認治具を貼ってネックとボディのセンターを合わせます。
5弦ベースのボディにネックを合わせてセンターを揃えているところ

この状態だとまだネックポケットには入らないので、ネックポケット側を削って調整します。
5弦ベースのボディにネックを合わせてセンターを揃えているところ

ネックポケットのどこがネックにあたっているのかを確認しながら、ペーパーで磨いて調整します。
5弦ベースのネックポケットをサンドペーパーで磨いているところ

ネックエンドのRをまだ作っていなかったので、そっちもやります。
ルーターで掘ったネックポケットの角が6Rなので、ネックエンドもそれに合わせます。
5弦ベースのネックエンドのRの形を罫書きしてるところ

5弦ベースのネックエンドのRの形を罫書きしたところ

仕上げのみで角を取って。
5弦ベースのネックエンドのRの形を仕上げノミで削っているところ

ペーパーで形を整えて。
5弦ベースのネックエンドのRの形をサンドペーパーで磨いて作っているところ

ネックポケットにはめてみるとまだ奥まで入っていないので、どこかあたっているようです。
5弦ベースのボディにネックを合わせてはまるかを確認しておりるところ

5弦ベースのボディにネックを合わせてはまるかを確認しておりるところ

ペンの先が示している2箇所があたっているようなので、そのあたりを削ります。
5弦ベースのボディにネックを合わせてはまるかを確認しておりるところ

しっかり奥まで入りました。
5弦ベースのボディにネックをはめ込んだところ

5弦ベースのボディにネックをはめ込んだところ

センターも合っているので大丈夫そうです。
5弦ベースのボディにネックを合わせてセンターを確認しているところ

ABOUT ME
稲垣 健太(ケンタトニック)
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

音楽関係の仕事の経験、ギター製作の経験、音楽教室に通った実体験をもとに、音楽に役立つ情報を発信。

■音楽歴
中学2年生の時にギターを始める
高校1年生の時にドラムを始める
関西外国語大学外国語で軽音楽部に所属し、ボーカル、ギター、ベース、ドラムを演奏
39歳からボイトレに通い始める
42歳でギタークラフトを始める
└2023年4月にギタークラフトの専門学校・ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA)に入学
└ギター製作やリペアの専門技術・専門知識を習得中(2023年〜現在)
└ギター製作の経験をほぼ毎日日記で更新
ギタークラフト製作日記

■音楽関連の仕事歴
[2006〜2009年]
大手CD・レコード販売店でロック、ジャズの仕入・販売を担当。
[2011年〜]
フリーランスのWebライター・Webディレクターとして開業。
大手音楽教室からの委託でボイトレサイトの運営、ボイトレ記事の執筆・編集に携わる。

■音楽教室の通い歴
[1995〜2000年まで]
某大手ギター教室に通う
[1997〜2002年まで]
某大手ドラム教室に通う
[2020年〜現在]
某大手音楽教室のボイトレ・話し方コースに通い中
ESPギタークラフトアカデミーにて月3回プロギタリストによる演奏授業を受講

■愛機
Stilblu #036 / #039 /#099
g'7 special(g7-TLT Type 2S)
Nashguitars S-57
Tom Anderson(Drop Top Classic -Deep Tobacco Fade)
TMG Gatton Thinline
Fender Custom Shop 1956 Stratocaster NOS
Gibson USA Exclusive Model / Les Paul Standard 60s Honey Lemon Burst

所有ギター一覧

■製作したギター
ギタークラフトアカデミー第1作目:
ポリゴンライン
ギタークラフトアカデミー第2作目:
Stand-Alone
ギタークラフトアカデミー第3作目:
Thin-Marauder
ギタークラフトアカデミー第4作目:
Focus Point
ギタークラフトアカデミー第5作目:
Uroboros LP

■好きなバンド
U2、Sigur Ros、THE 1975、Mr.Children、the band apart、くるり、SIAM SHADE、VAN HALEN

■ブログ
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