ギタークラフト

【5作目】コントロールザグリ、スイッチザグリ、ジャック穴:ギタークラフト学校日誌(243)

ギターボディにコントロールザグリにポットを仮設置しているところ

前回はボディにバインディングを貼りました。
今回はコントロールザグリ、スイッチザグリを掘って、ジャック穴を開ける作業です。

↓前回作業

ギターボディに貼り付けたバインディングをドライヤーで温めて曲げているところ
【5作目】ボディバインディングの接着(外セル+カスタムセル):ギタークラフト学校日誌(242)今回はボディバインディングをします。 通常のバインディングに加え、6層のカスタムセルを巻きます。 ↓前回作業 https:...

今回はレスポールタイプなので、コントロールザグリはボディバックに開けます。
コントロールザグリ+バックパネルを固定するための落とし込みを掘ります。

まずはコントロールザグリからです。
ルーターで掘る範囲を減らすために、ボディラミネート前にボール盤で肉抜きを済ましています。

【5作目】ボディ材加工〜配線穴、コントロールザグリ粗加工、ボディラミネート:ギタークラフト学校日誌(235)今回はボディ材の加工をします。 ↓前回作業 https://guitar-concierge.jp/guitar-craft...

ザグリ治具をセッティング。
ギターボディにコントロールザグリを開ける準備

一旦、メイプルトップが少し削れるくらいの深さまで掘ります。
ギターボディにルーターでコントロールザグリを開けているところ

肉抜きを済ましていたので楽に掘れました。
ギターボディにコントロールザグリを開け終わったところ

コントロールは2ボリューム、2トーンです。
アーチトップで傾斜している部分にコントロールを設置するので、設置する箇所に合わせてザグリの深さを決めます。
ノギスで各コントロール穴の深さを測ります。
穴の対面にスケールなど平面のものを敷いた状態でノギスをあてて測定。
ギターボディのコントロール穴の深さをノギスで測定

掘る範囲はできるだけ最小限にとどめたいので、ポットが収まるくらいの範囲を罫書きします。
書いてある数値は掘る深さです。
左上から、あと6.5mm、あと2.1mm、あと0.9mm、あと0.9mm掘ります。
ギターボディにコントロールザグリにポットを仮設置しているところ

治具はないので、フリーハンドで掘りました。
いずれのコントロール穴もポットのナットを回せたので、これでOKです。
ギターボディにコントロールザグリにポットを仮設置しているところ

パネル設置用の落とし込みも掘り終わりました。
落とし込みの深さは3mm。
ギターボディのコントロールザグリに周りにパネル設置用の落とし込みを掘り終えたところ

スイッチザグリも同じ手順で開けます。
こちらもボディラミネート前に肉抜き済みなので、周りを掘るだけです。
深さはボディトップ面から4mm残し。
ギターボディにスイッチザグリを開ける準備

円形のザグリ治具に沿ってルーターをグルグル回すだけなので楽でした。
トグルスイッチは問題なく設置できそうです。
ギターボディにスイッチザグリを開け終えたところ

トグルスイッチに付属している2つあるナットは片側はなくてもよいので、1つのみにしました。
2つナットを付けるとギリギリだったのと、スイッチ周りに厚さ1mmほどのパネルを敷くので。
ギターボディにスイッチザグリを開け終えたところ

パネル用の落とし込みも掘り終えました。
こちらも深さは3mm。
ギターボディのスイッチザグリのパネル用の落とし込みを掘り終えたところ

ジャック穴を開ける前に位置を確認します。
ジャックにプラグを差した状態でチェック。
図面通りの位置にジャック穴を開けるとポットに干渉しそうだったので、少しズラしました。

サイドジャックはボール盤で下記のように固定して開けます。
ギターボディのサイドにジャック穴を開ける準備

ビットはΦ13.5。
コントロールザグリまで貫通させるだけなので簡単。
ギターボディのサイドにボール盤でジャック穴を開けたところ

今回はここまで。

ABOUT ME
稲垣 健太(ケンタトニック)
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

音楽関係の仕事の経験、ギター製作の経験、音楽教室に通った実体験をもとに、音楽に役立つ情報を発信。

■音楽歴
中学2年生の時にギターを始める
高校1年生の時にドラムを始める
関西外国語大学外国語で軽音楽部に所属し、ボーカル、ギター、ベース、ドラムを演奏
39歳からボイトレに通い始める
42歳でギタークラフトを始める
└2023年4月にギタークラフトの専門学校・ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA)に入学
└ギター製作やリペアの専門技術・専門知識を習得中
└ギター製作の経験をほぼ毎日日記で更新
ギタークラフト製作日記

■音楽関連の仕事歴
[2006〜2009年]
大手CD・レコード販売店でロック、ジャズの仕入・販売を担当。
[2011年〜]
フリーランスのWebライター・Webディレクターとして開業。
大手音楽教室からの委託でボイトレサイトの運営、ボイトレ記事の執筆・編集に携わる。

■音楽教室の通い歴
[1995〜2000年まで]
某大手ギター教室に通う
[1997〜2002年まで]
某大手ドラム教室に通う
[2020年〜現在]
某大手音楽教室のボイトレ・話し方コースに通い中
ESPギタークラフトアカデミーにて月3回プロギタリストによる演奏授業を受講

■愛機
Stilblu #036 / #039 /#099
g'7 special(g7-TLT Type 2S)
Nashguitars S-57
Tom Anderson(Drop Top Classic -Deep Tobacco Fade)
TMG Gatton Thinline
Fender Custom Shop 1956 Stratocaster NOS
Gibson USA Exclusive Model / Les Paul Standard 60s Honey Lemon Burst

所有ギター一覧

■製作したギター
ギタークラフトアカデミー第1作目:
ポリゴンライン
ギタークラフトアカデミー第2作目:
Stand-Alone
ギタークラフトアカデミー第3作目:
Thin-Marauder


■好きなバンド
U2、Sigur Ros、THE 1975、Mr.Children、the band apart、くるり、SIAM SHADE、VAN HALEN

■ブログ
運営者情報
関連記事