ギタークラフト

3作目のウッドフィラー:ギタークラフト学校日誌(166)

今日はマホガニー材のウッドフィラー(目止め)です。
マホガニーは導管が大きく、目止めをしないと塗料が導管に吸い込まれてしまいます。
なので、導管を埋めるための塗料を塗り込んでいきます。

ウッドフィラーをする前に、昨日にウッドシーラー(ヤニ止め)をしたので、ケバ取りをします。
これがケバ取り前の状態。
見た目は少しテカっていて、触るとザラザラしています。
#600のサンドペーパーで軽く磨いてケバを取っていきます。
力を入れて磨くと塗装を剥がれてしまうので、軽く撫でる程度で。
表面のザラザラしたケバが取れればOKです。

ウッドシーラーが垂れてダマになったところはスクレイパーで軽く削って平面にします。

#600でケバ取りした後のトップ。
ヘッドとネックもウッドシーラーを吹き付けているので、ボディだけでなく全体をケバ取りしました。

ではここからはウッドフィラーの作業です。

指板はウッドフィラーを塗らないので、マスキングで保護します。
指板トップはウッドシーラーの前に貼っているので、指板サイズにマスキングを貼ります。

ナットからスタートして、またナットに戻ってくるように、グルっとマスキングテープを一周させます。
貼る位置は、指板サイドとネックのちょうど境目に貼るか、ほんの少し指板サイドが見える位置まで貼ります。

ウッドフィラーの色が付かないように、ナットもマスキングで保護します。

指板エンドもマスキングで保護。

指板マスキング完了。
ボディがメイプルトップの場合、トップにフィラーを塗らなくてよいので、新聞紙をボディの形に切り取ってマスキングで貼り付けて保護します。
本作はマホガニートップなのでボディの保護は不要です。

今回使えるウッドフィラーは、ブラックとナチュラルの2種類があります。
黒っぽくしたくないので、ナチュラルにしました。

ウッドフィラーのサンプル。
左がナチュラル、右がブラック。

ウッドフィラー用の塗料はカッチカチに固まってるので、シンナーを混ぜて少し柔らかくします。
柔らかすぎず硬すぎず、耳たぶくらいの硬さがよいとのこと。
耳たぶの硬さ、、、人によるな、、、
汚れないようにブルーシートを敷いて作業をします。

ボディサイド→バック→トップ→ヘッド→ネック→ボディのRの順番で塗っていきます。
全体を塗り終わったら、20分のインターバルを置いてもう1回塗ります。
なので、上記を2周することになります。
まずはボディサイドから。

布にウッドフィラーを付け、押し込むように塗り込んでいきます。
力を入れて押し込まないと導管にフィラーが入っていかないので、結構大変です。
フィラーは柔らかいので、グリグリと力を入れて押し込んでも大丈夫です。

人指し指が指しているあたりが塗った箇所と塗っていない箇所の境目です。
ちゃんと導管の奥まで入っているかは見てもわからないですね、、、
先生でも見ただけではわからないとのことなので、とにかくしっかり塗り込んでいかないといけません。

ボディ全面に塗り込んでいくのは大変、、、

ヌリヌリゴシゴシヌリヌリゴシゴシ、、、の繰り返し、、、

とりあえず1周目が終わりましたが、泥で汚したみたいになってんな、、、
このままだと2週目に塗るときに乾いたフィラーが邪魔になるので、布でざっと拭き落としておきます。

2週目の準備ができました。
もう1周やるんか、、、なかなかハード。

2周目が終わりました。
表面に乗っている余分なフィラーを落としていきます。
境目などはつまようじでこそぎ落とします。

あらかた落とし切ったら、綺麗な布にシンナーを付け、表面を軽く拭いていきます、

なんとかシンナーで抜き取るところまで終わらせられました。
今日はこれしかしてねえ。

ABOUT ME
稲垣 健太(ケンタトニック)
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

音楽関係の仕事の経験、ギター製作の経験、音楽教室に通った実体験をもとに、音楽に役立つ情報を発信。

■音楽歴
中学2年生の時にギターを始める
高校1年生の時にドラムを始める
関西外国語大学外国語で軽音楽部に所属し、ボーカル、ギター、ベース、ドラムを演奏
39歳からボイトレに通い始める
42歳でギタークラフトを始める
└2023年4月にギタークラフトの専門学校・ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA)に入学
└ギター製作やリペアの専門技術・専門知識を習得中
└ギター製作の経験をほぼ毎日日記で更新
ギタークラフト製作日記

■音楽関連の仕事歴
[2006〜2009年]
大手CD・レコード販売店でロック、ジャズの仕入・販売を担当。
[2011年〜]
フリーランスのWebライター・Webディレクターとして開業。
大手音楽教室からの委託でボイトレサイトの運営、ボイトレ記事の執筆・編集に携わる。

■音楽教室の通い歴
[1995〜2000年まで]
某大手ギター教室に通う
[1997〜2002年まで]
某大手ドラム教室に通う
[2020年〜現在]
某大手音楽教室のボイトレ・話し方コースに通い中
ESPギタークラフトアカデミーにて月3回プロギタリストによる演奏授業を受講

■愛機
Stilblu #036 / #039 /#099
g'7 special(g7-TLT Type 2S)
Nashguitars S-57
Tom Anderson(Drop Top Classic -Deep Tobacco Fade)
TMG Gatton Thinline
Fender Custom Shop 1956 Stratocaster NOS
Gibson USA Exclusive Model / Les Paul Standard 60s Honey Lemon Burst

所有ギター一覧

■製作したギター
ギタークラフトアカデミー第1作目:
ポリゴンライン
ギタークラフトアカデミー第2作目:
Stand-Alone
ギタークラフトアカデミー第3作目:
Thin-Marauder


■好きなバンド
U2、Sigur Ros、THE 1975、Mr.Children、the band apart、くるり、SIAM SHADE、VAN HALEN

■ブログ
運営者情報
関連記事