今日はエフェクター製作実習です。
ディストーションを作ります。
今回は生基板からプリント基板を作成します。
まずは生基板にプリントパターン図を貼り、ボール盤で配線材用の穴(Φ1.2)とパーツ用の穴(Φ0.8)を開けます。
ここでスチールウールたわしで表面の汚れを落とします(水洗い)。
この後、マジックでプリントパターン図を写すのですが、指の汚れが付いているとマジックを弾いてしまうので、水洗いしつつスチールウールで磨きます。
ついでに穴開けの際にできた穴のバリも軽く削って取っておきます。
指紋を取ったので、これ以降は表面を触らないように作業します。
基板を当て木などに両面テープで軽く固定(べったり貼ると後で取りにくいので軽く)し、マジックでプリントパターン図を写します。
赤丸がついているのが配線材用の穴(Φ1.2)です。
マジックで手書きで写していきます。
できるだけ線は濃く太く、途切れないように。
間違えて書いてしまった箇所はアセトンで拭いて消します。
細かくてアセトンでは拭きにくい箇所は、千枚通しで削り取ります。
削り取った際に細かいマジックが残ってしまうことがあるので、しっかり削ります。
はい、マジックで写し終わりました。
角や他の穴との距離が離れている箇所はできるだけマジックで塗りつぶし、通電の範囲を広く確保しておきます。
では筐体の穴あけをしていきましょう。
見えにくいですが、筐体に穴あけ位置を罫書きしました。
穴の径も書いておきます。
筐体の側面は傾斜があるので、サイドに開けるジャックは筐体上面から距離を測ります。
ボール盤に鉄工用のビットを取り付けて穴を開けます。
木工は目的の径のビットで一気にサクッと穴を開けられますが、鉄工は小さな径のビットからスタートして、段階的にビットの径を大きくして目的の径に近づけていきます。
穴を開けるときも一回で貫通させようとせず、少し削ってはビットを上げて、また少し削ってはビットを上げて、、、というのを繰り返して徐々に穴を開けます。
特にエフェクターの筐体のような小さな物だと、ビットの回転に持っていかれて筐体がくるくる回ってしまい危険です。
小さい径のビットからスタートするのも同じ理由で、いきなり大きい径のビットで開けようとするとビットに筐体が持ってかれて怪我する恐れがあるからです。
エフェクターの筐体の側面は斜めになっていて真っ直ぐに穴を開けにくいので、当て木をしてクランプで固定します。
今回はLEDのΦ3.0が一番小さい径なので、まずはΦ3.0で穴を開けました。
以降はΦ6.5→Φ9.5→Φ12.8の順でビットを大きくしていきます。
ビットが大きくなると回転で持ってかれる力が強くなるので、クランプで固定しておきます。
今回はここまで。
続きは次回で。
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