G7コード (Gセブンス) の押さえ方をギターの指板図で26通り紹介。Gをルート音とした基本形に加え、ルート音以外が最低音になる転回形の指板図も掲載しています。
G7コード(Gセブンス)とは
- 読み方:ジー・セブンス / ジー・セブン
- G7は、三和音のGメジャーに短7度(マイナー7th)の音を足した四和音のコード
- ルート音のGから見て短7度はF
※短7度:ルート音から数えて半音10個分の距離にある音 - 短7度(マイナー7th)の音を足すが、コード名は「Gm7」ではなく「G7」と書く
(Gマイナーに短7度を足したGm7と区別するため) - G7のように、長三和音(メジャーコード)に短7度を加えたコードをドミナントセブンス、または属七の和音(ぞくしちのわおん)と呼ぶ
- G7は構成音の長3度Bと短7度Fの関係が「トライトーン(三全音)」と呼ばれる不安定な増4度(減5度)の音程になるため、Gmaj7にはない緊張感が生まれる
- 構成音は「ルート・長3度・完全5度・短7度(R・M3・P5・m7)」
※トライトーン
全音3つ(半音6つ)の音程のことで「三全音」とも呼ぶ。
度数で数えると増4度(減5度)の音程。
不安定な不協和音を生み出す音程で、G7のようなドミナントセブンスに含まれる。
Gmaj7とG7の違い
- Gmaj7とG7は、7度の音が長7度(メジャー7th)か短7度(マイナー7th)かが異なる
- Gmaj7:
Gメジャートライアド=G・B・Dに長7度のF♯を足したコード - E7:
Gメジャートライアド=G・B・Dに短7度のFを足したコード
コード名 | ルート音 | 長3度 | 完全5度 | 長7度 |
---|---|---|---|---|
Gmaj7 | G | B | D | F♯ |
コード名 | ルート音 | 長3度 | 完全5度 | 短7度 |
G7 | G | B | D | F |
G7(Gセブンス)コードの指板図一覧
※画像クリックでコードの解説と
実際の押さえ方の写真を見られます
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G7(Gセブンス)コードの指板図一覧(転回形)
- 転回形:ルート音以外が最低音となるコードの押さえ方
- 基本形:ルート音が最低音となる形
- 第一転回形:第三音を最低音に置いた形
- 第二転回形:第五音を最低音に置いた形
- 第三転回形:第七音を最低音に置いた形
第一転回形
第二転回形
第三転回形
G7(Gセブンス)のコードトーン表(指板上の構成音の配置)
※コードトーン:三和音、四和音のコードの構成音
ローコードの押さえ方
- ローコード(オープンコード):開放弦を含む押さえ方
- ハイコード:開放弦を含まない押さえ方
ローコード①
2、3、4弦は開放弦(弦を押さえない)
人差し指の位置にあるFの音がルート音のGに対して短7度にあたる
ハイコードの押さえ方
6弦ルート①
■6弦3フレットをルート音とするハイコード
3フレットの1〜6弦を人指し指でセーハ
(セーハ…1本の指で複数弦を同時に押さえる)
6弦ルート②
■省略形
6弦ルート①の押さえ方を省略した形
(ジャズでよく使われる押さえ方)
2〜4弦を人差し指でセーハしつつ、人差し指の第二関節あたりで1弦をミュート
5弦は中指の腹あたりでミュート
6弦ルート③
■6弦3フレットをルート音とするハイコード
4、5弦は中指の腹あたりで軽く触れてミュート
5弦ルート①
■5弦10フレットをルート音とするハイコード
10フレットの1〜5弦を人差し指でセーハ
6弦はセーハしている人差し指の先で軽く触れてミュート
5弦ルート②
■5弦10フレットをルート音とするハイコード
人差し指を少し倒し気味に押さえて1弦をミュート
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
押さえる形はC7のローコードと同じ
5弦ルート③
■5弦10フレットをルート音とするハイコード
2弦は人差し指の第一関節あたりで軽く触れてミュート
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
5弦ルート④
■5弦10フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の腹で軽く触れてミュート
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
4弦ルート①
■4弦5フレットをルート音とするハイコード
5弦は人差し指の先で軽く触れてミュートし、6弦は鳴らさないように弾く
中指、薬指、小指の押さえ方はD7のローコードの形
4弦ルート②
■4弦5フレットをルート音とするハイコード
5弦は薬指の先で軽く触れてミュート
5、6弦を親指で軽く触れてミュート
※完全5度のDの音を省略した押さえ方
4弦ルート③
■4弦5フレットをルート音とするハイコード
5弦は小指の先で軽く触れてミュート
6弦は鳴らないように弾く
(6弦3フレットはルート音のGなので親指で押弦しても構わない)
G7(Gセブンス)の第一転回形
最低音はBだが、ルート音をGとするG7の転回形コード
Bはルート音のGから見て長3度の音なので第一転回形となる
- 転回形:ルート音以外が最低音となるコードの押さえ方
- 基本形:ルート音が最低音となる形
- 第一転回形:第三音を最低音に置いた形
- 第二転回形:第五音を最低音に置いた形
- 第三転回形:第七音を最低音に置いた形
第一転回形① (4弦ルート)
■4弦5フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の付け根あたりで軽く触れてミュート
5弦は薬指の腹で軽く触れてミュート
第一転回形② (4弦ルート)
■4弦5フレットをルート音とするハイコード
1、2弦は人差し指の第一関節と第二関節あたりで軽く触れてミュート
第一転回形③ (3弦ルート)
■3弦12フレットをルート音とするハイコード
4弦は薬指の腹で軽く触れてミュート
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
第一転回形④ (3弦ルート)
■3弦12フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の第一関節あたりで軽く触れてミュート
6弦は中指の先で軽く触れてミュート
第一転回形⑤ (2弦ルート)
■2弦8フレットをルート音とするハイコード
5弦と6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
第一転回形⑥ (1弦ルート)
■1弦3フレットをルート音とするハイコード
3弦は人差し指の腹、または中指の腹あたりで軽く触れてミュート
6弦は人差し指の先で、または親指の腹で軽く触れてミュート
G7(Gセブンス)の第二転回形
最低音はDだが、ルート音をGとするG7の転回形コード
Dはルート音のGから見て完全5度の音なので第二転回形となる
第二転回形① (5弦ルート)
■5弦10フレットをルート音とするハイコード
1、2弦は人差し指の第一関節と第二関節あたりで軽く触れてミュート
第二転回形② (4弦ルート)
■4弦5フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の付け根あたりでミュート
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
第二転回形③ (4弦ルート)
■4弦5フレットをルート音とするハイコード
4、5弦は人差し指でセーハ
3弦は人差し指の第一関節あたりで軽く触れてミュート
6弦は人差し指の先で軽く触れてミュート
第二転回形④ (3弦ルート)
■3弦12フレットをルート音とするハイコード
5弦は人差し指の先で軽く触れてミュート
6弦は鳴らさないように弾く、または押弦していない薬指で軽く触れてミュート
第二転回形⑤ (2弦ルート)
■2弦8フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の腹で軽く触れてミュート
5弦は薬指の腹で軽く触れてミュート
G7(Gセブンス)の第三転回形
最低音はFだが、ルート音をGとするG7の転回形コード
Fはルート音のGから見て短7度の音なので第三転回形となる
第三転回形① (3弦ルート)
■3弦12フレットをルート音とするハイコード
人差し指は3、4弦5フレットをセーハしつつ、
1、2弦を第一関節と第二関節の間あたりで軽く触れてミュート
第三転回形② (2弦ルート)
■2弦8フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の第一関節あたり、または薬指の腹で軽く触れてミュート
6弦は人差し指の先で軽く触れてミュート
第三転回形③ (2弦ルート)
■2弦8フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の第二関節あたりで軽く触れてミュート
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
第三転回形④ (1弦ルート)
■1弦3フレットをルート音とするハイコード
6弦ルート①から5、6弦の押弦を省略した押さえ方
1〜4弦を人差し指でセーハ
5弦は人差し指の先で軽く触れてミュート
6弦は鳴らないように弾く、または押弦していない薬指の腹で軽く触れてミュート
G7(Gセブンス)コードの構成音
度数 | ルート音 | 長3度 | 完全5度 | 短7度 |
---|---|---|---|---|
構成音 | G ソ | B シ | D レ | F ファ |
G7のピアノコード
度数表記の読み方 | |||
---|---|---|---|
R P1 | ルート音 完全1度 | – | – |
M2 | 長2度 | m2 | 短2度 |
M3 | 長3度 | m3 | 短3度 |
P4 | 完全4度 | – | – |
♯4 | 増4度 | – | – |
P5 | 完全5度 | – | – |
♯5 | 増5度 | ♭5 | 減5度 |
M6 | 長6度 | m6 | 短6度 |
M7 | 長7度 | m7 | 短7度 |
– | – | ♭♭7 | 減7度 |
P8 | 完全8度 | – | – |
M9 | 長9度 | – | – |
♯9 | 増9度 | ♭9 | 短9度 |
P11 | 完全11度 | – | – |
♯11 | 増11度 | – | – |
M13 | 長13度 | ♭13 | 短13度 |
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