7 (セブンス)

D7コード (Dセブンス) の押さえ方26通り・指板図・構成音

D7コード (Dセブンス) の押さえ方をギターの指板図で26通り紹介しています。Dをルート音とした基本形に加え、ルート音以外が最低音になる転回形の指板図も掲載しています。

ギタコン運営者:稲垣健太
執筆者:稲垣 健太 Kenta Inagaki
(ケンタトニック)
ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA)2023年入学 ギター歴25年 ドラム歴10年
中学2年の時にギターをはじめ、学生時代は軽音楽部でバンド活動に没頭し、卒業後はCDショップで働きながら多様な音楽に触れる。現在はWebディレクションの仕事をしながら、ESPギタークラフトアカデミーに通いギター製作の専門知識・技術を学んでいる。

D7コード(Dセブンス)とは

  • 読み方:ディー・セブンス / ディー・セブン
  • D7は、三和音のDメジャーに短7度(マイナー7th)の音を足した四和音のコード
  • ルート音のDから見て短7度はC
    ※短7度:ルート音から数えて半音10個分の距離にある音
  • 短7度(マイナー7th)の音を足すが、コード名は「Dm7」ではなく「D7」と書く
    (Dマイナーに短7度を足したDm7と区別するため)
  • D7のように、長三和音(メジャーコード)に短7度を加えたコードをドミナントセブンス、または属七の和音(ぞくしちのわおん)と呼ぶ
  • D7は構成音の長3度Fと短7度Cの関係が「トライトーン(三全音)」と呼ばれる不安定な増4度(減5度)の音程になるため、Dmaj7にはない緊張感が生まれる
  • 構成音は「ルート・長3度・完全5度・短7度(R・M3・P5・m7)」

※トライトーン
全音3つ(半音6つ)の音程のことで「三全音」とも呼ぶ。
度数で数えると増4度(減5度)の音程。
不安定な不協和音を生み出す音程で、D7のようなドミナントセブンスに含まれる。

Dmaj7とD7の違い

  • Dmaj7とD7は、7度の音が長7度(メジャー7th)短7度(マイナー7th)かが異なる
  • Dmaj7
    Dメジャートライアド=D・F・Aに長7度のC♯を足したコード
  • D7
    Dメジャートライアド=D・F・Aに短7度のCを足したコード
コード名ルート音長3度完全5度長7度
Dmaj7DFAC
コード名ルート音長3度完全5度短7度
D7DFAC

D7(Dセブンス)コードの指板図一覧

※画像クリックでコードの解説と
実際の押さえ方の写真を見られます

ギターコード表の見方

  • ギターのD7コードの指板図
  • ギターのD7コードの指板図(2フレットのハイポジション)
  • ギターのD7コードの指板図(5弦5フレットをルート音とするハイコード)
  • ギターのD7コードの指板図(5弦5フレットをルート音とするハイコード)
  • ギターのD7コードの指板図(5弦5フレットをルート音とするハイコード)
  • ギターのD7コードの指板図(6弦10フレットをルート音とするハイコード)
  • ギターのD7コードの指板図(6弦10フレットをルート音とするハイコード)
  • ギターのD7コードの指板図(6弦10フレットをルート音とするハイコードの省略形)
  • ギターのD7コードの指板図(4弦12フレットをルート音とするハイコード)
  • ギターのD7コードの指板図(4弦12フレットをルート音とするハイコード)
  • ギターのD7コードの指板図(4弦12フレットをルート音とするハイコード)

▶ ギターコード一覧

ギターコード表の見方

全国のギター教室を地域別に紹介しています。レッスン料金の安さ・特徴が一目でわかる比較表や、最寄りの教室が探しやすい地図などから、自分に合ったギター教室を探せます。

D7(Dセブンス)コードの指板図一覧(転回形)

  • 転回形:ルート音以外が最低音となるコードの押さえ方
  • 基本形:ルート音が最低音となる形
  • 第一転回形第三音を最低音に置いた形
  • 第二転回形第五音を最低音に置いた形
  • 第三転回形第七音を最低音に置いた形

第一転回形

  • ギターD7コードの指板図(2弦2フレットをルート音とするハイコード)
  • ギターのDセブンスコードの指板図(3弦7フレットをルート音とするハイコード・第一転回形)
  • ギターのDセブンスコードの指板図(3弦7フレットをルート音とするハイコード・第一転回形)
  • ギターのDセブンスコードの指板図(1弦10フレットをルート音とするハイコード・第一転回形)
  • ギターのDセブンスコードの指板図(4弦12フレットをルート音とするハイコード・第一転回形)
  • ギターのDセブンスコードの指板図(4弦12フレットをルート音とするハイコード・第一転回形)

第二転回形

  • ギターのDセブンスコードの指板図(2弦3フレットをルート音とするハイコード・第二転回形)
  • ギターのDセブンスコードの指板図(5弦5フレットをルート音とするハイコード・第二転回形)
  • ギターのD7コードの指板図(2弦7フレットをルート音とするハイコード)
  • ギターのD7コードの指板図(4弦11フレットをルート音とするハイコード)
  • ターのDセブンスコードの指板図(4弦12フレットをルート音とするハイコード・第二転回形)

第三転回形

  • ギターのDセブンスコードの指板図(2弦3フレットをルート音とするハイコード・第三転回形)
  • ギターのDセブンスコードの指板図(2弦3フレットをルート音とするハイコード・第三転回形)
  • ギターのDセブンスコードの指板図(3弦7フレットをルート音とするハイコード・第三転回形)
  • ギターのDセブンスコードの指板図(1弦10フレットをルート音とするハイコード・第三転回形)

▶ ギターコード一覧

ギターコード表の見方

D7(Dセブンス)のコードトーン表(指板上の構成音の配置)

D7(Dセブンス)のコードトーン表

※コードトーン:三和音、四和音のコードの構成音

▶ ◯7の構成音
指板上の音の配置一覧

ローコードの押さえ方

  • ローコード(オープンコード):開放弦を含む押さえ方
  • ハイコード:開放弦を含まない押さえ方

ローコード①

4弦は開放弦(弦を押さえない)
5弦と6弦は親指の腹で軽く触れてミュート

ギターのD7コードの指板図(ローコードの押さえ方) ギターのD7コードの押さえ方の写真(ローコードの押さえ方)

ハイコードの押さえ方

6弦ルート①

6弦10フレットをルート音とするハイコード
10フレットの1〜6弦を人指し指でセーハ

ギターのD7コードの指板図(6弦10フレットをルート音とするハイコード) ターのD7コードの押さえ方の写真(6弦10フレットをルート音とするハイコード)

6弦ルート②

省略形
6弦ルート①の押さえ方を省略した形
(ジャズでよく使われる押さえ方)
2〜4弦を人差し指でセーハしつつ、人差し指の第二関節あたりで1弦をミュート
5弦は中指の腹あたりでミュート
ギターのD7コードの指板図(6弦10フレットをルート音とするハイコードの省略形)

ギターのD7コードの押さえ方の写真(6弦10フレットをルート音とするハイコードの省略形)

6弦ルート③

6弦10フレットをルート音とするハイコード
4、5弦は中指の腹あたりで軽く触れてミュート

ギターのD7コードの指板図(6弦10フレットをルート音とするハイコード)

5弦ルート①

5弦5フレットをルート音とするハイコード
5フレットの1〜5弦を人差し指でセーハ
6弦はセーハしている人差し指の先で軽く触れてミュート
(セーハ…1本の指で複数弦を同時に押さえる)

ギターのD7コードの指板図(5弦5フレットをルート音とするハイコード) ギターのD7コードの押さえ方の写真(5弦5フレットをルート音とするハイコード)

5弦ルート②

5弦5フレットをルート音とするハイコード
人差し指を少し倒し気味に押さえて1弦をミュート
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
押さえる形はC7のローコードと同じ

ギターのD7コードの指板図(5弦5フレットをルート音とするハイコード) ギターのD7コードの押さえ方の写真(5弦5フレットをルート音とするハイコード)

5弦ルート③

5弦5フレットをルート音とするハイコード
2弦は人差し指の第一関節あたりで軽く触れてミュート
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート

ギターのD7コードの指板図(5弦5フレットをルート音とするハイコード) ギターのD7コードの押さえ方の写真(5弦5フレットをルート音とするハイコード)

5弦ルート④

5弦5フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の腹軽く触れてミュート
6弦は(可能であれば)小指の先で軽く触れてミュート

ギターのD7コードの指板図(5弦5フレットをルート音とするハイコード)

4弦ルート①

4弦12フレットをルート音とするハイコード
ローコード①のオクターブ上(12音上)の押さえ方
5弦は人差し指の先で軽く触れてミュートし、6弦は鳴らさないように弾く
または5、6弦を親指の腹で軽く触れてミュート

ギターのD7コードの指板図(4弦12フレットをルート音とするハイコード) ギターのD7コードの押さえ方の写真(4弦12フレットをルート音とするハイコード)

4弦ルート②

4弦12フレットをルート音とするハイコード
5弦は薬指の先で軽く触れてミュート
5、6弦を親指で軽く触れてミュート
※完全5度のAの音を省略した押さえ方

ギターのD7コードの指板図(4弦12フレットをルート音とするハイコード)

4弦ルート③

4弦12フレットをルート音とするハイコード
5弦は小指の先で軽く触れてミュート
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
(6弦10フレットはルート音のDなので親指で押弦しても構わない)

ギターのD7コードの指板図(4弦12フレットをルート音とするハイコード)

D7(Dセブンス)の第一転回形

最低音はF♯だが、ルート音をDとするD7の転回形コード
F♯はルート音のDから見て長3度の音なので第一転回形となる

  • 転回形:ルート音以外が最低音となるコードの押さえ方
  • 基本形:ルート音が最低音となる形
  • 第一転回形第三音を最低音に置いた形
  • 第二転回形第五音を最低音に置いた形
  • 第三転回形第七音を最低音に置いた形

第一転回形① (4弦ルート)

4弦12フレットをルート音とするハイコード
1、2弦は人差し指の第一関節と第二関節あたりで軽く触れてミュート

ギターのDセブンスコードの指板図(4弦12フレットをルート音とするハイコード・第一転回形)

第一転回形② (4弦ルート)

4弦12フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の付け根あたりで軽く触れてミュート
5弦は薬指の腹で軽く触れてミュート

ギターのDセブンスコードの指板図(4弦12フレットをルート音とするハイコード・第一転回形)

第一転回形③ (3弦ルート)

3弦7フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の第一関節あたりで軽く触れてミュート
6弦は中指の先で軽く触れてミュート

ギターのDセブンスコードの指板図(3弦7フレットをルート音とするハイコード・第一転回形)

第一転回形④ (3弦ルート)

3弦7フレットをルート音とするハイコード
4弦は薬指の腹で軽く触れてミュート
6弦は薬指の先で軽く触れてミュート

ギターのDセブンスコードの指板図(3弦7フレットをルート音とするハイコード・第一転回形)

第一転回形⑤ (2弦ルート)

2弦3フレットをルート音とするハイコード
5、6弦は親指の腹で軽く触れてミュート

ギターD7コードの指板図(2弦3フレットをルート音とするハイコード) ギターD7コードの押さえ方の写真(2弦3フレットをルート音とするハイコード)

第一転回形⑥ (1弦ルート)

1弦10フレットをルート音とするハイコード
3弦は人差し指の腹、または中指の腹あたりで軽く触れてミュート
6弦は人差し指の先で、または親指の腹で軽く触れてミュート

ギターのDセブンスコードの指板図(1弦10フレットをルート音とするハイコード・第一転回形)

D7(Dセブンス)の第二転回形

最低音はAだが、ルート音をDとするD7の転回形コード
Aはルート音のDから見て完全5度の音なので第二転回形となる

第二転回形① (5弦ルート)

5弦5フレットをルート音とするハイコード
1、2弦は人差し指の第一関節と第二関節あたりで軽く触れてミュート

ギターのDセブンスコードの指板図(5弦5フレットをルート音とするハイコード・第二転回形)

第二転回形② (4弦ルート)

4弦12フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の付け根あたりでミュート
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート

ギターのD7コードの指板図(4弦12フレットをルート音とするハイコード) ギターのD7コードの押さえ方の写真(4弦12フレットをルート音とするハイコード)

第二転回形③ (4弦ルート)

4弦12フレットをルート音とするハイコード
4、5弦は人差し指でセーハ
3弦は人差し指の第一関節あたりで軽く触れてミュート
6弦は人差し指の先で軽く触れてミュート

ターのDセブンスコードの指板図(4弦12フレットをルート音とするハイコード・第二転回形)

第二転回形④ (3弦ルート)

3弦7フレットをルート音とするハイコード
5弦は人差し指の先で軽く触れてミュート
6弦は鳴らさないように弾く、または押弦していない薬指で軽く触れてミュート

ギターのD7コードの指板図(2弦7フレットをルート音とするハイコード) ギターのD7コードの押さえ方の写真(2弦7フレットをルート音とするハイコード)

第二転回形⑤ (2弦ルート)

2弦3フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の腹で軽く触れてミュート
5弦は薬指の腹で軽く触れてミュート

ギターのDセブンスコードの指板図(2弦3フレットをルート音とするハイコード・第二転回形)

D7(Dセブンス)の第三転回形

最低音はCだが、ルート音をDとするD7の転回形コード
Cはルート音のDから見て短7度の音なので第三転回形となる

第三転回形① (3弦ルート)

3弦7フレットをルート音とするハイコード
人差し指は3、4弦の5フレットをセーハしつつ、
1、2弦を第一関節と第二関節の間あたりで軽く触れてミュート

ギターのDセブンスコードの指板図(3弦7フレットをルート音とするハイコード・第三転回形)

第三転回形② (2弦ルート)

2弦3フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の第一関節あたり、または薬指の腹で軽く触れてミュート
6弦は人差し指の先で軽く触れてミュート

ギターのDセブンスコードの指板図(2弦3フレットをルート音とするハイコード・第三転回形)

第三転回形③ (2弦ルート)

2弦3フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の第二関節あたりで軽く触れてミュート
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート

ギターのDセブンスコードの指板図(2弦3フレットをルート音とするハイコード・第三転回形)

第三転回形④ (1弦ルート)

1弦10フレットをルート音とするハイコード
6弦ルート①から5、6弦の押弦を省略した押さえ方
1〜4弦を人差し指でセーハ
5弦は人差し指の先で軽く触れてミュート
6弦は鳴らないように弾く、または押弦していない薬指の腹で軽く触れてミュート

ギターのDセブンスコードの指板図(1弦10フレットをルート音とするハイコード・第三転回形)

▶ ギターコード一覧

ギターコード表の見方

D7(Dセブンス)コードの構成音

度数ルート音長3度完全5度短7度
構成音D
F
ファ
A
C
D7コードの構成音を五線譜で表記

D7のピアノコード

D7コードの構成音を鍵盤で表記
度数表記の読み方
R
P1
ルート音
完全1度
M2長2度m2短2度
M3長3度m3短3度
P4完全4度
♯4増4度
P5完全5度
♯5増5度♭5減5度
M6長6度m6短6度
M7長7度m7短7度
♭♭7減7度
P8完全8度
M9長9度
♯9増9度♭9短9度
P11完全11度
♯11増11度
M13長13度♭13短13度

▶ ギターコード一覧

ギターコード表の見方

画像(指板図やスケール表)は当サイトへリンクを張ってもらえれば転載OKです。

ABOUT ME
執筆者:稲垣 健太(ケンタトニック)
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

音楽関係の仕事の経験、ギター製作の経験、音楽教室に通った実体験をもとに、音楽に役立つ情報を発信。

■音楽歴
中学2年生の時にギターを始める
高校1年生の時にドラムを始める
大学で軽音楽部に所属し、ボーカル、ギター、ベース、ドラムを演奏
39歳からボイトレに通い始める
42歳でギタークラフトを始める
└2023年4月にギタークラフトの専門学校・ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA)に入学
└ギター製作やリペアの専門技術・専門知識を習得中

■音楽関連の仕事歴
[2006〜2009年]
大手CD・レコード販売店でロック、ジャズの仕入・販売を担当。
[2011年〜]
フリーランスのWebライター・Webディレクターとして開業。
大手音楽教室からの委託でボイトレサイトの運営、ボイトレ記事の執筆・編集に携わる。

■音楽教室の通い歴
[1995〜2000年まで]
某大手ギター教室に通う
[1997〜2002年まで]
某大手ドラム教室に通う
[2020年〜現在]
某大手音楽教室のボイトレ・話し方コースに通い中
ESPギタークラフトアカデミーにて月3回プロギタリストによる演奏授業を受講

■愛機
Stilblu #036 / #039 /#099
g'7 special(g7-TLT Type 2S)
Nashguitars S-57
Tom Anderson(Drop Top Classic -Deep Tobacco Fade)
TMG Gatton Thinline
Fender Custom Shop 1956 Stratocaster NOS
Gibson USA Exclusive Model / Les Paul Standard 60s Honey Lemon Burst

所有ギター一覧

■製作したギター
ギタークラフトアカデミー第1作目:
ポリゴンライン
ギタークラフトアカデミー第2作目:
Stand-Alone
ギタークラフトアカデミー第3作目:
Thin-Marauder


■好きなバンド
U2、Sigur Ros、THE 1975、Mr.Children、the band apart、くるり、SIAM SHADE、VAN HALEN

■ブログ
ギタークラフト製作日記
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