D7(9)コードの押さえ方をギターの指板図で9通り紹介しています。D7(9)とD9は同じコードです。Dmaj7(9)とD7(9)の違い、Dadd9とD7(9)の違いの解説と、D7(9)のコードトーン表(指板上の音の配置)の掲載もしていますので、ぜひコード学習の参考にしてください。

(ケンタトニック) ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA)2023年入学 ギター歴25年 ドラム歴10年
D7(9) / D9 コードとは
- D7(9)(Dセブンス・ナインス)は、四和音のD7に長9度のE(ミ)の音を加えたテンションコード
- D9(Dナインス)は、D7(9)を省略した表記
※D9は「7」の表記が省略されているが短7度の音を含む - Dから見てEは長2度でもあるが、コードネームをD2とは表記しない
四和音のD7に長9度を加えたテンションコードであるため「9」の表記を用いる - 構成音は「ルート・長3度・完全5度・短7度・長9度 (R・M3・P5・m7・M9)」
コードネームの表記
コードネームの表記は「D7(9)」か「D9」のいずれか
「◯7(9)」コードは、「7」の表記を省略した「◯9」がよく使われる
→ D7(9)ならD9と略記
三和音に9度の音を足す場合は◯add9と表記する
→Dadd9とD7(9)の違いを参照
| 表記の種類 | 読み方 |
|---|---|
| D7(9) | Dセブンス・ナインス |
| D9 | Dナインス |
Dmaj7(9)とD7(9)の違い
- Dmaj7(9):Dmaj7に長9度を加えたコード
- D7(9):D7に長9度を加えたコード
- テンションの長9度を加える点は同じだが、7度の音が長7度(メジャー7th)か短7度(マイナー7th)かが異なる
| コード名 | ルート音 | 長3度 | 完全5度 | 長7度 | 長9度 |
|---|---|---|---|---|---|
| Dmaj7(9) | D | F♯ | A | C♯ | E |
| コード名 | ルート音 | 長3度 | 完全5度 | 短7度 | 長9度 |
| D7(9) | D | F♯ | A | C | E |
Dmaj7(9)は以下の記事で詳しく解説

Dadd9とD7(9)の違い
- Dadd9:三和音のDメジャーに長9度を足した四和音のテンションコード
- D7(9):四和音のD7に長9度を足した五和音のテンションコード
| コード名 | ルート音 | 長3度 | 完全5度 | – | 長9度 |
|---|---|---|---|---|---|
| Dadd9 | D | F♯ | A | – | E |
| コード名 | ルート音 | 長3度 | 完全5度 | 短7度 | 長9度 |
| D7(9) | D | F♯ | A | C | E |
Dadd9は以下の記事で詳しく解説

D7(9) / D9 コードの押さえ方 (指板図) 一覧
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D7(9) / D9 の指板上の音の配置
ローコードの押さえ方
- ローコード(オープンコード):開放弦を含む押さえ方
- ハイコード:開放弦を含まない押さえ方
ローコード①
4弦は開放弦
5、6弦は押弦していない中指で軽く触れてミュート
ハイコードの押さえ方
6弦ルート①
■6弦10フレットをルート音とするハイコード
10フレットの1〜6弦を人指し指でセーハ
6弦ルート②
■6弦10フレットをルート音とするハイコード
6弦ルート①から5弦12フレットの押弦を省略した押さえ方
2〜4弦を人差し指でセーハ
5弦は中指で軽く触れてミュート
※2弦10フレットでAの音を押さえているので、5弦12フレットのAの音を省略しても響きは大きく変わらない
6弦ルート③
■6弦10フレットをルート音とするハイコード
3〜5弦を人差し指でセーハ
1弦は人差し指の付け根あたりで軽く触れてミュート
6弦ルート④
■6弦10フレットをルート音とするハイコード
2〜4弦を人差し指でセーハ
5弦は小指の腹で軽く触れてミュート
6弦ルート⑤
■6弦10フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の腹で軽く触れてミュート
5弦は薬指の腹で軽く触れてミュート
※完全5度のAの音を省略した押さえ方
5弦ルート①
■5弦5フレットをルート音とするハイコード
1〜3弦を人差し指でセーハ
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
5弦ルート②
■5弦5フレットをルート音とするハイコード
5弦ルート①から1弦5フレットの押弦を省略した押さえ方
1弦は人差し指の第二関節あたりで軽く触れてミュート
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
※完全5度のAの音を省略した押さえ方
5弦ルート①の押さえ方のセーハがきつい場合はこちらでも可
(完全5度を省略してもコードの響きに大きく影響しないため)
4弦ルート①
■4弦12フレットをルート音とするハイコード
5弦は中指の先で軽く触れてミュート
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
(可能であれば5、6弦とも親指でミュートしてしまっても構わない)
4弦ルート②(第一転回形)
■4弦12フレットをルート音とするハイコード
ルート音が4弦にある押さえ方(下記図の薬指の位置)
3〜5弦は人差し指でセーハ
1弦は人差し指の第二関節あたりでミュート
6弦は人差し指の先で軽く触れてミュート、または押弦していない中指で軽く触れてミュート
※D7(9)コードの第一転回形
この押さえ方の最低音は5弦9フレットのF♯であるが、
ルート音を4弦12フレットのDとする転回形のコード
F♯はルート音のDから見て長3度の音なので第一転回形となる
3弦ルート①(転回形)
■3弦7フレットをルート音とするハイコード
ルート音が3弦にある押さえ方
6弦は人差し指の先で軽く触れてミュート
※D7(9)コードの転回形
この押さえ方の最低音は5弦7フレットのEであるが、
ルート音を3弦7フレットのDとする転回形のコード
2弦ルート①(第一転回形)
■2弦3フレットをルート音とするローコード
ルート音が2弦にある押さえ方
5弦は中指の先で軽く触れてミュート
6弦は鳴らさないように弾く
※D7(9)コードの第一転回形
この押さえ方の最低音は4弦4フレットのF♯であるが、
ルート音を2弦3フレットのDとする転回形のコード
F♯はルート音のDから見て長3度の音なので第一転回形となる
1弦ルート①(第三転回形)
■1弦10フレットをルート音とするハイコード
ルート音が1弦にある押さえ方
5弦は薬指の先で軽く触れてミュート
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
※D7(9)コードの第三転回形
この押さえ方の最低音は4弦10フレットのCであるが、
ルート音を1弦10フレットのDとする転回形のコード
Cはルート音のDから見て短7度の音なので第三転回形となる
D7(9) / D9 コードの構成音
| 音程 | ルート音 | 長3度 | 完全5度 | 短7度 | 長9度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 構成音 | D レ | F♯ ファ♯ | A ラ | C ド | E ミ |
| 度数表記の読み方 | |||
|---|---|---|---|
| R P1 | ルート音 完全1度 | - | - |
| M2 | 長2度 | m2 | 短2度 |
| M3 | 長3度 | m3 | 短3度 |
| P4 | 完全4度 | - | - |
| ♯4 | 増4度 | - | - |
| P5 | 完全5度 | - | - |
| ♯5 | 増5度 | ♭5 | 減5度 |
| M6 | 長6度 | m6 | 短6度 |
| M7 | 長7度 | m7 | 短7度 |
| - | - | ♭♭7 | 減7度 |
| P8 | 完全8度 | - | - |
| M9 | 長9度 | - | - |
| ♯9 | 増9度 | ♭9 | 短9度 |
| P11 | 完全11度 | - | - |
| ♯11 | 増11度 | - | - |
| M13 | 長13度 | ♭13 | 短13度 |
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