FmMaj7(Fマイナー・メジャーセブンス)の押さえ方をギターの指板図で13通り紹介しています。FmMaj7の構成音の解説に加え、FmMaj7のコードトーン表も掲載していますので、ぜひコード学習の参考にしてください。
FmMaj7コードとは
- 三和音のFm(Fマイナー)に長7度(Maj7)の音を加えた四和音のコード
※ルート音のFから見て長7度はE - Fm7の短7度の音E♭が半音上がって長7度の音Eになったコードと覚えてもよい
- FmMaj7の読み方は「Fマイナー・メジャーセブンス」
※「m」がマイナー、「Maj」がメジャーを表す - 構成音は「ルート・短3度・完全5度・長7度 (R・m3・P5・M7)」
- 単体で使われることは少なく、半音ずつ移動するライン・クリシェなどで使われることが多い
コード名 | ルート音 | 短3度 | 完全5度 | – |
---|---|---|---|---|
Fm | F | A♭ | C | – |
コード名 | ルート音 | 短3度 | 完全5度 | 短7度 |
Fm7 | F | A♭ | C | E♭ |
コード名 | ルート音 | 短3度 | 完全5度 | 長7度 |
FmMaj7 | F | A♭ | C | E |
コードネームの表記
「m」「min」「-」は「minor」を省略した記号
「M」「Maj」「△」は「major」を省略した記号
Fマイナー・メジャー・セブンス の表記の種類 |
---|
FmMaj7 |
Fm(maj7) |
Fm△7 |
FmM7 |
Fmin(Maj7) |
F-(Maj7) |
FmMaj7コードの指板図一覧
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FmMaj7のコードトーン表(指板上の構成音の配置)
※コードトーン:三和音、四和音のコードの構成音
ローコードの押さえ方
- ローコード(オープンコード):開放弦を含む押さえ方
- ハイコード:開放弦を含まない押さえ方
ローコード①
5弦は人差し指の腹で軽く触れてミュート
1弦の開放弦(Eの音)をミュートしてもFmMaj7になるが、ミュートしにくいポジションなので鳴っても構わない
(FmMaj7の構成音のEの音は4弦2フレットでも鳴らしているため、1弦開放弦は鳴らなくても問題ない)
ローコード②
ローコード①から4弦2フレット(Eの音)の押弦を省略した押さえ方
ローコード①は1弦開放弦をミュートしてもFmMaj7が成立するが、この押さえ方は4弦2フレットの押弦を省略しているので1弦開放弦でEの音を鳴らす必要がある
4、5弦は人差し指の腹あたりで軽く触れてミュート
ローコード③
1弦は開放弦
5、6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
ハイコードの押さえ方
6弦ルート①
■6弦1フレットをルート音とするハイコード
1フレットの1〜6弦を人指し指でセーハ
(セーハ…1本の指で複数弦を同時に押さえる)
6弦ルート②
■6弦1フレットをルート音とするハイコード
2、3弦は人差し指でセーハ
1弦は人差し指の第一関節あたりで軽く触れてミュート
5弦は中指の腹で軽く触れてミュート
6弦ルート③
■6弦1フレットをルート音とするハイコード
6弦ルート②の6弦を親指で押さえる方法
1弦は人差し指の第二関節あたりでミュート、または押弦していない小指で軽く触れてミュート
5弦は親指の先あたりで触れてミュートする
5弦ルート①
■5弦8フレットをルート音とするハイコード
1〜5弦は人差し指でセーハ
6弦は人差し指の先で軽く触れてミュート
5弦ルート②
■5弦8フレットをルート音とするハイコード
5弦ルート①から1弦8フレット(Cの音)の押弦を省略した押さえ方
1弦は人差し指の第二関節あたりで軽く触れてミュート
6弦は人差し指の先で軽く触れてミュート
5弦ルート③
■5弦8フレットをルート音とするハイコード
4弦は人差し指の腹で軽く触れてミュート
6弦は人差し指の先で軽く触れてミュート
5弦ルート④
■5弦8フレットをルート音とするハイコード
人差し指は2、3弦をセーハしつつ、第二関節あたりで1弦に軽く触れてミュート
6弦は親指の腹で軽く触れてミュートするか、押弦していない中指で触れてミュート
4弦ルート①
■4弦3フレットをルート音とするハイコード
5弦は可能であれば小指の先で触れてミュート
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
3弦ルート①(第二転回形)
■3弦10フレットをルート音とするハイコード
5弦は可能であれば中指の先で軽く触れてミュート
6弦は鳴らないように弾く
※FmMaj7コードの第二転回形
この押さえ方の最低音は4弦10フレットのCであるが、
ルート音を3弦10フレットのFとする転回形のコード
Cはルート音のFから見て完全5度の音なので第二転回形となる
1弦ルート①(第三転回形)
■1弦1フレットをルート音とするハイコード
5、6弦は親で軽く触れてミュート
※FmMaj7コードの第三転回形
この押さえ方の最低音は4弦2フレットのEであるが、
ルート音を1弦1フレットのFとする転回形のコード
Fはルート音のEから見て長7度の音なので第三転回形となる
FmMaj7コードの構成音
音程 | ルート音 | 短3度 | 完全5度 | 長7度 |
---|---|---|---|---|
構成音 | F ファ | A♭ ラ♭ | C ド | E ミ |
度数表記の読み方 | |||
---|---|---|---|
R P1 | ルート音 完全1度 | – | – |
M2 | 長2度 | m2 | 短2度 |
M3 | 長3度 | m3 | 短3度 |
P4 | 完全4度 | – | – |
♯4 | 増4度 | – | – |
P5 | 完全5度 | – | – |
♯5 | 増5度 | ♭5 | 減5度 |
M6 | 長6度 | m6 | 短6度 |
M7 | 長7度 | m7 | 短7度 |
– | – | ♭♭7 | 減7度 |
P8 | 完全8度 | – | – |
M9 | 長9度 | – | – |
♯9 | 増9度 | ♭9 | 短9度 |
P11 | 完全11度 | – | – |
♯11 | 増11度 | – | – |
M13 | 長13度 | ♭13 | 短13度 |
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