Fメジャーコードの押さえ方をギターの指板図で23通り紹介しています。Fをルート音とした基本形に加え、ルート音以外が最低音になる転回形の指板図、Fメジャーの覚えやすい簡単な押さえ方（トライアド）、Fメジャーのコードトーン表（指板上の構成音の配置）も掲載しています。
Fメジャーコード(Fコード)とは
- Fメジャーコードは長3度＋短3度の積み重ねで構成される、
長三和音(メジャートライアド)。 - 長3度は半音4つ分の音程、短3度は半音3つ分の音程で、
FメジャーコードはF (ファ)A (ラ)C (ド)の3音で構成される。 - Fから数えて長3度＝半音4つ分の音程はA
Aから数えて短3度＝半音3つ分の音程はC
（Fから数えるとCは完全5度＝半音7つ分の音程） - Fメジャーコードの構成音
ルート音
（R）長3度
（M3）完全5度
（P5）F A C
Fコードとは
- ギターの「Fコード(エフ・コード)」は、Fメジャーコードを指す
タブ譜や譜面ではFメジャーを略記してFとだけ書かれることが多い
※マイナーコードの場合はFmと表記する - コードネームはFというようにルート音だけで表記することが多い
Fメジャー・コードのポイント
- 「3度」の音は明るい響き(メジャー)か暗い響き(マイナー)かを決める重要な要素
Fメジャー：F(ルート音)・A(長３度)・C(完全5度)
3度の音=AはFから見てメジャー3rd(長3度)なので明るい響きに
Fマイナー：F(ルート音)・A♭(短３度)・C(完全5度)
3度の音=A♭はFから見てマイナー3rd(短3度)なので暗い響きに - 音の重ね順は必ずしも構成音の順=FACの順でなくともよい
(各構成音は1つのコードで複数回使ってもよい)
6弦ルート①の音の並びは低音からFCFACF
5弦ルート②の音の並びは低音からFACFA
というようにそれぞれ音の並びが異なるが、
いずれもFメジャーコードの構成音が含まれている
また、構成音が複数回使われているのがわかる
Fマイナーコードは以下の記事で詳しく解説
Fメジャーコードの指板図一覧
全国のギター教室を地域別に紹介しています。レッスン料金の安さ・特徴が一目でわかる比較表や、最寄りの教室が探しやすい地図などから、自分に合ったギター教室を探せます。
覚えやすい簡単な押さえ方(トライアド)
Fメジャーコードのトライアドの転回形
- トライアド：3音で構成される三和音コード
- 転回形：ルート音以外が最低音となるコードの押さえ方
- 基本形：ルート音が最低音となる形
- 第一転回形：第三音を最低音に置いた形
- 第二転回形：第五音を最低音に置いた形
第一転回形
第二転回形
Fメジャーのコードトーン表（指板上の構成音の配置）
※コードトーン：三和音、四和音のコードの構成音
Fメジャースケールではなく、Fメジャーコードの構成音
ハイコードの押さえ方
- ローコード(オープンコード)：開放弦を含む押さえ方
- ハイコード：開放弦を含まない押さえ方
6弦ルート①
■6弦1フレットをルート音とするハイコード
1フレットの1〜6弦を人指し指でセーハ
（セーハ…1本の指で複数弦を同時に押さえる）
6弦ルート②
■6弦ルート①の別の押さえ方
6弦1フレットを親指で押さえる
1、2弦を人差し指でセーハ
6弦ルート③
■6弦ルート②を省略した押さえ方
Fコードをセーハしない押さえ方
6弦1フレットを親指で押さえる
1弦は人差し指の腹で軽く触れてミュート
6弦ルート④
■人差し指でルート音を押さえるパターン
上記、6弦ルート①から1弦1フレットと5弦3フレットの押弦を省略した押さえ方
1弦は人差し指の付け根あたりで軽く触れてミュート
5弦は人差し指の腹あたりで軽く触れてミュート
■中指でルート音を押さえるパターン
1弦は人差し指の腹あたりで軽く触れてミュート
5弦は中指の腹あたりで軽く触れてミュート
■親指でルート音を押さえるパターン
親指の付け根あたりで6弦を押弦しつつ、親指の腹で5弦に軽く触れてミュート
1弦は人差し指の腹あたりで軽く触れてミュート
6弦ルート⑤
■6弦13フレットをルート音とするハイコード
2、3、4弦は人差し指でセーハ
1弦は人差し指の第二関節あたりで軽く触れてミュート
6弦ルート⑥
■6弦ルート⑤を省略した押さえ方
5弦12フレットの押弦を省略
1弦は人差し指の第二関節あたりで軽く触れてミュート
5弦は小指の腹で軽く触れてミュート
5弦ルート①
■5弦8フレットをルート音とするハイコード
8フレットの1〜5弦を人指し指でセーハ
6弦はセーハしている人差し指の先で軽く触れてミュート
5弦ルート②
■5弦8フレットをルート音とするハイコード
中指、薬指、小指はCメジャーのローコードの形
6弦は人差し指の先で軽く触れてミュート
4弦ルート①
■6弦ルート①の押さえ方を省略した押さえ方
1、2弦は人差し指でセーハ
5、6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
4弦ルート②
■4弦3フレットをルート音とするハイコード
5弦は人差し指の先で軽く触れてミュート
6弦は鳴らないように弾く
4弦ルート③
■4弦ルート③を省略した押さえ方
2弦は人差し指の第二関節あたりで軽く触れてミュート
5弦は人差し指の先で軽く触れてミュート
6弦は親指の腹、または押弦していない中指で軽く触れてミュート
覚えやすい簡単な押さえ方(トライアド)
シンプルな押さえ方① (6弦ルート)
■6弦13フレットをルート音とするハイコード
1〜3弦は人差し指の第一関節から第二関節のあたりで軽く触れてミュート
シンプルな押さえ方② (5弦ルート)
■5弦8フレットをルート音とするハイコード
1、2弦は人差し指の腹あたりで軽く触れてミュート
6弦は親の腹あたりで軽く触れてミュート
シンプルな押さえ方③ (4弦ルート)
■4弦3フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の腹で軽く触れてミュート
5、6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
シンプルな押さえ方④ (3弦ルート)
■3弦10フレットをルート音とするハイコード
4弦は薬指の先で軽く触れてミュート
5、6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
Fメジャーのトライアドの第一転回形
最低音はAだが、ルート音をFとするFメジャーの転回形コード
Aはルート音のFから見て長3度の音なので第一転回形となる
- トライアド：3音で構成される三和音コード
- 転回形：ルート音以外が最低音となるコードの押さえ方
- 基本形：ルート音が最低音となる形
- 第一転回形：第三音を最低音に置いた形
- 第二転回形：第五音を最低音に置いた形
第一転回形① (4弦ルート)
■4弦3フレットをルート音とするハイコード
4、5弦を人差し指でセーハしつつ、
1〜3弦を人差し指の第一関節と第二関節の間あたりで軽く触れてミュート
第一転回形② (3弦ルート)
■3弦10フレットをルート音とするハイコード
3、4弦を人差し指でセーハしつつ、
1、2弦を人差し指の第一関節と第二関節の間あたりで軽く触れてミュート
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
第一転回形③ (2弦ルート)
■2弦6フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の第二関節あたりで軽く触れてミュート
5、6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
第一転回形④ (1弦ルート)
■1弦1フレットをルート音とするハイコード
1、2弦を人差し指でセーハ
4弦は中指の先で軽く触れてミュート
5、6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
Fメジャーのトライアドの第二転回形
最低音はCだが、ルート音をFとするFメジャーの転回形コード
Cはルート音のFから見て完全5度の音なので第二転回形となる
第二転回形① (5弦ルート)
■5弦8フレットをルート音とするハイコード
1〜3弦は人差し指の第一関節と第二関節の間あたりで軽く触れてミュート
第二転回形② (4弦ルート)
■4弦3フレットをルート音とするハイコード
1、2弦は人差し指の腹あたりで軽く触れてミュート
6弦は親指の腹あたりで軽く触れてミュート
第二転回形③ (3弦ルート)
■3弦10フレットをルート音とするハイコード
2〜4弦は中指・薬指・小指で押さえるとコードチェンジしやすい
または人差し指でまとめてセーハして押さえる
第二転回形④ (2弦ルート)
■2弦6フレットをルート音とするハイコード
4弦は人差し指の先で軽く触れてミュート
5、6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
Fメジャーコードの構成音
| 度数 | ルート音 | 長3度 | 完全5度 |
|---|---|---|---|
| 構成音 | F ファ | A ラ | C ド |
| 度数表記の読み方 | |||
|---|---|---|---|
| R P1 | ルート音 完全1度 | – | – |
| M2 | 長2度 | m2 | 短2度 |
| M3 | 長3度 | m3 | 短3度 |
| P4 | 完全4度 | – | – |
| ♯4 | 増4度 | – | – |
| P5 | 完全5度 | – | – |
| ♯5 | 増5度 | ♭5 | 減5度 |
| M6 | 長6度 | m6 | 短6度 |
| M7 | 長7度 | m7 | 短7度 |
| – | – | ♭♭7 | 減7度 |
| P8 | 完全8度 | – | – |
| M9 | 長9度 | – | – |
| ♯9 | 増9度 | ♭9 | 短9度 |
| P11 | 完全11度 | – | – |
| ♯11 | 増11度 | – | – |
| M13 | 長13度 | ♭13 | 短13度 |
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