Fmaj7コード(FM7コード)の押さえ方を指板図で23通り紹介しています。Fをルート音とした基本形に加え、ルート音以外が最低音になる転回形の指板図も掲載しています。各指板図に対応したギターコードのサンプル音も視聴できますので、コードの押さえ方や転回形による響きの違いを確認してみてください。
Fmaj7コード(Fメジャーセブンス)とは
- Fmaj7は、三和音のFメジャーに長7度のE音を加えた四和音のコード
- ルート音のFから見て長7度はE
※長7度:ルート音から数えて半音11個分の距離にある音 - Fmaj7の読み方は「Fメジャーセブンス」
- Fmaj7のように、長三和音(メジャーコード)に長7度の音を加えたコードを「長七の和音(ちょうしちのわおん)」と呼ぶ
- 構成音は「ルート・長3度・完全5度・長7度 (R・M3・P5・M7)」
コード名 | ルート音 | 長3度 | 完全5度 | – |
---|---|---|---|---|
Fメジャー | F | A | C | – |
コード名 | ルート音 | 長3度 | 完全5度 | 長7度 |
Fmaj7 | F | A | C | E |
コードネームの表記
コードネームの表記は「Fmaj7」「FM7」「F△7」など
「maj」「M」「△」は「Major」を省略した記号
いずれも「メジャー」と読む
Fメジャーセブンスの表記の種類 |
---|
Fmaj7 |
FM7 |
F△7 |
Fmaj7コードの指板図一覧
Fmaj7コードの指板図一覧(転回形)
- 転回形:ルート音以外が最低音となるコードの押さえ方
- 基本形:ルート音が最低音となる形
- 第一転回形:第三音を最低音に置いた形
- 第二転回形:第五音を最低音に置いた形
- 第三転回形:第七音を最低音に置いた形
第一転回形
第二転回形
第三転回形
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Fmaj7のコードトーン表(指板上の構成音の配置)
※コードトーン:三和音、四和音のコードの構成音
ローコードの押さえ方
- ローコード(オープンコード):開放弦を含む押さえ方
- ハイコード:開放弦を含まない押さえ方
ローコード①
1弦は開放弦
5、6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
Fmaj7のローコード①のギターコードの響きを聴く
ハイコードの押さえ方
6弦ルート①
■6弦1フレットをルート音とするハイコード
1フレットの1〜6弦を人指し指でセーハ
Fmaj7の6弦ルート①のギターコードの響きを聴く
6弦ルート②
■6弦1フレットをルート音とするハイコード(省略形) その1
6弦ルート①の押さえ方を省略した形
ジャズなどでよく使われる押さえ方
1弦は人差し指の付け根あたりで、5弦は人差し指の腹あたりでミュート
■6弦1フレットをルート音とするハイコード(省略形) その2
6弦1フレット(ルート音)を中指で、2弦1フレットを人差し指で押さえるバージョン
Fmaj7の6弦ルート②のギターコードの響きを聴く
6弦ルート③
■6弦13フレットをルート音とするハイコード
1、2弦は人差し指の第二関節あたりで軽く触れてミュート
※完全5度のCの音を省略した押さえ方
Fmaj7の6弦ルート③のギターコードの響きを聴く
5弦ルート①
■5弦8フレットをルート音とするハイコード
8フレットの1〜5弦を人差し指でセーハ
(セーハ…1本の指で複数弦を同時に押さえる)
6弦は人差し指の先で軽く触れてミュート
中指、薬指、小指はAmaj7のローコードの形
Fmaj7の5弦ルート①のギターコードの響きを聴く
5弦ルート②
■5弦8フレットをルート音とするハイコード
5フレットの1〜3弦を人差し指でセーハ
6弦は中指の腹で軽く触れてミュート
Fmaj7の5弦ルート②のギターコードの響きを聴く
5弦ルート③
■5弦8フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の第二関節あたりでミュート
6弦は中指の先で軽く触れてミュート
※完全5度のCの音を省略した押さえ方
Fmaj7の5弦ルート③のギターコードの響きを聴く
4弦ルート①
■4弦15フレットをルート音とするハイコード
5、6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
Fmaj7の4弦ルート①のギターコードの響きを聴く
4弦ルート②
■4弦3フレットをルート音とするハイコード
5フレットの1〜3弦を薬指でセーハ
5弦は人差し指の腹で軽く触れてミュート
または押弦してない中指で5、6弦に軽く触れてミュート
Fmaj7の4弦ルート②のギターコードの響きを聴く
Fmaj7の第一転回形
最低音はAだが、ルート音をFとするFmaj7の転回形コード
Aはルート音のFから見て長3度の音なので第一転回形となる
- 転回形:ルート音以外が最低音となるコードの押さえ方
- 基本形:ルート音が最低音となる形
- 第一転回形:第三音を最低音に置いた形
- 第二転回形:第五音を最低音に置いた形
- 第三転回形:第七音を最低音に置いた形
第一転回形① (4弦ルート)
■4弦3フレットをルート音とするハイコード
1、2弦は人差し指の第一関節と第二関節あたりで軽く触れてミュート
第一転回形① (4弦ルート)のギターコードの響きを聴く
第一転回形② (3弦ルート)
■3弦10フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の第一関節あたりで軽く触れてミュート
6弦は中指の先で軽く触れてミュート
第一転回形② (3弦ルート)のギターコードの響きを聴く
第一転回形③ (3弦ルート)
■3弦10フレットをルート音とするハイコード
4弦は中指の腹で軽く触れてミュート
6弦は中指の先で軽く触れてミュート
第一転回形③ (3弦ルート)のギターコードの響きを聴く
第一転回形④ (2弦ルート)
■2弦6フレットをルート音とするハイコード
5弦は中指の先で軽く触れてミュート
6弦は鳴らさないように弾く
第一転回形④ (2弦ルート)のギターコードの響きを聴く
第一転回形⑤ (1弦ルート)
■1弦13フレットをルート音とするハイコード
3弦は人差し指の第一関節あたりで軽く触れてミュート
6弦は人差し指の先で、または親指の腹で軽く触れてミュート
第一転回形⑤ (1弦ルート)のギターコードの響きを聴く
Fmaj7の第二転回形
最低音はCだが、ルート音をFとするFmaj7の転回形コード
Cはルート音のFから見て完全5度の音なので第二転回形となる
第二転回形① (5弦ルート)
■5弦8フレットをルート音とするハイコード
1、2弦は人差し指の第一関節あたりで軽く触れてミュート
第二転回形① (5弦ルート)のギターコードの響きを聴く
第二転回形② (4弦ルート)
■4弦3フレットをルート音とするハイコード
1弦は小指の腹で軽く触れてミュート
6弦は(可能であれば)中指の先で軽く触れてミュート
第二転回形② (4弦ルート)のギターコードの響きを聴く
第二転回形③ (4弦ルート)
■4弦3フレットをルート音とするハイコード
4、5弦は人差し指でセーハ
3弦は人差し指の第一関節あたりで軽く触れてミュート
6弦は人差し指の先で、または押弦していない中指で軽く触れてミュート
第二転回形③ (4弦ルート)のギターコードの響きを聴く
第二転回形④ (3弦ルート)
■3弦10フレットをルート音とするハイコード
5弦は人差し指の先で軽く触れてミュート
6弦は鳴らさないように弾く、または押弦していない中指で軽く触れてミュート
第二転回形④ (3弦ルート)のギターコードの響きを聴く
第二転回形⑤ (2弦ルート)
■2弦6フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の腹で軽く触れてミュート
5弦は薬指の腹で軽く触れてミュート
第二転回形⑤ (2弦ルート)のギターコードの響きを聴く
Fmaj7の第三転回形
最低音はEだが、ルート音をFとするFmaj7の転回形コード
Eはルート音のFから見て長7度の音なので第三転回形となる
第三転回形① (3弦ルート)
■3弦10フレットをルート音とするハイコード
人差し指は3、4弦の10フレットをセーハしつつ、
1、2弦を第一関節と第二関節の間あたりで軽く触れてミュート
第三転回形① (3弦ルート)のギターコードの響きを聴く
第三転回形② (2弦ルート)
■2弦6フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の第一関節あたりで軽く触れてミュート
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
第三転回形② (2弦ルート)のギターコードの響きを聴く
第三転回形③ (2弦ルート)
■2弦6フレットをルート音とするハイコード
3弦は人差し指の先、または薬指の腹で軽く触れてミュート
6弦は中指の先で、または親指の腹で軽く触れてミュート
第三転回形③ (2弦ルート)のギターコードの響きを聴く
第三転回形④ (1弦ルート)
■1弦1フレットをルート音とするハイコード
6弦ルート①から5、6弦の押弦を省略した押さえ方
1、2弦を人差し指でセーハ
5、6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
第三転回形④ (1弦ルート)のギターコードの響きを聴く
Fmaj7の構成音・ピアノコード
度数 | ルート音 | 長3度 | 完全5度 | 長7度 |
---|---|---|---|---|
構成音 | F ファ | A ラ | C ド | E ミ |
度数表記の読み方 | |||
---|---|---|---|
R P1 | ルート音 完全1度 | – | – |
M2 | 長2度 | m2 | 短2度 |
M3 | 長3度 | m3 | 短3度 |
P4 | 完全4度 | – | – |
♯4 | 増4度 | – | – |
P5 | 完全5度 | – | – |
♯5 | 増5度 | ♭5 | 減5度 |
M6 | 長6度 | m6 | 短6度 |
M7 | 長7度 | m7 | 短7度 |
– | – | ♭♭7 | 減7度 |
P8 | 完全8度 | – | – |
M9 | 長9度 | – | – |
♯9 | 増9度 | ♭9 | 短9度 |
P11 | 完全11度 | – | – |
♯11 | 増11度 | – | – |
M13 | 長13度 | ♭13 | 短13度 |
画像(指板図やスケール表)は当サイトへリンクを張ってもらえれば転載OKです。