Dadd9コード (Dアドナインス) の押さえ方をギターの指板図で13通り紹介しています。Dadd9の構成音、Dadd9とDsus2の違いの解説に加え、Dadd9の指板上の音の配置を掲載していますので、ぜひコード学習の参考にしてください。
Dadd9コード(Dアドナインス)とは
- Dメジャーの三和音に、長9度(ナインス)の音を加えたコード
- コード表記はDdd9、D(add9)など
- 「add」は「加える」や「追加する」という意味で、コードでは「add9」=「9度を追加する」という意味になる
- Dadd9は「Dメジャー」に「add9」=「長9度を追加」したもので、「D7」に「長9度を追加」したD9とは別のコード
※D9はD7(9)を省略した表記 - Dadd9のように三和音に長9度を加える場合に「add」の表記を使う
- 構成音は「ルート・長3度・完全5度・長9度 (R・M3・P5・M9)」
Dadd9とDsus2の違い
- Dsus2(サスツー)は、長3度をサスペンデッド(sus)して長2度にしたコードで、構成音に長3度のF♯の音を含まない(Dadd9には長3度が含まれる)
- Dadd9は三和音にテンションの長9度を加えるテンションコードだが、Dsus2は長3度の代わりに長2度を使うsus系コードであるためテンションコードとは言わない
- Dadd9から長3度の音を省略した場合はDadd9(omit3)と表記するのが正確
=Dadd9(omit3)とDsus2は構成音が同じ
※susは「吊るす」を意味する「suspended(サスペンデッド)」の略
※omit(オミット)は「抜く」「省略する」という意味
※omit3=「3度の音を抜く」という意味
コード名 | ルート音 | 長3度 | 完全5度 | – |
---|---|---|---|---|
Dメジャー | D | F♯ | A | – |
コード名 | ルート音 | 長3度 | 完全5度 | 長9度 |
Dadd9 | D | F♯ | A | E |
コード名 | ルート音 | 長2度 | 完全5度 | – |
Dsus2 | D | E | A | – |
Dadd9とDmaj9の違いは以下の記事で解説
Dadd9コードの指板図一覧
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Dadd9の指板上の音の配置
ローコードの押さえ方
- ローコード(オープンコード):開放弦を含む押さえ方
- ハイコード:開放弦を含まない押さえ方
ローコード① Dsus2 / Dadd9(omit3)
以下の押さえ方はDadd9と表記されることがあるが、
Dadd9の構成音の長3度F♯の音が含まれていないため、
3度の音を2度(=9度の音と同じ)にサスペンデッド(sus)したと解釈し、
コード名はDsus2、またはDadd9(omit3)と表記するほうが正確と言える
※omit(オミット)は「抜く」「省略する」という意味
※omit3=「3度の音を抜く」という意味
ローコード②
1弦は開放弦(弦を押さえない)
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
Dsus2 / Dadd9(omit3)のローコードに長3度の音F♯を加えた押さえ方
こちらは構成音はルート音D・長3度F♯・完全5度A・長9度EなのでDadd9となる
ローコード③(第一転回形)
ローコード②を小指で5弦5フレットを押さえるのがきつい時は省略可能
ただし、こちらはDadd9コードの第一転回形となる
※Dadd9コードの第一転回形
この押さえ方の最低音は4弦4フレットのF♯であるが、
ルート音を2弦3フレットのDとする転回形のコード
F♯はルート音のDから見て3度の音なので第一転回形となる
ハイコードの押さえ方
6弦ルート①
■6弦10フレットをルート音とする押さえ方
1弦は人差し指の付け根あたりで軽く触れてミュート
4弦は人差し指の腹あたりで軽く触れてミュート
6弦ルート②
■6弦10フレットをルート音とする押さえ方
1、2弦は人差し指の第二関節あたりで軽く触れてミュート
6弦ルート③
■6弦10フレットをルート音とする押さえ方
人差し指で2、3、4弦をセーハしつつ、1弦をミュート
5弦は人差し指の先か小指の腹で軽く触れてミュート
6弦ルート④
■6弦10フレットをルート音とする押さえ方
1、2弦は人差し指の第二関節の下あたりで軽く触れてミュート
5弦ルート① Dsus2 / Dadd9(omit3)
こちらもDadd9と表記されることがあるが、
ローコード① Dsus2 / Dadd9(omit3)と同じく長3度F♯が含まれないので、
コード名はDsus2、またはDadd9(omit3)となる
5弦ルート②
■5弦5フレットをルート音とする押さえ方
1〜5弦を人差し指でセーハする
6弦は人差し指の先で軽く触れてミュート
※中指、薬指、小指はCadd9のローコードの形
5弦ルート③
5弦ルート②の省略形
1弦2フレットの押弦を省略した押さえ方
1弦は小指の腹か中指の付け根で軽く触れてミュート
6弦は中指の先か、親指の腹で軽く触れてミュート
5弦ルート④
■5弦5フレットをルート音とする押さえ方
1弦は人差し指の第二関節あたりで軽く触れてミュート
6弦は人差し指の先で軽く触れてミュート
4弦ルート①
■4弦12フレットをルート音とする押さえ方
5、6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
※親指で6弦10フレットのDを押さえても良い
4弦ルート② Dsus2 / Dadd9(omit3)
■4弦12フレットをルート音とする押さえ方
ローコード① Dsus2 / Dadd9(omit3)の1オクターブ上(12音上)の押さえ方
Dadd9コードの構成音
度数 | ルート音 | 長3度 | 完全5度 | 長9度 |
---|---|---|---|---|
構成音 | D レ | F♯ ファ♯ | A ラ | E ミ |
度数表記の読み方 | |||
---|---|---|---|
R P1 | ルート音 完全1度 | – | – |
M2 | 長2度 | m2 | 短2度 |
M3 | 長3度 | m3 | 短3度 |
P4 | 完全4度 | – | – |
♯4 | 増4度 | – | – |
P5 | 完全5度 | – | – |
♯5 | 増5度 | ♭5 | 減5度 |
M6 | 長6度 | m6 | 短6度 |
M7 | 長7度 | m7 | 短7度 |
– | – | ♭♭7 | 減7度 |
P8 | 完全8度 | – | – |
M9 | 長9度 | – | – |
♯9 | 増9度 | ♭9 | 短9度 |
P11 | 完全11度 | – | – |
♯11 | 増11度 | – | – |
M13 | 長13度 | ♭13 | 短13度 |
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