Dメジャーコードの押さえ方をギターの指板図で24通り紹介しています。Dをルート音とした基本形に加え、ルート音以外が最低音になる転回形の指板図、Dメジャーの覚えやすい簡単な押さえ方(トライアド)、Dメジャーのコードトーン表(指板上の構成音の配置)も掲載しています。
Dメジャーコードとは
- Dメジャーコードは長3度+短3度の積み重ねで構成される、
長三和音(メジャートライアド)。 - 長3度は半音4つ分の音程、短3度は半音3つ分の音程で、
DメジャーコードはD F♯ Aの3音で構成される。 - Dから見て長3度=半音4つ分の音程はF♯
F♯から見て短3度=半音3つ分の音程はA
(Dから見るとAは完全5度=半音7つ分の音程) - Dメジャーコードの構成音
ルート音
(R)長3度
(M3)完全5度
(P5)D F♯ A
Dコードとは
- ギターの「Dコード(ディー・コード)」は、Dメジャーコードを指す
タブ譜や譜面ではDメジャーを略記してDとだけ書かれることが多い
※マイナーコードの場合はDmと表記する - コードネームはDというようにルート音だけで表記することが多い
Dメジャー・コードのポイント
- 「3度」の音は明るい響き(メジャー)か暗い響き(マイナー)かを決める重要な要素
Dメジャー:D(ルート音)・F♯(長3度)・A(完全5度)
3度の音=F♯はDから見てメジャー3rd(長3度)なので明るい響きに
Dマイナー:D(ルート音)・F(短3度)・A(完全5度)
3度の音=FはDから見てマイナー3rd(短3度)なので暗い響きに - 音の重ね順は必ずしも構成音の順=DF♯Aの順でなくともよい
(各構成音は1つのコードで複数回使ってもよい)
ローコード①の音の並びは低音からDADF♯
5弦ルート②の音の並びは低音からDF♯ADF♯
というようにそれぞれ音の並びが異なるが、
いずれもDメジャーコードの構成音が含まれている
また、構成音が複数回使われているのがわかる
Dマイナーコードは以下の記事で詳しく解説
Dメジャーコードの指板図一覧
全国のギター教室を地域別に紹介しています。レッスン料金の安さ・特徴が一目でわかる比較表や、最寄りの教室が探しやすい地図などから、自分に合ったギター教室を探せます。
覚えやすい簡単な押さえ方(トライアド)
Dメジャーコードのトライアドの転回形
- トライアド:3音で構成される三和音コード
- 転回形:ルート音以外が最低音となるコードの押さえ方
- 基本形:ルート音が最低音となる形
- 第一転回形:第三音を最低音に置いた形
- 第二転回形:第五音を最低音に置いた形
第一転回形
第二転回形
Dメジャーのコードトーン表(指板上の構成音の配置)
※コードトーン:三和音、四和音のコードの構成音
Dメジャースケールではなく、Dメジャーコードの構成音
ローコードの押さえ方
- ローコード(オープンコード):開放弦を含む押さえ方
- ハイコード:開放弦を含まない押さえ方
ローコード①
4弦は開放弦(弦を押さえない)
5弦と6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
ハイコードの押さえ方
6弦ルート①
■6弦10フレットをルート音とするハイコード
10フレットの1〜6弦を人指し指でセーハ
(セーハ…1つの指で複数の弦を押さえる)
6弦ルート②
■6弦ルート①の別の押さえ方
6弦10フレットを親指で押さえる
1、2弦を人差し指でセーハ
6弦ルート③
■6弦ルート②を省略した押さえ方
セーハしない押さえ方
6弦10フレットを親指で押さえる
1弦は人差し指の腹で軽く触れてミュート
6弦ルート④
■人差し指でルート音を押さえるパターン
上記、6弦ルート①から1弦10フレットと5弦12フレットの押弦を省略した押さえ方
1弦は人差し指の付け根あたりで軽く触れてミュート
5弦は人差し指の腹あたりで軽く触れてミュート
■中指でルート音を押さえるパターン
1弦は人差し指の腹あたりで軽く触れてミュート
5弦は中指の腹あたりで軽く触れてミュート
■親指でルート音を押さえるパターン
親指の付け根あたりで6弦を押弦しつつ、親指の腹で5弦に軽く触れてミュート
1弦は人差し指の腹あたりで軽く触れてミュート
6弦ルート⑤
■6弦10フレットをルート音とするハイコード
2、3、4弦は人差し指でセーハ
1弦は人差し指の第二関節あたりで軽く触れてミュート
6弦ルート⑥
■6弦ルート⑤を省略した押さえ方
5弦9フレットの押弦を省略
1弦は人差し指の第二関節あたりで軽く触れてミュート
5弦は小指の腹で軽く触れてミュート
5弦ルート①
■5弦5フレットをルート音とするハイコード
5フレットの1〜5弦を人差し指でセーハ
6弦はセーハしている人差し指の先で軽く触れてミュート
5弦ルート②
■5弦5フレットをルート音とするハイコード
6弦は人差し指の先で軽く触れてミュート
中指、薬指、人差し指はCメジャーのローコードの形
4弦ルート①
■6弦ルート①の押さえ方を省略した押さえ方
1、2弦は人差し指でセーハ
5、6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
4弦ルート②
■ローコード②の1オクターブ上(12音上)の押さえ方
5弦は人差し指の先で軽く触れてミュート
6弦は鳴らないように弾く
4弦ルート③
■4弦ルート③を省略した押さえ方
2弦は人差し指の第二関節あたりで軽く触れてミュート
5弦は人差し指の先で軽く触れてミュート
6弦は親指の腹、または押弦していない中指で軽く触れてミュート
覚えやすい簡単な押さえ方(トライアド)
シンプルな押さえ方① (6弦ルート)
■6弦10フレットをルート音とするハイコード
1〜3弦は人差し指の第一関節から第二関節のあたりで軽く触れてミュート
シンプルな押さえ方② (5弦ルート)
■5弦5フレットをルート音とするハイコード
1、2弦は人差し指の腹あたりで軽く触れてミュート
6弦は親の腹あたりで軽く触れてミュート
シンプルな押さえ方③ (4弦ルート)
■4弦12フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の腹で軽く触れてミュート
5、6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
シンプルな押さえ方④ (3弦ルート)
■3弦7フレットをルート音とするハイコード
4弦は薬指の先で軽く触れてミュート
5、6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
Dメジャーのトライアドの第一転回形
最低音はF♯だが、ルート音をDとするDメジャーの転回形コード
F♯はルート音のDから見て長3度の音なので第一転回形となる
- トライアド:3音で構成される三和音コード
- 転回形:ルート音以外が最低音となるコードの押さえ方
- 基本形:ルート音が最低音となる形
- 第一転回形:第三音を最低音に置いた形
- 第二転回形:第五音を最低音に置いた形
第一転回形① (4弦ルート)
■4弦12フレットをルート音とするハイコード
4、5弦を人差し指でセーハしつつ、
1〜3弦を人差し指の第一関節と第二関節の間あたりで軽く触れてミュート
第一転回形② (3弦ルート)
■3弦7フレットをルート音とするハイコード
3、4弦を人差し指でセーハしつつ、
1、2弦を人差し指の第一関節と第二関節の間あたりで軽く触れてミュート
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
第一転回形③ (2弦ルート)
■2弦3フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の第二関節あたりで軽く触れてミュート
5、6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
第一転回形④ (1弦ルート)
■1弦10フレットをルート音とするハイコード
1、2弦を人差し指でセーハ
4弦は中指の先で軽く触れてミュート
5、6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
Dメジャーのトライアドの第二転回形
最低音はAだが、ルート音をDとするDメジャーの転回形コード
Aはルート音のDから見て完全5度の音なので第二転回形となる
第二転回形① (5弦ルート)
■5弦5フレットをルート音とするハイコード
1〜3弦は人差し指の第一関節と第二関節の間あたりで軽く触れてミュート
第二転回形② (4弦ルート)
■4弦12フレットをルート音とするハイコード
1、2弦は人差し指の腹あたりで軽く触れてミュート
6弦は親指の腹あたりで軽く触れてミュート
第二転回形③ (3弦ルート)
■3弦7フレットをルート音とするハイコード
2〜4弦は中指・薬指・小指で押さえるとコードチェンジしやすい
または人差し指でまとめてセーハして押さえる
第二転回形④ (2弦ルート)
■2弦3フレットをルート音とするハイコード
4弦は人差し指の先で軽く触れてミュート
5、6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
Dメジャーコードの構成音
度数 | ルート音 | 長3度 | 完全5度 |
---|---|---|---|
構成音 | D | F♯ | A |
度数表記の読み方 | |||
---|---|---|---|
R P1 | ルート音 完全1度 | – | – |
M2 | 長2度 | m2 | 短2度 |
M3 | 長3度 | m3 | 短3度 |
P4 | 完全4度 | – | – |
♯4 | 増4度 | – | – |
P5 | 完全5度 | – | – |
♯5 | 増5度 | ♭5 | 減5度 |
M6 | 長6度 | m6 | 短6度 |
M7 | 長7度 | m7 | 短7度 |
– | – | ♭♭7 | 減7度 |
P8 | 完全8度 | – | – |
M9 | 長9度 | – | – |
♯9 | 増9度 | ♭9 | 短9度 |
P11 | 完全11度 | – | – |
♯11 | 増11度 | – | – |
M13 | 長13度 | ♭13 | 短13度 |
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