G7(9)コードの押さえ方をギターの指板図で13通り紹介しています。G7(9)とG9は同じコードです。Gmaj7(9)とG7(9)の違い、Gadd9とG7(9)の違いの解説と、G7(9)のコードトーン表(指板上の音の配置)の掲載もしていますので、ぜひコード学習の参考にしてください。
G7(9) / G9 コードとは
- G7(9)(Gセブンス・ナインス)は、四和音のG7に長9度のA(ラ)の音を加えたテンションコード
- G9(Gナインス)は、G7(9)を省略した表記
※G9は「7」の表記が省略されているが短7度の音を含む - Gから見てAは長2度でもあるが、コードネームをG2とは表記しない
四和音のG7に長9度を加えたテンションコードであるため「9」の表記を用いる - 構成音は「ルート・長3度・完全5度・短7度・長9度 (R・M3・P5・m7・M9)」
コードネームの表記
コードネームの表記は「G7(9)」か「G9」のいずれか
「◯7(9)」コードは、「7」の表記を省略した「◯9」がよく使われる
→ G7(9)ならG9と略記
三和音に9度の音を足す場合は◯add9と表記する
→Gadd9とG7(9)の違いを参照
表記の種類 | 読み方 |
---|---|
G7(9) | Gセブンス・ナインス |
G9 | Gナインス |
Gmaj7(9)とG7(9)の違い
- Gmaj7(9):Gmaj7に長9度を加えたコード
- G7(9):G7に長9度を加えたコード
- テンションの長9度を加える点は同じだが、7度の音が長7度(メジャー7th)か短7度(マイナー7th)かが異なる
コード名 | ルート音 | 長3度 | 完全5度 | 長7度 | 長9度 |
---|---|---|---|---|---|
Gmaj7(9) | G | B | D | F♯ | A |
コード名 | ルート音 | 長3度 | 完全5度 | 短7度 | 長9度 |
G7(9) | G | B | D | F | A |
Gmaj7(9)は以下の記事で詳しく解説
Gadd9とG7(9)の違い
- Gadd9:三和音のGメジャーに長9度を足した四和音のテンションコード
- G7(9):四和音のG7に長9度を足した五和音のテンションコード
コード名 | ルート音 | 長3度 | 完全5度 | – | 長9度 |
---|---|---|---|---|---|
Gadd9 | G | B | D | – | A |
コード名 | ルート音 | 長3度 | 完全5度 | 短7度 | 長9度 |
G7(9) | G | B | D | F | A |
Gadd9は以下の記事で詳しく解説
G7(9) / G9 コードの押さえ方 (指板図) 一覧
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G7(9) / G9 の指板上の音の配置
ローコードの押さえ方
- ローコード(オープンコード):開放弦を含む押さえ方
- ハイコード:開放弦を含まない押さえ方
ローコード①
2、3、4、5弦は開放弦
ローコード②
2、4、5弦は開放弦
ローコード③
2、5弦は開放弦
5弦開放弦のAは鳴っても鳴らなくても構わない
(長9度の音=Aは3弦2フレットでも押弦しているため)
ローコード④
2弦は開放弦
1弦は人差し指の付け根あたりで軽く触れてミュート
※完全5度のCの音を省略した押さえ方
ハイコードの押さえ方
6弦ルート①
■6弦3フレットをルート音とするハイコード
3フレットの1〜6弦を人指し指でセーハ
6弦ルート②
■6弦3フレットをルート音とするハイコード
6弦ルート①から5弦5フレットの押弦を省略した押さえ方
2〜4弦を人差し指でセーハ
5弦は中指で軽く触れてミュート
※2弦3フレットでDの音を押さえているので、5弦5フレットのDの音を省略しても響きは大きく変わらない
6弦ルート③
■6弦3フレットをルート音とするハイコード
3〜5弦を人差し指でセーハ
1弦は人差し指の付け根あたりで軽く触れてミュート
6弦ルート④
■6弦15フレットをルート音とするハイコード
1弦は人差し指の腹で軽く触れてミュート
5弦は薬指の腹で軽く触れてミュート
※完全5度のCの音を省略した押さえ方
5弦ルート①
■5弦10フレットをルート音とするハイコード
1〜3弦を人差し指でセーハ
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
5弦ルート②
■5弦10フレットをルート音とするハイコード
5弦ルート①から1弦10フレットの押弦を省略した押さえ方
1弦は人差し指の第二関節あたりで軽く触れてミュート
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
※完全5度のCの音を省略した押さえ方
5弦ルート①の押さえ方のセーハがきつい場合はこちらでも可
(完全5度を省略してもコードの響きに大きく影響しないため)
4弦ルート①
■4弦5フレットをルート音とするハイコード
5弦は中指の先で軽く触れてミュート
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
(可能であれば5、6弦とも親指でミュートしてしまっても構わない)
4弦ルート②(第一転回形)
■4弦5フレットをルート音とするハイコード
ルート音が4弦にある押さえ方(下記図の薬指の位置)
3〜5弦は人差し指でセーハ
1弦は人差し指の第二関節あたりでミュート
6弦は人差し指の先で軽く触れてミュート、または押弦していない中指で軽く触れてミュート
※G7(9)コードの第一転回形
この押さえ方の最低音は5弦2フレットのBであるが、
ルート音を4弦5フレットのGとする転回形のコード
Bはルート音のGから見て長3度の音なので第一転回形となる
3弦ルート①(転回形)
■3弦12フレットをルート音とするハイコード
ルート音が3弦にある押さえ方
6弦は人差し指の先で軽く触れてミュート
※G7(9)コードの転回形
この押さえ方の最低音は5弦12フレットのAであるが、
ルート音を3弦12フレットのGとする転回形のコード
2弦ルート①(第一転回形)
■2弦8フレットをルート音とするハイコード
ルート音が2弦にある押さえ方
5弦は薬指の先で軽く触れてミュート
6弦は鳴らさないように弾く
※G7(9)コードの第一転回形
この押さえ方の最低音は4弦9フレットのBであるが、
ルート音を2弦8フレットのGとする転回形のコード
Bはルート音のGから見て長3度の音なので第一転回形となる
1弦ルート①(第三転回形)
■1弦3フレットをルート音とするローハイコード
ルート音が1弦にある押さえ方
2弦は開放弦
5弦は中指の先で軽く触れてミュート
6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
※G7(9)コードの第三転回形
この押さえ方の最低音は4弦3フレットのFであるが、
ルート音を1弦3フレットのGとする転回形のコード
Fはルート音のGから見て短7度の音なので第三転回形となる
G7(9) / G9 コードの構成音
音程 | ルート音 | 長3度 | 完全5度 | 短7度 | 長9度 |
---|---|---|---|---|---|
構成音 | G ソ | B シ | D レ | F ファ | A ラ |
度数表記の読み方 | |||
---|---|---|---|
R P1 | ルート音 完全1度 | – | – |
M2 | 長2度 | m2 | 短2度 |
M3 | 長3度 | m3 | 短3度 |
P4 | 完全4度 | – | – |
♯4 | 増4度 | – | – |
P5 | 完全5度 | – | – |
♯5 | 増5度 | ♭5 | 減5度 |
M6 | 長6度 | m6 | 短6度 |
M7 | 長7度 | m7 | 短7度 |
– | – | ♭♭7 | 減7度 |
P8 | 完全8度 | – | – |
M9 | 長9度 | – | – |
♯9 | 増9度 | ♭9 | 短9度 |
P11 | 完全11度 | – | – |
♯11 | 増11度 | – | – |
M13 | 長13度 | ♭13 | 短13度 |
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