ステンレス弦とは
一般的なエレキギターの弦はニッケル素材でできているものがほとんどだが、ステンレス弦はその名の通りステンレス(クロムと銅を主とした合金)でできたエレキギター弦。ニッケル弦と比較して硬く、錆に強いことから耐久性が高いのが特徴。
ステンレス弦のメリット
- 耐久性が高く、長持ち
- ブライトなサウンド
- 金属アレルギー対策になる
耐久性が高く、長持ち
ステンレス弦の最大の特徴は耐久性の高さにある。ニッケル弦は手の汗によって錆びてしまうが、ステンレスは錆びに非常に強いため、その分丈夫で長持ち。良い状態を長くキープできるので、サウンドが長期間劣化しにくいのはもちろん、弦交換の手間も少なく、コスパも良い。
また、硬さもあるので弦が切れにくいというのも長く使える要因の一つとなる。
ブライトなサウンド
硬さのあるステンレス弦は、サウンド自体も硬質でブライトなサウンドになる。パリっとしたシャープなサウンドは、カッティングのようなキレの良さを求めるプレイに向いている。
金属アレルギー対策になる
ニッケルは金属アレルギーの中でも最も多いと言われる金属であるため、スタンダードなニッケル弦がアレルギーのために使えないという人も少なくない。その解決策としてニッケルが含まれていないステンレス弦を使うという方法が有効となる。
ギターの金属アレルギーについては↓の記事で。
ステンレス弦のデメリット
- フレットの摩耗が激しい
- 滑りにくい
- シャリシャリ感のあるサウンド
フレットの摩耗が激しい
ステンレス弦はニッケル弦と比べると硬いため、フレットの消耗が早くなってしまう。フレットの減りが気になるなら、同じステンレスのステンレスフレットに交換するという対策もある。
滑りにくい
ステンレス弦は比較的滑りにくい。慣れていないとスライドなどのプレイに違和感を覚えるかもしれない。フィンガーイーズを使う等して滑りを良くすることで対策できる。
シャリシャリ感のあるサウンド
ブライトなサウンドも、言い方を変えればシャリシャリとした音ともとれるため、好みによっては合わないという人もいるだろう。シャープな音質になるので、しっとりとメロディを奏でたい場合などには向いていない。