ジリコテ(ziricote)とは
ジリコテは、エレキギターのボディトップ材や指板材、アコースティックギターのサイド・バック材として用いられる木材。暗い茶色に黒い縞の入った独特な美しい木目を持っている。
中央アメリカからメキシコ南部に生育するムラサキ科の針葉樹。日本では「シャム柿」と呼ばれることもあるが、これは黒柿の代用材として使われたことから名付けられたものであり、シャム(タイのこと)産でもなければ、柿の木でもない。
ジリコテの特徴
- 独特な美しい木目
- 高密度で硬い材
- 希少なため、高価
独特な美しい木目
ジリコテは、暗い褐色に、黒い年輪の縞模様が入っており、見た目はウォルナットにも似ていると言われる。中には独特な木目を持つものもあり、トップ材やバック材として用いると派手な印象を与える。
先日また新木場へ行ってきましたので購入した材をいくつかご紹介します。
まずはメインの目的であったジリコテのベース用指板材。
勢い余って4枚分も買ってしまいましたが、木目の良いものが手に入ったので後悔はしていません。
まだ製材粗いですが、ドラマチックな木目が最高!です。 pic.twitter.com/50FFwzBoaT— yellowgem (@yellowgem_gandb) July 20, 2021
高密度で硬い材
木材としては非常に硬く、指板材にも用いられる。その硬さからエッジの効いた重厚なサウンドを作り出してくれる。また、硬いながらも高い弾力性があり、加工性も良い。
希少なため、高価
現在は非常に希少な材となっており、市場にはあまり出回らない状態。そのため、ジリコテを使用したギターは価格も高価になりがち。
ジリコテを使ったギター
PRS SE Custom 24 Ziricote
PRSが2019年に限定で発売したSE Custom24 Ziricote。ボディトップにジリコテを使い、ヘッドにも使用したマッチングヘッド。日本国内には20本しか入荷されなかった。
Fender American Acoustasonic Ziricote
Fenderから発売されたAmerican Acoustasonicの限定版。トップ材にジリコテ、サイドとバック材にはブラックリンバ(コリーナ)が使われている。
Fender Acoustasonic Telecaster Ziricote
国内限定20本!! 超希少材ジリコテを採用!!どエロい杢目…
アンプを通したサウンドが気持ち良いの
なんのって言ったらもう最高ですネ!!ライブ/宅録/個人練どんとこいです!!
泣いても笑っても国内限定20本。https://t.co/N6uO3amQYb pic.twitter.com/woeM6JcYBl
— ギタープラネットWEBショップ (@webshop_gp) September 8, 2019
PRS SE A60E
PRSのエレアコ『SE A60E』。ボディサイドとバック、ヘッドにもジリコテが使われている。鬼のようなド派手なバックが存在感抜群。
Headway HSJ−5115SE/ZR
Deviserのアコースティックギター・ブランドHeadwayのジャパンチューンナップシリーズの1本。こちらもサイド・バック材にジリコテを使用。