ギタークラフト

【5作目】角度付きヘッドのナット溝加工:ギタークラフト学校日誌(268)

角度付きヘッドのギターのナット溝をナットファイルで削っているところ

今回はナット溝加工をします。

↓前回作業

ギブソンタイプのギターヘッドにペグを取り付け終わった状態
【5作目】両連(3対3)ペグの取り付け、チューン・O・マチックの取り付け:ギタークラフト学校日誌(267)前回で塗装が終わったので、組み込みをしていきます。 ↓前回作業 https://guitar-concierge.jp/gu...

1フレットにシャーペンを横向きにあて、指板Rに沿って罫書き、そのラインまで鉄ヤスリ(中目)で削って高さを落とします。
角度付きヘッドのギターのナット溝加工

溝の位置を罫書きます。
6弦の溝は指板エンドから4mm、1弦の溝は指板エンドから3mmの位置に罫書きをします。
角度付きヘッドのギターのナットに溝の位置を罫書き

2〜5弦は、1弦と6弦の間の幅を5等分して罫書きします。
角度付きヘッドのギターのナットに溝の位置を罫書き

ナット溝は幅が狭いナットファイルからスタートし、各弦の太さに応じたナットファイルで削っていきます。
まずは1〜6弦をすべて90mmの目立てヤスリで削り、2弦以降は徐々に溝を広くしていきます。
角度付きヘッドのギターのナット溝をナットファイルで削っているところ

1弦は90mm、2弦は100mmの目立てヤスリを使い、3弦は2弦用のナットファイル、3弦は2弦用、4弦は3弦用or2弦用、5弦は4弦用or3弦用、6弦は5弦用or4弦用を使います。
ただし、弦のゲージによっては溝が広すぎてしまうので、3〜6弦はもうひとつずつ幅を狭くしてもいいかもしれません。
ナット溝の幅が広いと開放弦でビビりますし、狭いとチューニングが安定しないので、ナット溝の幅はシビアに調整する必要があります。
あるていど削ったら、弦をあてて溝の幅を確認しながら削ると失敗しにくいです。

溝の高さはカッターナイフの刃をあて、1フレットと刃の間にどれくらい隙間があるか確認。
角度付きヘッドのギターのナット溝の深さをカッターナイフの刃で測っているところ

隙間は名刺1枚分くらいが目安。
角度付きヘッドのギターのナット溝の深さをカッターナイフの刃で測っているところ

角度付きヘッドのギターのナット溝の深さをカッターナイフの刃で測っているところ

溝の深さの調整ができたら、鉄ヤスリ(中目)ヘッド側に傾斜をつけます。
角度付きヘッドのギターのナットの上部を鉄ヤスリで削って角度を付けているところ

ある程度仕上がったら弦を張ってみます。
角度付きヘッドのギターに弦を張った状態

ヘッド側の傾斜をもう少しつけます。
角度付きヘッドのギターのナットの上部を鉄ヤスリで削って角度を付けているところ

弦を横方向に揺らし、ナット溝の幅が広すぎないか確認。
6弦の溝が弦に対して広すぎたので、横方向に揺らすと弦が横方向に動いてしまいます。
これではチューニングが安定しないので補修が必要です。
ギターの6弦のナット溝の幅を確認しているところ

本来ならナットごと交換したほうがいいのですが、今回はナットを削って一度ナット溝を埋め、再度、溝を削りたいと思います。
鉄ヤスリでナットを削って粉にします。
ギターのナットと木工用瞬間接着剤

ナットを削った粉を溝に埋めます。
マイナスドライバーを使ってギュッギュッと押し込みます。
ギターのナット溝にナットを削った粉を埋めているところ

6弦の溝なら千枚通しの先でギュッと圧迫できます。
ギターのナット溝にナットを削った粉を埋めているところ

鉄工用の瞬間接着剤を流し込んで固めます。
ギターのナット溝にナットを削った粉を埋めて鉄工用瞬間接着剤で固める

5弦の溝も広かったので埋めました。
接着剤が固まったら、同じようにナットファイルで溝を削ります。
ギターのナット溝にナットを削った粉を埋めて鉄工用瞬間接着剤で固めた状態

2フレット寄りの3フレットを押さえ、1フレットと弦の間が名刺1枚分の隙間になっているか確認。
名刺1枚分よりも薄くなってしまいましたが、ビビリはないのでOKとします。
2フレット寄りの3フレットを押弦して1フレットと弦の隙間を確認

ピックアップを取り付け、各弦の通り道の下にポールピースが来ているか確認。
各弦のポールピースの位置とだいたい合っているのでOKです。
レスポールタイプのギターボディにピックアップを取り付けたところ

ABOUT ME
稲垣 健太(ケンタトニック)
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

音楽関係の仕事の経験、ギター製作の経験、音楽教室に通った実体験をもとに、音楽に役立つ情報を発信。

■音楽歴
中学2年生の時にギターを始める
高校1年生の時にドラムを始める
関西外国語大学外国語で軽音楽部に所属し、ボーカル、ギター、ベース、ドラムを演奏
39歳からボイトレに通い始める
42歳でギタークラフトを始める
└2023年4月にギタークラフトの専門学校・ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA)に入学
└ギター製作やリペアの専門技術・専門知識を習得中(2023年〜現在)
└ギター製作の経験をほぼ毎日日記で更新
ギタークラフト製作日記

■音楽関連の仕事歴
[2006〜2009年]
大手CD・レコード販売店でロック、ジャズの仕入・販売を担当。
[2011年〜]
フリーランスのWebライター・Webディレクターとして開業。
大手音楽教室からの委託でボイトレサイトの運営、ボイトレ記事の執筆・編集に携わる。

■音楽教室の通い歴
[1995〜2000年まで]
某大手ギター教室に通う
[1997〜2002年まで]
某大手ドラム教室に通う
[2020年〜現在]
某大手音楽教室のボイトレ・話し方コースに通い中
ESPギタークラフトアカデミーにて月3回プロギタリストによる演奏授業を受講

■愛機
Stilblu #036 / #039 /#099
g'7 special(g7-TLT Type 2S)
Nashguitars S-57
Tom Anderson(Drop Top Classic -Deep Tobacco Fade)
TMG Gatton Thinline
Fender Custom Shop 1956 Stratocaster NOS
Gibson USA Exclusive Model / Les Paul Standard 60s Honey Lemon Burst

所有ギター一覧

■製作したギター
ギタークラフトアカデミー第1作目:
ポリゴンライン
ギタークラフトアカデミー第2作目:
Stand-Alone
ギタークラフトアカデミー第3作目:
Thin-Marauder
ギタークラフトアカデミー第4作目:
Focus Point
ギタークラフトアカデミー第5作目:
Uroboros LP

■好きなバンド
U2、Sigur Ros、THE 1975、Mr.Children、the band apart、くるり、SIAM SHADE、VAN HALEN

■ブログ
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