前回はボディ側の中子のザグリを掘りました。
今回はピックアップザグリを掘ります。
↓前回作業
今回使うのはP-90タイプのピックアップ。
フロントピックアップは指板エンドぴったりでザグります。
指板エンドのラインを横に引き、それをピックアップの上面ぴったり合わせて罫書きをします。
P-90ピックアップを置いてみるとこんな感じ。
実際にピックアップを設置する際は、ピックアップ周りに1mmほど隙間が空きますが、ザグリは指板エンドから隙間なく掘ります。
ルーターでザグる前に肉抜きをします。
今回はアーチトップなので、フロントピックアップとリアピックアップのザグリの深さが異なります。
今回はフロントピックアップが深さ24mm、リアピックアップの深さが17mmです。
P-90の厚み(ポールピースの高さ、今回は21mm)+スポンジの厚み(今回は8mmで計算)から、それぞれ弦高3mmとボディトップ面の距離(今回はフロントピックアップは5mm、リアピックアップは12mm)を引いた数値がザグリの深さになります。
P-90はポールピースがピックアップの真ん中にあり、かつピックアップカバーから飛び出ているので、ポールピースの上面でピックアップの高さを測ります。
これをふまえ、フロントピックアップのザグリの深さを計算すると以下になります。
・P-90ピックアップの高さ→21mm(ポールピースの高さ)
+ピックアップの下に敷くスポンジの厚み→8mm
-弦高3mmからボディトップ面の距離→5mm(ここがポールピースの上面の位置)
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21mm + 8mm - 5mm = 24mm(ザグリの深さ)
リアピックアップのザグリの深さを計算すると以下になります。
・P-90ピックアップの高さ→21mm(ポールピースの高さ)
+ピックアップの下に敷くスポンジの厚み→8mm
-弦高3mmからボディトップ面の距離→12mm(ここがポールピースの上面の位置)
--------------------
21mm + 8mm - 12mm = 17mm(ザグリの深さ)
アーチトップ&ネック角があるため、リアピックアップはフロントよりもザグリから飛び出る範囲が多いです。
なのでザグリはフロントより浅めです。
というわけで、フロントとリアで深さを変えて肉抜きをしました。
ルーターで掘る前に、P-90のRを確認したところ、6Rでした。
Φ12のビットで掘るのでRはぴったりです。
0.5mmくらいの深さで試し掘り。
罫書き通りに掘れているのでこのまま掘り進めます。