今回はボディ材の加工をします。
↓前回作業
製図からボディの形を罫書き。
トップ材をラミネートするのでピックアップやジョイント部分の罫書きはいらないのだけど一応。
今回作るのはレスポールモデル。
トップ材をラミネートする前に配線穴を開けておく必要があります。
トグルスイッチからコントロールザグリまで通る配線穴を開けます。
長さはトグルスイッチからコントロールザグリを少し超えるくらいまで。
次はコントロールザグリを肉抜きします。
ここは貫通させるのでボール盤でくり抜いておきます。
最終的にルーターでザグリの外周を整えるので、ここではくり抜きさえできればOKです。
内側寄りで肉抜きの罫書きをしておきます。
スイッチ部分も肉抜きしておきます。
トップ材に開けるスイッチ穴がΦ12.8なので、Φ12.8のビットを使いますが、この後に穴を広げるのでΦ12.8じゃなくてもOKです。
バック材に開けるスイッチ穴はΦ39です。
今は肉抜きだけなので、さっき開けた穴を少し広げる程度にしておきます、
トップ材とのラミネート前にしておくべき加工はこれで終わりです。
コントロールとスイッチのザグリはラミネート後に加工します。
バック材の外周をバンドソーで粗加工します。
ウエスト部分は曲線がきつめでバンドソーが入りにくいので、横から3箇所ほど切れ込みを入れてから縦に切っていきます。
ホーンの部分はジョイント加工などの際に必要なので切らなくてOKです。
ではトップ材をバック材を接着します。
トップ材とバック材の位置をぴったり合わせるには、センターラインと横線を揃えます。
トップ材とバック材にあらかじめジョイント部分から横に線を引き、それをいて側面まで伸ばして引いておきます。
両方の材のセンターラインと横線の位置を合わせれば位置が揃う、というわけです。
ボディエンド側も側面までセンターラインを伸ばしておき、上下の材で位置を揃えます。
写真ではわかりにくいですが、ピックアップのザグリの深さを書いています。
途中の写真がないですが、ボール盤で2箇所にビス穴を開けました。
手順は以下です。
(ボール盤のビットの経は使うビスによります)
①トップ材とバック材を重ねた状態でΦ2.5で穴を開ける
ボディ右上は深さ25mm(フロントピックアップのザグリの深さと同じ)
ボディ中央は深さ17mm(リアピックアップのザグリの深さと同じ)
②トップ材のみΦ3.2で穴を拡張する
③トップ材のΦ3.2の穴の上面をΦ6.0で皿切りする
(ラミネート時にビス穴の皿が出っ張っていると密着できないので、ビスを埋め込むための皿切り)
接着前に、トップ材の縁のバリをサンドペーパーで取っておきます。
トップ材とバック材の接着時は机のクランプとFクランプで固定します。
これは仮留め。
トップ材とバック材をこすり合わせてボンドが全体に行き渡ったら、ビスで固定。